47 空部屋4
「ご主人様ぁ~~♪ご主人様ぁ~~♪ねぇ♪遊んでぇ~~♪遊んでぇ~~♪」
椅子から、はみ出していた俺の首筋に、とても幸せな柔らかい双丘が押し付けられた感触がする、蓮華の声は信じられないくらいに甘く元気だ。
「何事なのだ?」
俺の肩には蓮華の両腕が優しく巻き付いていたので、自分の両手で優しく蓮華の両腕を解いて身体を離し振り返る。
蓮華の頭には白くピンと起った三角の、お耳が毅然として直立し、蓮華のお尻の後ろからは細長くも優美な長い毛を纏った尻尾が横にブンブンと元気に振られていた。
「私、ご主人様を見ると胸がキュンと成って、凄く耳を掻いてほしい気分なの♪どうして??この気持ちの正体を教えてほしの♪」
ふふふふっ、ふぉうぉぉぉぉぉぉ!!此れは桃色お色気本の中の中央に鎮座していた、ご主人様に甘えるワンコ獣人~~ドキドキえっちぃ出会い~~の冒頭の台詞ではないか!?
「あっはははは、可愛いワンコだ!」
俺の正面に回って来た蓮華のワンコ耳を左手で優しく撫でて序に右手で可愛いお尻をサッと優しく撫で上げてから、ブンブン横に揺れている尻尾の柔らかな毛並みの手触りを撫でて堪能する。
「く~ん、く~ん、気持ち良いの♪もっと撫で撫でしてぇ~~♪」
蓮華は凄い元気の良さと甘い声を出しながら俺の太ももの上に乗ると柔らかな全身を擦り付けて凄く甘えてきた、ななな!!何なのだ此の可愛い生物は!!
いつもの蓮華の凛々しく可愛い笑顔には愛を感じているが、無邪気で元気な笑顔は純粋な好意を真正面から伝えてきたのだ、恋とも愛とも違った無邪気な好意は、とても新鮮で、くすぐったい感触が俺の心を静かに揺らす。
「よ~し、よ~し、良い子、良い子♪」
「えへへへ♪私良い子?」
「良い子で、可愛いのだ♪」
「えへへへ♪嬉しいな♪」
「なっ!!!何をしているんですか?」
穏やかに、ゆっくり流れる時間、とても安心した良い気持ちで蓮華を撫でていると、何時の間にか雨間が椅子の横に立っていた。
「やっ雨間、蓮華に犬耳と尻尾が生えているから撫でると良いのだ。」
俺は左手で蓮華の顎を優しく撫で撫でしながら右手を軽く上げて挨拶した、穏やかな気持ちを共有すれば雨間と仲良くなれるだろうと計算し蓮華を撫でてみないかと誘う。
「く~~ん♪く~~ん♪」
蓮華の甘えた声に、すぐさま俺の右腕は蓮華の背中を優しく撫で撫でした、すると雨間の右手が伸びてきて蓮華の艶やかな黒髪の中に立っている純白の、お耳を優しく弄り始めた。
「下僕の右手も中々気持ち良いです♪もっと撫でるです♪」
ぷっくくくくくく、蓮華は、すっかりワン娘に成りっきっているのだ、下僕呼ばわりされた雨間の顔は冷たい無表情のまま口を少し開けていた、右手も一瞬止まったが蓮華の甘い、おねだりの威力の前には些細な事だったようで、雨間は冷たい無表情が蕩けた微笑みに崩れ熱心に蓮華のワン娘お耳を優しくも、ねちっこく捏ね始めた。
「く~ん♪く~ん♪」
俺と雨間は蓮華の途轍もない可愛さに虜に成っていた。
「下僕、尻尾も撫でるのです♪」
蓮華は椅子の上で四つん這いの姿勢に成ると腰を高く持ち上げて優美な尻尾を誇示した、妖しく誘うように左右に揺れる蓮華の可愛いお尻、、、瞬間、雨間の表情が華やかな嬉しそうな笑顔を浮かべた、一瞬で周りの景色が光った様な輝く笑顔だった。
「蓮華、尻尾の此処は如何ですか?」
「ふふふっ♪もう少し強めでも良いですよぉ~~♪」
ああ~~雨間の氷の美しさが綺麗な可愛さに成ってしまっている、もはや本当にワン娘の下僕の様だ。
微笑ましい穏やかな時間が、、、ポロリと何かが取れた感触がした、俺は不思議に思って右手と左手を見た、其処にはワン娘の白い、お耳がビクンッビクンッしながら俺の手の平で暴れているではないか!?
