26 蓮華の汗
本館に戻り、今度は中央通り沿いのに建っている1等地に在る自分のお店を見に行ことに成った。
「家からですと此の道を通りまして、お店の裏から入ります。」
蓮華と藤子は仲良く手を繋いで腕を時々大きく前後に振って歩いている、先に行く2人の可愛いお尻を見つつ思う、外は凄く暑いので仲良しに加わり手を繋ぎたいとは思えないなぁ~、万能機で涼しい空間を自分の周りに展開して、のんびり歩いた。
白い石が敷き詰められた道は大きく成っていて大人3人が手を広げて並んで歩けるほどの大きさだ、左右には松が並んで生きていた、そのまま白い道を靴の下でジャリジャリ小気味良く音を立てて行くと引き戸が何枚も並んだ場所に着いた。
「では全部開けるので、お待ちください。」
「私も手伝いますよ。」
蓮華の落ち着いた綺麗な声を聞いていると安心する。
「では恐縮ですが、お願いできますか。」
藤子の仕事用の丁寧な口調で可愛い声が響く。
「ええ。」
俺は静かに立って見守っていた、2人共暑そうに顔から汗が流れていく、うぅ~ん、汗に濡れる顔も美人だと綺麗に見えるから不思議だ。
此れが1000キロぐらいの太った男で不細工な顔でハアハア言いながら汗を流しているのを見たらと想像すると、うぇぇぇぇ、吐いてしまうほどに気持ち悪く成ってしまいそうだ、見れた物体では無いな。
俺は慌てて心の癒しを求めて美女の蓮華と美少女の藤子の汗を見た、はぁぁぁぁぁ癒されるぅ~~♪。
凛々しく綺麗な蓮華の顔から流れる汗はとても綺麗に見えて、蓮華の汗なら舌で舐めても良い♪綺麗と言うより可愛く可憐な藤子の顔から流れる汗は、ハアハア言いながら頑張る藤子は非常に色っぽく見えて、うん、舌で美味しく藤子の顔から流れる汗を舐めれる、いや寧ろ進んで舐めたいのだ。
1番最初は1番好きな人から選ぶのだ♪蓮華にランランと気分良く近付く。
「蓮華の汗を舐めたい。」
「え?」
蓮華は一瞬動きを止めて。
「もう一度言ってくれませんか?」
「蓮華の顔から流れる汗を美味しく舐め舐めしたいのだ。」
蓮華の顔は呆れたような半目になり、しばらくすると凛々(りり)しい顔が優しく微笑したまま、そっと目を閉じ。
「どうぞ。」
綺麗な顔の蓮華にワクワクしながら近付く、汗の匂いの中に蓮華の良い匂いが混じっていた、蓮華の汗は綺麗な透明だ、そっと自分の舌を伸ばして蓮華の顔の肌に浮かんだ汗に優しく触れる、舌に感じるのは薄い塩味だ。
「んっ♪空の舌熱いです。」
味を確かめるように何度も自分の舌で蓮華の綺麗な肌に優しく触れる、時々蓮華の頬の柔らかさを確認するように舌を優しく押し付けて感触を楽しんだ、うん?思ったよりも美味しく無い、最初に薄い塩味がしただけで無味だなぁ~~舐め舐め♪
優しく舌を動かして念入りに味がしない事を確かめて心が満足すると、ゆっくり蓮華の顔から離れる。
なるほど汗の味は何の感動も無かったが、蓮華の柔らかな肌に触れている事実に心に嬉しさが湧き出して溢れてくる、汗が重要ではないのだ蓮華が好きな事が重要だったのだ。
「蓮華の汗は薄い塩味だった。」
蓮華は静かに目を開けた、綺麗な茶色い瞳が俺と見つめ合う。
「美味しかったですか?」
「思ったよりも美味しく無かった。」
「その空の顔、その嬉しそうな顔を見て私は、、、」
綺麗に整った眉根を顰めて蓮華は何か考えているようだ、ゆっくりとした時間の中で俺は好きな蓮華の凛々しく綺麗な顔の変化が可愛いと内心思いながら気分良く瞳を合わせ続けた。
「空、此の涼しい空気を止めて汗を出してください。」
「もしかして?」
甘い期待が胸を高鳴らせた。
「ええ、私も空の汗を舐めるのです。」
