表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/49

16 番外編 弓の華麗なるコロコロ

私は自宅の応接間おうせつまで小さな客人きゃくじんをもてなしていた、桃色の机の上で可愛い小さな妖精が踊る装飾そうしょくの上にハートの形をしたコップを置き、お気に入りのミルクティーをそそぐと緊張で萎縮いしゅくした可愛い生き物である頬を赤くした小さなおさるさんの目の前にそっと置いた。



私はゆう君の答えを予測して楽しく成って来た気持ちを優しい笑顔の中にかくし可愛い小動物の緊張をほぐすように優しい声音こわねに成るように意識してそっと話しかけた。



「それで優君のお話は何かしら?」



優君は少しだけ躊躇ためらった後に緊張で強張こわばった赤いお猿さん顔で。



「ぼっ僕、ゆみお姉さんの事が好きなんです、ぼっ僕と恋人に成ってください。」



私はとても面白おもしろい可愛い玩具おもちゃ無防備ぶぼびに自分から目の前にあらわれた事で心によろこびがあふれてくるのを実感した。



彼の告白と言う選択肢せんたくしは私の価値観を変えるのに充分じゅうぶんな理由だ、彼はいとしい息子むすこの大事な友達という私に庇護ひごされる立場をみずか放棄ほうきして、今まさに私が立っている大人の土俵どひょう無意識むいしきに1歩踏ぽふんで対等たいとうな立場で向き合って居るのだ、1人の男としての価値だけを見る事に成る。



恋人に成るという事は少なくとも相手の心の立ち位置と同等かそれ以上でなくては成り立たないと思う、でなければ恋人としての満足感をたす事がおたがいに出来ず関係が上手く行かないからだ。



もし相手の心を理解できないのほどの心の差がれば足りない部分は努力か容姿ようし甲斐性かいしょうか同じ趣味しゅみで心のきずなおぎない相手を満足させるしかなく、努力はおもに自分を変えていく事を意味する、その点は彼はまだ子供で自分と言うものがわかっているかもあやしい未完成品で自分を積極的に変えていく事はむずかしいと思う。



其処そこまで考えてから私は大人の余裕の上から目線で優君を素早く全体を評価ひょうかした、顔は論外ろんがいね~~ペットとしてなら可愛いんだけどおペットさんとキスとかは無理ね、性格は子供ね息子のはるかと正義の味方ごっこをして楽しんでるしそとから見ているぶんには微笑ほほえましいんだけど、恋人として見るなら物足ものたりなくて退屈たいくつだ。



私は考える時間をかせいでいたミルクティーの入ったハートのコップを口から優雅にはなして可愛い机の上に置くと、返事を待っている可愛いおえものさんに私にいどむ平等な好機こうきあたえていじる事を心に決めていた。



「答えを言う前にね優君のお猿の真似まねの一発芸を見せて欲しいの♪」



私は楽しい気分をかくして全力ぜんりょくで可愛い声を意識して出し、純情じゅんじゅうな優君の反応を見守みまもる。



「弓お姉さんが見たいならいきます、ウゥ~~~ウィキィ~~~~モンキィ~~~ウキャキャキャキャ~~ウキャ~~。」



「あっははははははは、あははははははは、ははははははは、ははははははは。」



私はすご可笑おかしく成ってしまった、私がやらせといて思うのはなんだけど告白した後におさるさんの真似は無いでしょ~~、はいぃ~~優君はげん点されました其処そこは知性を発揮はっきしてことわる場面でしょう。



