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石の記憶  作者: 弥生 飛鳥
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第1部 第41章

 ルシファがキャプテンに会いに行ってる間、また外に出てみた。


 やっぱり自然は気持ちがいい。こんな環境があるアニバーサリー・ヴィレッジに早く行ってみたい。ヴィレッジってどんな所だろう。母さんが大好きだったあの風景に近いのかな? 動物はいるのかな?


 いろいろ考えながら歩いているうちに結構歩いてきてしまった。家が小さく見えた。


 大きな岩があったので座って空を眺めていると、変なイメージが流れ込んできた。


 この岩に押さえつけられ心臓を刺される何人もの人のイメージ。


「これ、君の記憶なの?」


 岩は黙ったままだが、繰り返し繰り返しイメージが入ってくる。


「かわいそうに、ずっとこんな怖い過去に縛られてたの?」


 ギルは岩から下りると岩を抱きしめた。


「終わったんだよ。安心して。こんな記憶消えちゃえばいいね。」




 部屋に戻って本棚から適当に本を選ぶと胸に乗せてベットに横になった。


 人類は宇宙人によって創られたという内容だった。相変らず突拍子もない世界だったが、SF映画のようにワクワクした。一般にいわれている人類はサルから進化した言う説を真っ向から反対する科学的データが羅列されていた。サルから進化して人類が出来たのなら、その少しずつ変化していった痕跡があるはずなのに、「ミッシングリング」と呼ばれる空白の部分がある。サルは確かに進化はしているが、いきなり人類が誕生している。サルと人間の中間の状態が全くない。その理由を宇宙人によるサルの遺伝子改造による人類の誕生と説明している。


「解明できないものは宇宙人のせいにするんだ。」


 ちょっと笑えたが、人類がジーンリッチという新しい種族ができたのも遺伝子改造なんだから、まんざらありえないことでもないのかもしれない。



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