「ぎょぇぇぇぇええええええええ!!何事!?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ふえっっ、しっ尻尾が!!」
俺は急に気持ち悪い物体に成ったと感じた純白の犬耳を床に放り投げた、雨間の悲鳴に雨間を見ると、ワン娘の白い尻尾が蓮華から取れて雨間の両手の中でビクンッビクンッ縦方向に跳ねていた、その様子は一言で気持ち悪かった。
雨間は如何したら良いのか解らない様で、両手で力一杯尻尾を握り締めることを選択した、次の瞬間優美だった筈の長い毛が全て逆立ちウネウネと気持ち悪く踊りだした。
「きゃぁぁ!きゃぁぁぁ!!何です!?何々ですか!!ゾワッてします、ゾワワッて背中が!!」
もはや雨間は著しく冷静さを失い混乱していた、雨間の表情は笑い泣きのように大口を開けて崩れていた。八ッと気付く此処は雨間に良い処を見せる好機なのだ!
「雨間、今行くぞ!」
直ぐ近くの雨間に声を掛けた、蓮華は俺の上から素早く退いてくれた、俺が立ち上がると蓮華が俺の上半身の服を掴んだ。
「空、如何しても行くのですか?」
蓮華の真面目な茶色の瞳を見詰めながら俺は言った。
「俺には如何しても退けない瞬間が在るのだ。」
「空、覚悟は在りますか?」
「ふっ、覚悟など不要!!」
「空、お元気で、、、私は空の勇姿を何時までも忘れません。」
蓮華との言葉の遣り取りで格好良い人生の主役に成った俺は盛り上がった気分のまま雨間に近寄ると強引にワン娘の尻尾を掴んだ、同時に派手な極彩色の光が爆発を起こし正体不明の液体が俺と雨間に降り注いだ。
「うわっ!」
「きゃぁぁぁぁぁ、ベトベトの生暖かい液体がぁぁぁ!!」
光の爆発は眩しくない光量に抑えられ肌が音で軽く押されるくらいだった、問題なのは謎の粘着質の液体だった、身体と服にベットリと生暖かく、くっ付き不快な感触が気持ち悪い。
俺は何時ものように一瞬で服を綺麗にしようと心の中で思ったが、何故か思っただけで何時もの様に服が綺麗に成らなかった、不思議に思っていると蓮華が視界に入った、蓮華は自分の胸を両腕で挟み盛り上げると左右に身体を揺らした、程よい大きな胸が服の中でプルプルと柔らかそうに震えた瞬間、、、俺は蓮華が何を言いたいのか正確に理解することが出来た。
「雨間、そのままだと気持ち悪いだろ、みんなで一緒にプールに入らない?」
「ふぇぇぇぇぇ気持ち悪いですぅ~~、、、此のネバネバを取る為にも早くプールに入りましょう。」
「雨間、大丈夫ですか?今日から此れで犬耳獣人に成れちゃうよぉ~~の変身道具の自爆機能が粘液を撒き散らすとは思いませんでした。」
「ううん、蓮華は悪く無いですよ、此れも変身道具に仕組まれていたネチョネチョが悪いんです。」
雨間は頭から青い粘液を滴らせてニコリと可愛く笑う、蓮華も雨間の笑顔を見てニコリと可愛く笑う、謎の粘液が黒髪に張り付いていると言うのに雨間は、とても綺麗に見えた。
蓮華と雨間は水着の相談を楽しそうに始めたので、放置された俺は画面に映っている裾が膝下の長さの藍色の水着を適当に選んだ、男の水着は女性の水着と比べると、とても単純で裾の長さと絵柄の違いだけが選択肢幅だ。
俺は水着に着替えて気楽に2人を待つ、暫らくすると2人は一瞬で水着姿に成った、蓮華と雨間は何とお揃いの水着だ、白い生地に薄桃色の縁が可憐で小さい花達を咲き誇らせ、2人の露出した綺麗な白い肌を美しく際立たせた。
「2人共、とても可愛く水着が似合っているよ。」
「そうでしょう、雨間とお揃いにしたんです♪」
「私も蓮華と一緒の水着が着れて嬉しいです♪」
「よし、次の部屋に出発だぁ~~♪」




