32 顔
「空♪ぷっくくっ、面白かったですぅ~~私も負けていられません、どっちらがリータちゃんの可愛い目が作れるか勝負しませんか?」
俺の今の気分は、とても良かった、楽しい気分に乗って言う。
「くくくくっ、勝てるかな天才の俺に、、。」
「自称天才には価値が無いんですぅ~♪}
「ぐっはぁあっ、中々やりゅな、、ならば見るが良い自称天才が誰もが認める天才だと言う事を、、。」
前哨戦は素直に負けを認めよう口では勝てない、だが本番は勝たせてもらうぞと意気揚々(いきようよう)と俺は机を見た、全てのリータ達が蓮華の前に行儀良く並んでいた、、、何故じゃぁ~~!
「ふふふっ空、私の勝ちは決まりましたね。」
蓮華は既に勝利を確信した可愛い得意顔だ。
ちょっとちょっと、どういう事なのだ?え?まさかリータ達の信用を失った何故だ?俺の感性は天才なのに、、、はっ、まさか天才は理解されないと言う話か、くっ天才は世間の感性と違い過ぎたのか孤高の天才は辛いぜ、、、暫し格好良い自分に酔う、、、
はぁ~~冷静に考えるとリータ達で遊びすぎたか、、、凄い面白いのにな、、、ちらっちらっとリータ達を見る、っく何の反応もないではないかぁ~~仕方なく、ぼんやりと蓮華を待った。
「空ぁ~♪出来ましたぁ~~♪見てください可愛いでしょ?」
「え~何だ此れ?」
紅葉が落葉した色のリータがデーンと貫禄の在る姿で蓮華の手の平で座って居た、はっきり言うとブチャイクだ、、、良く見るとそのブチャイクさが可愛く見えてくる不思議、、、う~ん、目に瞼が
幾つだろ、、、5重在り薄い桃色の目は大きくチョコンと半分だけ見え、頬は皺が何重にも重なって、何故か垂れた大きな耳まで付いている、う”~ん”、ふるふる横に震えると皺がブルンブルンと震えて、、。
「可愛いけどブチャイクだね。」
「そうでしょう、ブチャイクなのが良いんですよ。」
瞬間気付く此れなら、まだ青色リータのほうが良いんじゃないかと期待を持って机の上を見た、リータはみんなデローンと溶けて広がって居た、くくくくっ、此れでリータ達で俺も遊べるぞと思うと楽しくなってきた。
「良し俺もリータに目を付けようかな。」
自然にそっと机に近付いて素早く銀杏の落葉した色のリータをしっかりと逃がさぬように捕まえた、両手の中で力無く小さくプルプル震えただけだった、俺は楽しくて心の中で静かに笑う、今にビックンビックンするほど元気にしてあげるからねと思いながら優しく撫で撫でした。
「目の色は黄色で目の大きさは、うん其のくらいで口は人の漢字の形にして、耳は長くピンと立てて、うん良い感じだね蓮華ぇ~~出来たぞよぉ♪」
蓮華から見えない様に後ろを向いていたのを振り返り、小さな内緒話の声から普通の音量で蓮華にお披露目する。
「ふ~ん普通に可愛いですね、ウサギですか?」
蓮華の落ち着いた声音が心地よく耳に響く。
「うん角無しウサギだからこの国の人達に受け入れられるかなって、リータ達はピョンピョン跳んで移動するからウサギの顔は似合うなってビビッと来た。」
俺は勝利を確信して笑顔で説明した。
「良い思いますよ~~リータちゃん達は透き通った色をしてますから角ウサギとは明らかに違いますし、勝負は私のリータちゃんの勝ちですね。」
あれ?蓮華も勝利を確信していた、何となく俺は自分の右手に乗っている黄色のリータを蓮華の右手の上に乗っている鮮やかな赤い色のリータに近付けた、2つのリータは縦にプルンプルン元気に揺れて、蓮華の手の平と俺の手の平を跳んで交互に移動し始めた。
「ふふっ可愛いですね~。」
蓮華は素敵な笑顔を浮かべ、徐々に右手を動かして俺の右手と距離を離しだした、離れていくたびに少しづつリータたちの縦揺れが大きくなり、着地点の右手がリータが跳んで来る度に少しづつ重くなっていく、やがて蓮華は部屋の隅に移動していた、その間俺はただ沈黙を守っていた、リータが蓮華の右手に着地する度に連動して大きな胸がプルンプルン揺れていたのだ!!リータ良くやった。
