45 蓮華は綺麗な、お姉様
俺が幸せな気持ちに満たされて目を閉じてボーっとしていると、蓮華と雨間は楽しそうな声で甘味を食べる相談をしていた、まだ食べるんですか、蓮華?俺は思わず心の中で敬語で蓮華にツッコミを入れてしまった。
「雨間、あ~ん♪」
「あ~ん♪うん、凄く美味しいですぅ~~♪」
「蓮華も私のケーキを食べますか?」
「もちろんです♪」
「蓮華、あ~ん♪」
「あ~ん、此方も美味しいですね♪」
俺の心に激震が走った!何だと!?俺ですら蓮華と幸せな甘い気持ちに成れる、あ~ん♪は日数が掛かったというのに雨間は出会って直ぐ此処までの仲に成ったというのか!?
間接口付けの事実が俺の心に焦燥感を生じさせ問答無用で弄ぶ、俺の胸は鼓動を少しだけ高鳴らせた、目を薄目にして目を開けていないように小細工すると、蓮華と雨間をそっと覗き見た、甘味に蕩けた幸せな笑顔で笑い合っている、、、凛々しい顔の美女と冷たい印象を抱かせる顔の美女が微笑んでいる姿は、周囲がキラキラ光って見えて、とても綺麗だった。
はっ!つい綺麗な美女達の幸せな笑顔に見惚れてしまった!よし、こうなったら蓮華と雨間と仲良くなるために俺も、幸せな、あ~ん♪に混ぜてもらうのだ♪
そう決めると目を開けて「う~ん」と背伸びをして、自然な感じで自分の椅子を持ち上げて蓮華の左に椅子を、そっと置き素早く座ると甘えた声を意識して出す。
「蓮華♪俺も食べたいのだ、あ~ん♪」
「空も食べたいんですか?あ~ん♪」
蓮華が匙に乗ったケーキを俺の口に優しく運んでくれる、俺は嬉しい気持ちで口を閉じてケーキを咀嚼する、ふんわりと柔らかい小さな泡が固まったケーキはジュワッと口の中で一瞬で解けて溶けて消えた、ラフランスの独特な甘みと濃厚なチーズの奥深い旨味が舌の上で調和しつつ鼻の穴を爽やかな香りが通り抜けていく、幸せな甘みの余韻が心地良い。
「美味っ!!蓮華凄く美味しいね♪」
「ふふふっ、そうでしょう?」
「此れは雨間のケーキも気に成るなぁ~~♪」
俺は高鳴る胸の鼓動を隠しつつ、雨間の様子をチラリと見た、雨間は匙を口に銜えてポカーンとした無表情で俺の顔を見ていた、冷たい印象を抱く美人の顔からは感情が読み取れなかった。
ええい、怯んでいては仲良くなる機会はないのだ!好機とは自分で作るものだ!!俺の雨間と仲良く成りたい熱い心を信じるのだ!!俺は笑顔で敢行した。
「雨間、あ~ん♪」
「、、、、、、、」
雨間は、じっと俺の瞳を見詰めてきた、雨間の綺麗に整った茶色の瞳が綺麗だ、俺は笑顔を保持して甘い期待を心の胸に抱き待った。
雨間はチラッと蓮華の優しい笑顔が頷く様子を見てから、オズオズとゆっくりでは在るが、薄紫色のケーキを乗せた匙を俺の口元に中腰に成って運んでくれた、おお!!雨間の綺麗な胸の谷間が俺の視線を誘うではないか!?待つのだ俺、今は雨間の信頼を勝ち得るかもしれない大事な瞬間なのだ!!耐えろ俺よぉ~~あ”あ”見たい気持ちは我慢だ。
雨間が差し出した匙の上に乗っている薄紫色ケーキが俺の口に近付いたので、待ちきれない俺はパクッと跳び付いて口を閉じた、雨間は一瞬ビクッ!としたものの、硬い笑顔のまま匙を引いていった、口の中では葡萄の深い味わいとチーズの旨味が舌の上で調和して溶けていた、蓮華のケーキと果物の味だけが違うようだ。
「うん、雨間にケーキも凄く美味しいね♪」
「良かったです。」
「空も何かケーキを食べたら如何ですか?」
俺が笑顔で感想を述べると雨間は少しだけ柔らかく可愛い笑顔を浮かべた、雨間との心の距離が少しだけ近付けたような気がした俺は上機嫌に成った、よし此処は蓮華の勧めに乗って俺もケーキを選んで2人にあ~ん♪して、もっと仲良くなるのだ。
自動で現れた画面には色とりどりの可愛い形のケーキが並んでいる、どれも美味しそうに俺を誘っているようだ、迷った俺は黄色いクマの顔のケーキが可愛いく誘っていたので思考で選んだ、すると次の瞬間には机の上に白い皿に乗ったクマケーキが現れた、俺は皿に乗っていた白い匙を手に取り、クマの左耳を千切ると大口を開けて中へ運んだ、不思議な甘さが口の中を駆け抜けた、未知の甘みだった、例えるならば杏仁とはまた違った風味である、凄く美味しい!