蓮華の美しい唇から優しい声音が、そっと耳に届く、凛々しく綺麗な美人のお姉さん口から俺の汗を舐めるのですと聞こえたのだ!ん?凄く良いぃ~~♪
「え?」
良すぎて戸惑う。
「舐め舐めです。」
蓮華は満面の笑みだ。
俺は急いで周りの空気を暖めた、ふっふっふっ、今の俺は無敵だ、このような暑さなど涼しいくらいなのだぁ~~、蓮華の頼みが嬉しくてワクワクしながら熱くする、汗が顔を流れる感覚がした。
「蓮華どうぞ。」
俺は楽しく成りながら目を閉じた。
ゾワッ蓮華の手の感覚が俺の顎に突然生じた気持ち良い、軽く触れて撫でられた、首筋、鎖骨、胸へと指先が撫でて行く、んっ♪どこを触られても気持ち良いぃ~♪
いつかなぁ~~いつくるのかなぁ~~心の中で甘い期待を待つ。
柔らかく熱い感触が優しく俺の頬に触れている、優しく軽く蓮華の舌が頬を撫でた、自然と顔が緩んで笑顔に成ったが、動かぬように、じっと気持ち良い感触に耐えた、しばらくして舌の感触が離れていった。
目を開けて至近距離に在る凛々(りり)しく綺麗な顔の蓮華と見つめ合う、蓮華の顔は華やかな笑顔だ。
「私、空の気持ちが解りました。」
「ふふっ。」
「ふふっ。」
満たされた幸せな気持ちで、心が通じ合った事が嬉しく心がくすぐたっくて2人で思わず笑い合った。
「あのー2人共、引き戸を全部開けられたので中を案内しますよー。」
いつの間にか藤子が近くに来ていた。
「ええ、行きましょう。」
上機嫌で先に俺は歩き出す。
何も置かれていない店内は広く、柱が何本も店内の床と天井を支えていた。
「ここから左と右の端には階段が在りまして、お店の中央にも階段が在り全部で3つの階段で2階に上がれます。」
お店の真ん中ぐらいから左に向かって歩いてゆく、剥き出しの茶色い丸い柱を時々撫でて歩いてゆくと、およそ35歩で端の階段に着いた、つまりお店の横の長さは、およそ70歩になる。
2階は暗かった。
「此処は天井と4方の引き戸が開きまして、とても室内が明るく成ります、中央の階段を挟む形で2つの吹き抜けがありまして2階の日の光が1階まで通り1階の店内をより明るくします。」
藤子は薄暗い中で。
「あははは、全部開けるのは大変なので1階を見て行きましょう。」
俺は広い過ぎる豪邸を歩き回って建物の内部を見る事に飽きてきた。
「そうですね。」
興味が薄くなっていたので適当に返事をして階段を下りる。
お店の後ろから表の方へ移動して途中の壁の引き戸を藤子と蓮華が開けながら進むと、およそ70歩だった。
「ここまでが店内に成ります、2階も略同じ大きさで此処から反対側にお客様用のお手洗いがあります、中を改築する場合は我が社自慢の凄腕の専属大工が居りまして、お任せ頂ければ、あらゆる要望に応え間取りを自由に変えられます。」
「今日から家に住めるんですか?」
「ええ、住めます。」
「今しばらくは、宿に泊まろうと思っているんですが大丈夫ですか?」
「ええ、構いませんよ、では戸締りをして出ましょうか。」
店の後ろに向かい蓮華と藤子が引き戸を閉めていく。
俺は大分歩いて気分が疲れていた、どこかで、ゆっくり休みたい。
家を後ろから出る時に藤子に声を掛ける。
「みかん亭で甘い物を食べに行きませんか?」
「行きます。」
藤子は素敵な可愛い笑顔を浮かべた、蓮華と藤子は仲良く手を繋いで歩く、俺は涼しい空気を見に纏い2人の可愛いお尻を見る元気も無く後ろをトボトボ歩く、2人共いつでも元気だなぁ~~2人は楽しそうに笑っている。
みかん亭の席に着いて俺は大福を蓮華と藤子はケーキを頼んで、ゆっくり大福を味わう、モグモグ美味い。
支払いと、みやこさんのお土産を蓮華に任せて俺はゆっくり寛ぎ画面で此の星の自然薯を探す、うおっ!なんだコレ、
