訓練開始!
帰宅後、夕食時ににっちゃが僕の[癒し]について、家族に報告していた。
しばらくは、同様の訓練を継続する事を、家族に了承をもらってくれた。
夕食後、屋根裏部屋で訓練を開始する。
「ノル、明日また説明するけど、強くなるには複合的な訓練が必要なんだ。
大きく分けて5つの訓練を効率良くやりたいと思ってる」
以下、ザックの説明によると
【肉体強化】 身体を強くする訓練。速く長く走れたり、より重い物を扱えるようになったり、高く跳べたりする様にする
【武技強化】 武技系のスキルの習得を目指す。まずは投擲術らしい
【魔力量強化】 魔力の総量を増やす訓練
【スキル強化】 [癒し]の性能と可能性を広げて強化・成長を目指す(スキルは成長する為、聖魔法系の[癒し]の進化や系統スキル取得を目指す)
【魔力技術強化】 素の魔力(無属性)制御で、【魔力系】スキルの習得を目指すまずは、身体強化を出来るように
(なんかもう僕の頭はパンパンだあああ!)
「今から寝るまでに、【魔力技術強化】の魔力制御の体験してもらうね。
その後に【スキル強化】で[癒し]を僕に使ってもらう。
たぶん3回が限界だと思う。
魔力が無くなると魔力枯渇って言って、気絶しちゃうんだ。
最後は少し辛いと思うけど頑張ろうね。魔力枯渇で睡眠すると、わずかだけど魔力総量が増えるんだ。だから【魔力量強化】につながるんだよ」
きじぇちゅ!ちょっぴり怖い、いやすごく怖い!
「にっちゃ、ちょっと怖いけどがんばりゅ!僕ちゅよくなりゅ!」
両手のお手々をにぎにぎアピールするよ!
「ノルは強い子だね。
うん、一緒に頑張ろう。じゃあまずは魔力循環の体験だね。両手を出して」
にっちゃが僕のお手々を握る
「ノルは授能の時に何か感じた?」
「お腹と頭がぽかぽかしたよ」
「そうだね、それが魔力を感じるって事だよ。
今からノルの左手から僕の魔力を流してお腹の所に集めるね。
本当は他人の魔力が身体に入るのは、すごく嫌な感じがするらしいよ。
でも僕らは兄弟だがら魔力の質が似てるし、昼間の[癒し]でノルの魔力の質も感じたからね、そんなに嫌な感じじゃないと思う。
じゃあ、流すよ。 どう?感じる?」
「うにゅ・うにゅ・しゅる。お腹がぽかぽか」
「そうだね、それが魔力だよ。
そのお腹の所が魔臓って言われてて、ノルの魔力を作る所だよ。
しばらくこのままにするから、感覚を覚えてね」
「うん、お腹ぽかぽか覚えりゅ」
「上手だよ。じゃあ今から魔力を動かすよ。
お腹が始まりで、左足から右足、お腹と胸を通って右手・首・頭・左手、
最後は胸を通ってお腹で1周。わかるかな?」
「うにゅうにゅが、流れてりゅ」
「しばらく流すから、そのまま感覚をつかんでね。
ノルにはこれを自分で出来る様になってもらいたいんだ、この魔力循環は魔力を外に放出しないから、ほとんど魔力を消費しないんだ。
だからいつでも訓練が出来る。
意外に奥が深くてね、これは魔力制御の入門編だよ。
上手に出来る様になれば、魔力を肌に流す[身体強化]が出来る様になるよ。
外に魔力を放出するから、魔力を消費するけどね。
僕は5歳の[授能の日]のずっと前から、この[身体強化]で毎晩魔力枯渇して魔力総量を増やしたんだよ」
にっちゃは凄いなぁ。
僕より小さい頃から、自分だけでこんな事出来たなんて
「はい、じゃあ終わるね。
最後に、ノルの右手から僕の魔力を抜くよ。
明日からはこの抜く時にノルの魔力で追いかけて循環させるからね。
はい、お疲れさま。 がんばったね」
「にっちゃ、ありがと」
集中しすぎて、ちょっぴりぐったり。
「次は【スキル強化】だね、昼間と同じ様に[癒し]を使ってもらうね。
2回使うと、かなり辛くて、3回目で魔力枯渇すると思う。
まずは昼間と同じ所をお願い」
ザックの左膝の下に[癒し]をかける。
「うにゅー、痛いの治れぇ、うにゅー」
昼間と同じぽわぽわ光が、にっちゃのお膝を包む。
「うーん、やっぱりノルの[癒し]は暖かくて優しいなぁ。ありがとう。
次は左の脇の所お願い出来る?
やっぱり松葉杖に体重がかかるとから、ヒリつくんだ」
ザックがシャツを脱ぐと、たしかに左脇の所が赤く擦り切れてる。
「うにゅー、痛いの治れぇ。うにゅー」
ぽわぽわ光が、にっちゃの脇を包んだ瞬間、ものすごく寒くてフラフラして、頭がボーってなった。
ふりゃふりゃ、うーん。しゃむい
「辛いよね。最後、あと少し!
ほら、ベッドに横になって、僕が背中支えるから、最後に左手首に[癒し]をお願い」
ふりゃふりゃしながら、がんばゆ
「ぶにゅー、痛いの、、、にゃおれ、、」
そこで、僕の意識は途切れた
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「ノル!朝だよ。起きて!」
ザックの声で目を醒ます。
「うにゅう、にっちゃ、おはよう」
「はい、おはよう。気分はどう?」
「うん!すっきり絶好ちょ!」
「良かった。初めての魔力枯渇だからね、大丈夫だとは思ったけど、少し心配しちゃったよ。
さぁ、ご飯だよ。顔洗っておいで。
今日も頑張ろうね」
「はーい!」
朝食後の簡単なお手伝いを終えて、今日も近くの河原を訪れる。
「ノルごめん、今日は先に、兎の罠を見に行くよ。
ノルは魔力循環の練習をしながら待ってて。
昨日で食べきっちゃったからね。
川で冷やしても2日が限界だから、2羽以上捕れても、2日に1回は捕りにいかないと。
母さん達も喜ぶから3羽捕れると嬉しいんだけどね」
「かあちゃの兎の煮込み、だいしゅき!」
「僕のは焼くだけだからなぁ、、、。まぁ余裕が出来たら考えてみるよ」
川を向こう岸に渡った先が、兎の縄張り。
ザックは、川を渡り、縄張りの外縁部に多数設置しているらしい罠の確認に向かった。
ノルンがしばらく昨夜の魔力循環を思い出しながら、魔力を感じようと唸っていると、兎を2羽抱えたザックが戻って来た。
「さあ、【武技訓練】を始めるよ!」
「はい!!」
ぶぎ!なんかかっちょいい!!!