「あはははっ楽しいですね空♪」
楽しそうな蓮華を見ていると、もはや勝負はどうでも良い気分に成って解れた気持ちは在りのままの感覚を全て自然に受け入れた、どのリータも一番で良い全部在りのままで良いのだ。
「あはははっ楽しくなって来たよ蓮華♪」
「そうでしょう。」
蓮華は得意顔で俺を見た、蓮華の得意顔は凛々(りり)しくて可愛い表情をしている。
俺は右手に着地したリータを掴むと天井すれすれの山なりの軌道でリータを投げた、蓮華が慌てて動いてリータを捕まえると蓮華の綺麗な胸が大きく揺れた、俺の顔は自然と満面の笑みに成った。
「凄い楽しいぃ~~あはははははっ。」
俺は、どうやって蓮華の大きな胸を揺らすのかを一生懸命に考えて実行する事が楽しくてしかたが無い状態に成っていった、俺の表情よぉ~~自然だ、自然に楽しむのだ蓮華に俺の目的を気付かれないように頑張るのだ。
「空、投げるの下手ですね。」
俺は蓮華が動かないとリータを取れない位置に確信をもって投げていた。
「蓮華、良く捕れるね凄いよ素晴らしいよ。」
俺は褒めて誤魔化す作戦を発動した。
「えへへへへへへへ♪そうですか?」
照れる蓮華も可愛いな、そんな無垢な蓮華を見ていると俺の心の胸がズキンッと微かに疼いた気がした、此の感覚は俺の良心だ。
「あれ?空、急に投げるのが上手になりました?」
「俺は気付いたら変われる男なのさっ。」
爽やかな気持ちで、笑顔のまま答える。
「そうなんですか?」
蓮華がリータを思いっきり投げた、パンっと音が鳴り柔らかくリータが右手に収まる、俺も無邪気に全力で投げた。
「楽ぅし~い~♪」
蓮華も余裕でリータを受け止めて、不思議そうな無表情で顔を傾けた。
「変な空です?」
「他の4つのリータ集合。」
俺の足元に集まってきたリータ達を捕まえて次々に蓮華に投げる。
「あはははは、当たった処が全然痛くありません、空~覚悟~♪」
蓮華が次々にリータを投げてプニョンプヨンとリータが柔らかく俺の身体に当たって凄く楽しくなってきて夢中でリータを投げ合う。
「あっはははははっははははははっ。」
「あっはははははははは、ははは、あはははは。」
2人で楽しく笑い合って部屋中にリータが跳びまる、時々跳んで来るブチャイク顔と不思議な笑いを誘うリータが跳んで来ると面白過ぎて笑が止まらない。
「あはははは、はははは、あ”あ”駄目だぁ~~お腹が苦しくてもう投げれない。」
「あははははっあはははは、はは、はあ、はあ、はあ、空、面白いですね♪あっはははは、あはははは。」
「っく、うん本当にね、はあ、はあ、はあ。」
笑った後の清清しい気持ちのまま畳みにゴロンと横に成る、全身の力を抜いて脱力する、身体が熱く脱力が心地良いぃ~~俺は自然と目を閉じた。
静かに蓮華が近付いて来た気配がなんとなく解った、ゆっくり目を開けて蓮華を見ると俺の隣にゴロンと横に成った処だった。
「残りのリータちゃん達の目を一緒に決めましょう。」
蓮華の落ち着いた優しい声音が耳に心地よくて脱力したまま答える。
「今まで目の形が丸だったから横に長方四角形はどうかな。」
「急に可愛い系から厳つい系に変わりましたね。」
蓮華もダラーンとした手つきでリータをコネコネ撫でながら感想を言った。
リータ達への命令優先順位の最上位が俺と蓮華が並んで1位で、買ったお客さんが2位で、リータ自身は3位だ、俺か蓮華がリータの目を指定すると買ったお客さんにしかリータの目と顔を変えられない仕組で、お客さんは展示されているリータ達の目を見てから気に入って買う予定なのでリータ達自身が気に入る目になるかは運に成る。
俺に出来る事は種類を増やす事に因って、いろんなリータがあって良いんじゃないかとリータ達自身に気付かせる事だ、だから面白い顔を蓮華と2人で笑いながら沢山考えて登録しておいた。