「蓮華、此れ凄く美味しいのだ!食べてみて♪」
俺は素早くクマの右耳を匙で千切ると蓮華の口の前に運んだ。
「空、あ~ん♪」
「あ~ん♪」
蓮華はパクリと綺麗な口を閉じた、モグモグと口を動かし飲み込むと、可愛い笑顔を浮かべた。
「空、美味しいですね♪」
「でしょう。」
俺は得意顔で自慢する、よし蓮華のお墨付きを貰ったのだ、雨間もクマケーキには興味津々な筈、チラリと雨間の顔を見る、雨間は無表情で俺と蓮華を見ている、今なのだ!俺は急いでクマの顔を削って匙の上に乗せた。
「雨間も食べてみない?凄く美味しいよ♪」
俺は中腰に成って雨間の口の前へケーキを運んだ、雨間と俺は無言で見詰め合う、蓮華の顔が武士の凛々しさを感させる女剣士ならば、雨間の冷たい印象を抱かせる人形の様な整った顔は氷のお嬢様といった処だろうか、美女との見詰め合いは俺にとってはご褒美なので、自然と浮かんだ笑顔で飽きなく見詰め続けた。
雨間は真面目な表情のまま、綺麗な口を大きく開けてパクリとケーキを食べた、モグモグと口を動かし飲み込むと、瞼を少しだけ大きくしてから可愛い笑顔を浮かべた。
「美味しいです♪」
「空、良かったですね。」
雨間に続いて蓮華が俺に話し掛けた、蓮華には俺の心情が筒抜けのようだった、俺の心情を理解してくれる蓮華に感動を覚える。
「あっははは、良かったよ本当に♪」
俺は嬉しくて笑顔で蓮華に同意する。
雨間と仲良くなりつつ在る現状から更に仲良く成るために色んなケーキを、あ~ん♪で食べさせ合った、雨間と仲良く成れた、しかしだ、1人30個もケーキを食べる事態に成るとか調子に乗り過ぎてしまった、口の中が甘す過ぎだ、、、甘過ぎて3個のケーキで気持ち悪くなる度に俺は分体の機能に介入して気持ち悪い気分を分解した、やはり女性に甘味で着いて行くのは苦しい次回からはケーキは1個ぐらいにしようと心を戒めた。
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食後の休憩を挟んで、俺を中心に左に蓮華、右に雨間と仲良く手を繋いで歩いて次の部屋を目指した。
次の部屋や一言で申すなら、お人形の国だった、2次元寄りの顔で小さな可愛いドレスを纏った30センチくらいの人形達が家を半分に切った状態の丸見えの部屋の中で思い思いに生活していた。
「わぁ~~可愛いですね♪」
「蓮華の言うとうりですね、小さな家も可愛いです♪」
「でしょう?さあ気に入った家を見つけたらお茶会を開いて貰うのだ!」
「空、また食べるんですか?」
「ふふふっ、それは見てのお楽しみなのだ!」
俺は蓮華と雨間に手を引かれる感触を楽しみ為に少しだけ後ろの位置を保持して2人の表情を楽しむ。
「なんだか不思議ですね、小さな家に人形が住んでいるというのは、ほら!机とか小さいのに確りとした作りですよ?」
蓮華は誰も住んでいない半分の家から机を取り出すと、手の平に乗せて感心して言った。
「本当ですね、このベッド指で押してもフワフワで柔らかいです♪」
雨間も興味が引かれたのかベッドを指でツンツン押していた、笑うと冷たい印象が和らぎ可愛い。
俺も蓮華の真似をすべく両手を離して小さな椅子を手に持った、木で出来た椅子は頑丈に作られていて装飾も凝って彫られている、葉を模した背もたれが格好良い。
「うん、確かに不思議な感じがする、この椅子なんか部屋を飾るのに良い感じかも。」
「そうですね、空の家は埃が積もらないですし、私も自分の部屋に小さくて可愛い家具を置きたくなりました。」
「あっ、私部屋が無いんですけど、部屋は貰えるんですか?」
「もちろんだよ、此の画面を見て、此処の3段目の左端の部屋が雨間の部屋だよ、俺の部屋は4段目の左端だから廊下を挟んだ向かいの部屋だね。」
「凄く広いですね~~。」
「そうなんですよ広いんですよね、それで今日は私の部屋に泊まりに来ませんか、雨間?」
「蓮華、嬉しいです、泊まりますよ♪」
