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石の記憶  作者: 弥生 飛鳥
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第2部 第52章

ルシファとキャプテンが廊下を歩いているのが見えたが、何となく会いたくなくて道をそれようとしたが、既に気づかれていた。


「ギル。君はどんな魔法を使ったんだい?」


 ルシファが近づいてきた。


「魔法?」


「さっきね、昨日の少年がわざわざ私の所に謝りにきたんだよ。私に対して失礼なこと言ってしまったって。ぜひここでやれることがあるならやらせて欲しいっていってたよ。」


 あの少年が、直接謝りに?


「またルシファ教の信者が増えたな。」


 キャプテンがルシファの肩に手を置いた。


 ギルは首をかしげた。


「ルシファの考えは冷たく聞こえたかもしれないが、都合の悪い真実を隠すことなくいってくれたことが、逆に信頼に足ると判断する者も多いんだよ。ルシファがいる所なら、騙されることも、裏切られることもない、そんな安心感があるんだろうな。どうやらギルはルシファ教の布教に一役かったわけか。」


「私は担がれるのは好きじゃない。布教活動はしないでもらいたいね。」



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