第2部 第39章
部屋のざわつきが大きくなった。非難の目がルシファに向けられた。
----人造人間なんて、所詮は機械だ。ただ数字だけで、救う人数の計算だけで物事を決めている。----
----血も涙もない悪魔だ。----
悪魔に徹するってそういうことだったの?
ギルは冷たく無表情なルシファの顔を見た。
ルシファへの非難の感情が容赦なくぶつけられながら、冷たい顔のままじっと座っている。
誰も面と向かって異論をぶつけてくる者はいなかった。いえるだけの正当な意見などなかった。
ただ、混乱と怒りを冷たい視線でルシファにぶつけるしかない人たち。
何か他にいい方法があるはずだ、このままルシファのいうことなど信じなくてもいいはずだ。ルシファは悪魔だ信じちゃいけない。そう思いたくて、その想いを支えるためにルシファを悪者にしようとしている!
----どうして、わからないの? ルシファは救いたいんだ! できるだけ沢山の人を救いたいんだ!----
ルシファがどんなに苦しんで出した結論かわかりもしないで。
ジーンリッチが無理矢理船に乗ったら、感染症で苦しんで死ぬことになるのに。そんな苦しみ避けたいからいってるのに!
ギルは立ち上がった。
「僕は、ジーンリッチとナチュラルの子です。」
「ギル! やめなさい。」
ルシファの表情が歪んだ。
みんなの非難の目が一斉にギルに向いた。




