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石の記憶  作者: 弥生 飛鳥
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第2部 第63章

「しばらくキャッシーに会ってないね。」


 シャワーから出てくると、のんびりソファに横になっていたルシファがいった。


「今、家にいるかな。ホログラムで会ってみようよ。」


 機械の使い方もマスターしたギルがテーブルの上の機械をいじった。


「おひさしぶりー。」


 ほどなくキャッシーのホログラムが現われた。


「しばらく会わないうちに男らしくなったんじゃない?」


「キャッシーは女らしくなったね。」


 本当に女性らしくきれいになってる。


「元気そうでよかった。アランは元気?」


「元気よ。しばらく会ってないけど、毎日ホログラムで会ってるから。ヴィレッジにも行きたがってるんだけど、今オオカミを野生に戻すのに必死なの。出来るだけ長く自然の中で暮らせるように、どんどん野生に戻してるの。新しい保護は活動を控えてるわ。あと一月もすれば施設のオオカミを全部野生に戻せる予定よ。」


「保護施設にオオカミがいなくなっちゃうの?」


「そう。」


「そしたらアラン、どうするの?」


「船が出来たらヴィレッジも閑散としちゃうでしょ。二人でヴィレッジに住もうかって話してるの。」


「君がそんなにきれいになったのはそのせいか。」


 ルシファが笑顔でいった。


「すごいよ。ヴィレッジにもオオカミいるし、他の動物たちもいる。アランはまたキャッシーそっちのけになるかもしれないけど。」

「それも困るんだけど。・・・そうだ、船が出来たら出航のきっと前夜祭があるでしょ?」


「前夜祭?」


「お祭りよ。どうせあなた達パーティ用の服なんて持ってないでしょ。ドロシーと私が選んでおいたから、明日にでも贈るわね。暇を見て家に取りに行って。」


「気が早いな。君の頭はもう船が出て、その跡地にアランと二人のお城を創るところまで行ってるようだね。」


 ルシファは呆れたようにいった。



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