第2部 第27章
必死に苦しみに耐えるかのようにきつくギルを抱きしめていたルシファの腕の力がゆるまった。
「君はちゃんと過去を清算した。私もしないとね。」
ゆっくり体を離した。
涙を拭いて上げられた顔はとても安らいだ顔だった。
「疲れたよ。いきなりいろいろありすぎた。休もう。」
ルシファの顔が柔らかく、女性的に見えた。
ふらつくルシファを支えてルシファのベットまで一緒に歩いた。
ベッドに横たわると、ギルを見た。
「我侭なお願いがあるんだけど、きいてくれる?」
まるで少女のようにあどけない顔でルシファがいった。
「いつもと逆だね。」
ギルは驚いた。ずっとルシファにお願いばかりしていた。ルシファの願いがあるなら、何があっても叶えたかった。
「私が眠るまで、ここにいて。」
「それだけ?」
意気込んだギルは肩透かしをくらった気分だった。
「そうだよ。」
「別に・・・いいけど・・・。」
「ありがと。」
ルシファは目を閉じた。
泣いてまぶたが腫れている。
じっとその寝顔を見ていたが、
「ねえ、ルシファ。ごめん。」
ルシファは目を開けた。
「どうやら僕のほうが先に寝そう。」
安心したら眠気が襲ってきた。
ルシファはクスクス笑った。本当に少女のようにあどけなく。
「一緒に寝よう。」
布団を上げてギルのスペースを作った。
何だかドキドキしたが、眠気は限界で、そのまま空けてくれたスペースに倒れこんだ。