回転しやすい構造をした螺旋模様の頑丈そうな白石が自然芋の下から生えて地中の奥深くまで潜り込んでいる、此れは掘り出すのが大変そうだ。
とりあえず人が入った事の無い領域の深山で自然薯を30本ほど抜いて空間庫に入れておく、今夜は自然薯を食べるのだ楽しくなってきた。
「空、元気な表情に成りましたね、みやこさんに会いにいきましょうか。」
「うん、そうしよう。」
みかん亭の甘味を食べて寛ぐ事に因って俺は飽きてきた気分を一掃することが出来た、みかん亭を出て藤子が別れの挨拶を始めた。
「それでは今日はお疲れ様でした、最後はケーキまで奢って貰い恐縮です。」
「藤子のような美少女に案内されると退屈な案内も藤子が花に成り一時の癒しを俺に齎してくれました。」
「ふふふっ何ですかそれー、では又」
軽くお辞儀をして軽やかに去って行った。
帰り道で人が居ない場所で自然薯を30本空間庫から出して蓮華に背負って貰う、1本が大人の両腕を広げたくらいの長さで太さは大人の男性の手の平を広げたくらいで1本1本が大きい、ちょっと見た目には蓮華に背負わせ過ぎだ。
「重くないよね?」
「はい、万能機で空気のように軽いです。」
俺は苦笑して、まあいいかなと思った。
「行こうか。」
「はい。」
地面が濡れていた森の小川亭に着く、どこからか風鈴の音が聞こえ涼やかな風が通り抜ける、玄関に入って入り口にある呼び鈴を鳴らす、バタバタと足音が聞こえると、みやこさんが顔を出した。
「どうしたの蓮華さん、そんなに自然薯を沢山。」
みやこさんは自然薯に意識が集まっているようだ。
「みやこさんの美しさを称えた俺の気持ちです。」
「ほんとぉ~~嬉しいわー、あっじゃあ此処の玄関に置いてくれる?此処からは私が運ぶからさ。」
蓮華は玄関に背を向けて、ゆっくり腰を落とし腰と肩に着けた紐を解き自然薯を降ろす。
「後此れも、みかん亭の甘味です。」
「あっうん、そこら辺に置いといて。」
と言うと1本の自然薯を大事そうに抱えて奥に行ってしまった。
蓮華と顔を見合わせる、何か想定していた事と違う。
「中に入りましょう空。」
「うん、そうだね。」
靴を脱いで棚に入れて、みやこさんを待った、パタパタと足音が聞こえて、みやこさんが元気に駆けて来た。
「みやこさん自然薯をですね、四角い板の形に少し太めに切ってもらって此の出汁だけを掛けて食べるのが俺は好きなんです。」
空間庫から出した此の星の人が食べても大丈夫なカツヲ、小魚、昆布、椎茸、鳥、豚、各種野菜、各種果物の旨味成分をこれでもかと美味しい部分だけを濃縮した出汁だ。
「うん?此れは私の物だよ?」
「え?此れだけあったら宿のみんなで食べられますよ?」
みやこさんは素敵に笑うと。
「良い~よく考えて?美は1日して成らずだよ、此れをみんなで食べたら2日で無くなるわ、でも私1人で食べたら1年持つかもしれないの。」
みやこさんは大発見したのよっという感じの得意顔だ。
「みやこーこの立派な自然薯はどうしたのー。」
朝も聞いた綺麗な声が聞こえてきた。
「あ~。」
何故か、みやこさんの顔は眉根を寄せた困ったような笑い顔だ。
「うん、うん空君の食べ方は解ったよぉ~~今夜みんなに教えてもらった食べ方で出すから、此の出汁貰っておくね。」
とても素敵な笑顔に一瞬で変わって俺の要望を聞いてくれた、アレ?何時俺はみやこさんの好感度を稼いだのだ?
「あれ、今、」
「やぁ~~ねぇ~~♪そういう事だから。」
話が強引に斬られて、みやこさんは又1本自然薯を大事そうに抱えると奥に行ってしまった。
「空、部屋で寛ぎましょう?」
「そうだね。」
蓮華と仲良く手を繋いで自分達の部屋に辿り着くと、手を離して畳みの上で豪快にゴロンと横になる、くー気分が良ぃ~~♪