私は笑い終わり楽しい気分で優君を見ると、私が爆笑した事がよほど嬉しいのかお猿さんにそっくりな顔で嬉しそうに笑って目をキラキラかがやかせていた。



優君の様子ようすを見て私の心にピンと来た、この好きはあこがれの好きね、画面越がめんごしの女の子を好きなるような綺麗な情熱を感じた。



「優君は私のどんなところが好きなの?」



「えっと、綺麗な顔と。」



優君が恥ずかしそうに言葉にまるので私は優しい声で続きをうながす。



「うん、それから。」



「大きな胸が好きです。」



優君は言い切ったみたいなすっきりした顔で私を見つめた。



はいぃ~~優君は減点されました、私の容姿ようしだけめてもねぇ~~~少し嬉しくはるけど心にひびかないから物足ものたりないわ~~。



「優君はい男の子だと思うわ、だから私みたいな小母おばちゃんじゃなくて同年代の女の子と付き合ったほうが良いと思うわ。」



「そんなぁ~弓お姉さんは小母ちゃんなんかじゃ在りません。」



う~ん優君惜ゆうくんおしいわ~~私は遠回りに断っているんだけどなぁ~~小学校6年生ではむずかしすぎたのかな。



わかったわ今から言う事は私が秘密ひみつにしている事なんだけど誰にも言わないと約束できるかしら?」



「僕は誰にも言いません。」



私は笑いそうに成る顔を気持ちで制御して、自然な感じで出来るだけ深刻しんこくそうな顔をつくってから下をいてゆかを見た、自分で思った事を一瞬だけ本気で信じて話す。



「私は女の子が好きなの。」



言い切ってから顔を上げて優君の顔を見た、優君はポカーンとして大きく口をけて自然と間抜まぬけ顔を作っていた、その表情は動物園でえさもらおうとして口を大きく開けているお猿さんに非常ひじょうていた。



プックククク我慢がまんよ私ぃ~~せっかく深刻しんこくな空気を作り出しているのに此処ここで笑ったら台無だいなしだわ、何て恐ろしい子なの優君は。



私は女優よ、こんな時は無理して我慢せず自嘲気味じちょうぎみに自分を笑うのよ。



「フフフフッ可笑おかしいでしょ~~笑っても良いのよ~~。」



アッ少し笑うときびしい~~私の心のダムが決壊けっかいしそぉ~~。



「そっそんなぁ~~僕じゃ駄目だめですかぁ~~。」



「クッ御免ごめなさい~~優君のせいじゃ無いの~~私が原因だからぁ~~。」



やばい思わず笑いそうになってしまった、何だれ動物園のお猿さんといつの間にか昼のドラマに出演しゅつえんしてるとか何の冗談じょうだんなの~~。



私は急いで可愛い机に両腕を組んで置くと自然と頭を両腕に乗せて顔を隠しひっそりと笑い始める。



「弓お姉さん、そんなに肩をふるわせて泣かないでください。」



優君、違うのよ私は可笑おかしくて笑っているだけなのよ、だけど好都合こうつごうだわ。



「クッ女の泣き顔はね誰にも見せたくないのクッ。」



「そうだ僕は女の子になります。」



もう何が何だかわからないくらいに笑いの点穴つぼ刺激しげきされまっくた私はフッフンスーフッフッスーフッスーと泣いた風をよそおって鼻をフンスフンスさせて思いっきり笑たのだった、思いっきり笑えた私はすっきりした気分でしっかりと深呼吸をして冷静な思考を取り戻した。



私は顔を上げて優君をみると、優君は心配そうな顔をして席に座っているだけだった。



はいぃ~~優君大減点ですぅ~~たよぎぃ~~本当に泣いている女の子がいたら頭をでるとかなぐさめてくれないと女の子は愛想尽あいそつかしちゃうよ。



優君が私の恋人に成れるかの審査しんさは終了した優君は不合格ふごうかくだ。



審査を終える事にって私の心の中で決めている大人のわくから優君は自動でされいとしい息子の大事な友人という子供枠に入り私の庇護ひごの対象に入った。



私は大人が子供をさとすように静かに優しく道理をいた。



「優君、一時の感情で決めて良い事では無いわ~~私のためを思ってくれる気持ちは嬉しいけれど優君は子供過ぎて女の子に成ったとしても私の恋人には成れ無いわ。」



「うっ。」



優君は苦しそうな顔をして言われたことを理解しようとつとめているように見えた、うん、性格はぐで良い子なんだけどねぇ~~。



「そんなに落ち込むことはないのよ~~優君の良い所は沢山在るんだから~~ただ私にはい友達くらいにしか思えないの御免ごめんなさいね~~。」



「うわ~~~~~~~~~~~~ん、わ~~~~~ん、うううううううん。」



優君に私の気持ちがはっきりと伝わったようで大声で泣き始めてしまった。



私は仕方しかたないなと思いつつも優君の横まで静かに近付いて抱きしめてあげた、優君は私に力一杯抱きついてワンワン大声で泣いた、しばらくすると自然と泣き止んで優君は恥ずかしそうに身体を私から離した。



