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第2部 第48章
「暇だろ? ごめんね。やればやるほど問題が出てくるんだ。」
ヴィレッジにある長期滞在用のログハウスに戻ってくると、いつもルシファは今の進捗状況を話してくれた。
あえて今手がけている内容だけしか話さないのだろうが、その顔は日に日に疲れを増している。
「長期間、閉鎖された空間で人が生活していくには、それなりの広さが必要になってくる。プライバシーが保たれないと、ストレスが増して暴動が起きかねない。折角生き残りをかけた安全な空間で、暴動の殺し合いなんて馬鹿げたことが起きないように、居住空間をどう整えるか。音楽、色、部屋の材質。いろんな小道具が必要になる。そして何よりも充分な空間の確保が必要なんだけど、でもそれだけ乗れる人の数が減ってしまう。なかなか妥協点が見つからない。」
ギルの入れたお茶を、ほっとしたように飲んだ。
ギルは、この時間がとても好きだった。船の今の状況を聞けるし、何よりもルシファがいてくれた。
しかし、聞けば聞くほど計画は困難を極めており、その中で必死に自分が出来ることを探して実行していくルシファを見ていると、何もできない自分に嫌気がさしてくる。