えっ?蓮華どういう事なのだ?今日の夜は俺と蓮華は甘くて幸せな熱い~一夜を過ごすのでは無かったのか?俺の表情から疑問を嗅ぎ取ったらしい蓮華はニヤリとした笑顔を綺麗に浮かべ俺を手招きした。
「空、雨間を抱きたいですよね?」
俺が蓮華に近付くと蓮華は綺麗な唇を俺の耳に近付けて囁いた、蓮華の声がくすっぐたいなと思いながら俺は無言で頷いた。
「ふふふっ、良く聞いてください、雨間の身体を今夜私が開発して空に興味を向けますから♪」
蓮華の甘い声にゾクリと快感が背中を走った、あふん♪癖になるイケナイ気持ちだ、俺は考えを纏めようとすると、蓮華はスッと離れていき雨間と笑顔で会話をしていた、今の内に素早く考えを纏めるのだ。
無垢な雨間の身体を俺が手解きする場合どのくらい日数が掛かるだろうか?雨間の心を、ゆっくり甘く解き解し恋愛している過程を楽しむのも一興である。
しかしだ、蓮華は凄くやる気なのだ、先程の囁かれた言葉が心地よく熱く火照った耳に残っていた、凄く色香が篭った甘い声は凄く魅力が在った、あんなに甘く素敵な声で迫られたら、きっと雨間は途惑いながらも蓮華を受け入れてしまうだろう事が簡単に予想できた。
途惑いながらも初めての感覚に身悶えする裸の雨間、その横には、とても優しい表情の蓮華が色っぽく微笑んで、、、、うぉぉぉぉぉぉ!!熱い血が滾るぅぅぅぅ!!此処は蓮華お姉様に任せる1択なのだ!!
「蓮華に雨間を今夜任せるのだ。」
俺は小声で呟いた、蓮華は俺の顔を見て、素敵な笑顔を浮かべるとコクリと頷いた。
「それから今夜の雨間の映像は、雨間と俺が結ばれたら見せて欲しいのだ。」
蓮華を見ていると、蓮華の左手が親指と人差し指で円を作って俺だけに合図をくれた、そんな秘密のやり取りを雨間に内緒でしていると、目の前には華麗で可愛い桃色のお城が見えてきた。
お城は日本式で全てが木造を組んで建てられていた、やはり此処に来るまでの家の構造と同じで、お城は半分に斬られた様に部屋を外に露出させていた。
「ようこそ、いらっしゃいました、私は姫の小夜と申します。」
小夜姫の黒い艶やかな髪は腰まで届き、耳の脇の毛はクルクルと巻き毛に成っていた。小夜姫の後ろには落ち着いた黒い服で統一されたドレス姿の侍女達が控えていた。
「姫なのですか?王とか女王とか后とかはいないのですか?」
「ええ蓮華様、空が姫の方が語感が可愛いとおしゃられまして、姫を賜りました、ちなみに此の国には男性は居ません。」
蓮華は意味がありそうな半目で俺を見てから、可愛い笑顔を姫に向けると、姫の桃色のドレスを右手の指で摘んでドレスを持ち上げた、姫は大胆にも透け透けの桃色の下着を穿いていたのだ、凄く色っぽい。
「ああ~恥ずかしいですわ♪蓮華様、御止めに成ってください♪」
小夜姫は頬を赤くし瞳を潤ませた上目使いで蓮華を見つつ、足を広げて大胆に腰を前に突き出した、小夜姫は俺、蓮華、雨間にえっちぃ~事をされると恥ずかしながらも喜んでしまう性格にしたのは俺だった。
「顔は漫画のような2次元ですが、下半身は3次元ですね、上半身の胸は、、、おお~小さいながらも、とても柔らかいです♪」
「ああ~そんなにぃ~~見詰められて私恥ずかしいです♪あっ、胸をそんなにツンツンされると良いですわ~♪」
「あれ?此の背中の紐はなんですか?」
「あ~~れぇ~~♪」
蓮華が小夜姫のドレスの背中に在った紐を引っ張ると、小夜姫は身体を回転させ、お約束の言葉を言いながら可愛いドレスが全て脱げてしまい下着姿になった、小夜姫の下着は上下とも桃色の透け透け下着だった、小夜姫の胸の大きさは人から見ると小さく人形同士から見れば大きい、綺麗な胸はプルンと小さく揺れ、頂の桃色が綺麗だった。
小夜姫は隠せる胸を隠さず両腕で胸を更に盛り上がらせて、右手の人差し指だけを立てると小さな下唇に優しく添えて蓮華を上目使いで見詰めて可愛く微笑んだ。
「蓮華様、優しくしてください♪」
「あっはははははは、ちょっと待って下さい、あはははっは、はははは。」
蓮華の何処かが点穴に嵌った様で、凄く笑っている蓮華の横で俺と雨間は顔を見合わせた。