「えへへへへ恋って甘酸あまずっぱいですね。」



泣いたあとが顔に残ったまま恥ずかしそうにお猿さんが笑った、笑うと本物のお猿さんみたいで愛嬌が凄く在るとはるかがよく力説しているけど、その気持ち凄くわかるわ~~。



「もう生意気なまいきね。」



私は優しく微笑んで右手の親指と人差し指で輪の形を作って人差し指のつめで親指を押して力をめると人差し指をはなち優君のオデコにぶつけた。



「いてっ。」



「もう、それで女の子に成るのはめたのね?」



「それなんですけど、女の子に人気があると思って好きに成った女の子に告白すると、いつも返事がいお友達でいましょうねってことわられて僕は女の子の気持ちがわからなくなったんです、それで遥と一緒に遊んでいると凄く楽しいし気心きごころも知りくしてるし、僕が女の子に成って遥と付き合えたら最強だなと気付いたんです。」



え~なにかしられ?疑問点が多いわね、ゆう君は息子むすこはるかと同い年の小学校6年生のはずなのに随分ずいぶん恋愛に熱心というか最近の子はみんなこんな感じなのかしら、それにしても、いつも断られるって事はこいに恋してる感じね。



う~ん優君の性格は真っ直ぐで良い子なんだけどちょっと御馬鹿おばかね、それでも遥と付き合えば恋する気持ちが満たされて落ち着くんじゃないかしら、優君はそれで良いとして。



私の女友達が在る日に突然男に成ってあらわれて告白してくる状況を考えた、当然顔は私の好みだ、、、アレ?意外と良いかもしれない、そう理解すると私は前向きに息子の遥が優ちゃんと付き合えるかどうか考え始める。



遥は優ちゃんと毎日遊ぶくらいになかが良く性格面の相性あいしょうはとても良好りょうこうだ、遥の日常を見た感じでは、まだ女の子と付き合うことを全然考えていないようだが、悠がひそかに正義の味方の戦隊せんたいの中のこう一点の女性を応援しているのを知っていた、長年の一緒の生活の中で遥の好みの顔はバッチリ把握済はあくずみだ。



私の教育方針は新しい価値観を持った刺激を適度に心地よく遥に提供することだ、その中で遥は物事の一面しか見えない価値の多様性に自然と気付き自分の心の守り方をまなんで心を成長させる、新しい価値を提供する私も思考をらす事にって楽しめるという毎日が自然と新しく感じる幸せの関係がきずかれるのである。



私の愛を持って遥をいじれる喜びに全力で遥が優ちゃんをいかに大事に思っているかを熱心にいて聞かせる、もしわずかでも遥の日常の中の優ちゃんへの思いやりに気付いて感動させる事が出来れば、もう私の思惑おもわくは成功したようなものである。



「えっあの時の言葉は照れ隠しだったんですか?」



「そうなのよ遥は照れて逆の言葉を言ったけれど、おなたの事を思って本当の事は言わなかったみたいなの。」



「そんな私はてっきり偶然解決したと思っていたのに、あの時の女子は凄い怒っていたのにそれをわだかまり無く解決するには相当苦労しただろうに、それを原因を作った私に一言ひとことも言わないで解決していて、それを私に気付かせないなんて遥はなんて凄い良いやつなんだ。」



私は注意深く優ちゃんを女の子の意識が芽生めばえるように今から女の子扱こあつかいをして優ちゃんが自然と女の子の仕草しぐさをした時には全力で女の子らしさをめて一緒いっしょによろこびを分かち合って優ちゃんの心を女性の心に染めていく。



「弓お姉さん御蔭おかげで遥の良いところに気付けました有難ありがと御座ございます、私は遥のことが凄く好きに成ってしまいました、私は家に帰って両親を必ず説得して女の子に成ってきます。」



「良いのよ、私も優ちゃんが遥と付き合うのを応援するわ。」



「はい、それではさようならぁ~~。」



瞬間移動装置で帰って行く優ちゃんを見送って私は作戦が成功した事に満足して静かに笑みを浮かべた。



此処から先は優ちゃんの頑張り次第しだいで在るが、その部分は私の手をすではなれている、優ちゃんが女性に成れば遥の好みの顔に成るし、いかに男性の胸に水着が必要なのかも力説しておいたので結果が出るのが今から楽しみである。



いとしい遥はどんな反応をして、どんな心の成長をするのか、自由な選択肢に思いをせる、きっと幸せな結果に成ると前向きな考えで私は遥の心の成長を期待きたいした。



運命うんめいとは自分では選ぶことが出来ない現象げんしょうだから私は心を静かにして事実をただ受け止める、のこった私の気持ちは未来にどう影響するのか、どうか明日も幸せにつながるように私はねがうのだ。



わり


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