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第2部 第49章
ラウンジで画面を見ていると、またどこかで大雨による洪水が起きたようだ。大木を押し流す濁流。こうやって地球の大地が根こそぎはがされていく。
どんどん気が滅入っていく。
「お前がギルか?」
隣に知らない少年が立っていた。
「そうだよ。」
年も背もギルより少し上のジーンリッチだった。
「お前、この計画どう思う? ひどいとは思わないのか?」
「ひどいとは思う。でも仕方ないじゃないか。」
「よく仕方ないで済まされるな! 俺たちは見捨てられたんだぜ、お前らが見捨てたんだ。」
少年の叫びに耐え切れずにギルは立ち上がった。
「ルシファは悪魔だ! 人造人間なんて所詮人間の心なんかわからない機械なんだよ!」
ギルは反射的に少年につかみかかった。
「やめろ、君たち。」
ラウンジにいた数人の大人が2人を引き離した。
「お前になんか何がわかるんだ!」
ギルは自分を止める人たちを振り払おうとしたが、ラウンジにいた数人の大人たちに引きずられるように外に出されてしまった。




