14感性
自分の出した結論に納得すると心に余裕が戻ってきて何となく大福を見た、此のままでは食べずらいかなと思い白い陶器の小さな取り皿を出して木で出来た匙と大福を小皿の上に添えると、4つの白い小皿に乗った大福を木の机の上にに綺麗に並べる。
小皿を並べる時に視界に蓮華が座っていた場所が濡れてるのが見え、紺色のハンカチを空間庫から出して丁寧に拭きハンカチがこれ以上水分を吸わない状態になると横目で2人をチラリと見て此方を見ていない事を確認すると万能機でサッと一瞬で乾かしてしまう、濡れたハンカチは自分の大福の小皿の横に置く。
2人は拭き終わったようで木の長椅子に座った、モモカさんは蓮華の服を丁寧に拭いていたが自分と比べると時間が短いような気がした。
「あら大福、此れは空さんがご用意して下さったのかしら?」
「ええ最近は大福の美味しさに目覚めまして食べ比べをするのが楽しいのです。」
「解ります、休日に私も甘味処を巡るんですよ、今度一緒に私のお勧めのお店を巡りませんか?」
「おお~それは良いですね、是非一緒に行きましょう。」
モモカさんの素敵な笑顔を見つつ会話する、おおっモモカさんの俺への好感度はもしかして高いのかなぁ~~と思うと嬉しくて心の中で笑ってしまうムフフッ例え社交辞令のような物でも好機と見た俺は勢いで約束しちゃうのだ、美人と仲良く成れてると思うと気分が良いのだぁ~。
蓮華の右手が伸びていき大皿から小皿に大福を乗せていた、蓮華もう一個目の大福食べたのか早いな。
「大福を食べましょうか。」
俺は気分の良いままの自然な笑顔で率先して大福を匙で半分に別けて口に運んだ、黒と白に何層にも分かれた断面からは苺の赤が見えて中々(なかなか)お洒落だ、舌の上では不思議な甘さが口の中で幸せと共に広がった爽やかな甘い花の香りが美味しい味覚の中から鼻を通って抜けていく。
凄く美味しいのだ!!何だろうこの言葉に出来ない不思議な甘さの幸せは具合は、好奇心が凄く刺激されて正体を暴きたく成った俺は黒の餡子を避けて慎重に白いクリームの部分だけを匙で少量取る事に成功すると、そっと味わうように舐める、
俺は格好良い名探偵気分で頭に無い色褪せた渋い茶色い皮の帽子の先を右手の親指と人差し指で挟むと態と下げて目元を隠す振りをした、格好良い自己陶酔の中で幸せな甘さの秘密を解き明かす、
ふ~ん成るほどね生クリームは牛乳だけじゃないね、何かの不思議な甘さの果実の汁が混ざって複雑で優雅な深みの在る幸せな甘さになっているのだな、フッフフフッ心の中で気分良く渋く笑い、何でもお見通しの名探偵を演技しつつ気が付くと残り半分の大福をペロリッと美味しく食べてしまっていた。
謎を解き明かした事に満足した笑顔で大福が乗っていた小皿から視線を上げると固まった笑顔のモモカさんが目に入った、あっ~~綺麗なモモカさんに見られてるぅぅ~~好感度がぁ~~そして恥ずかしいぃ~~俺は必死に動揺が表情に出ないように努力したが恥ずかしさはあっさり努力を超えて半笑い成る顔は止められなかった、頑張るのだ俺ぇ~~自分の頭の前で空気を掴んでいる親指と人差し指を慎重にゆくりと離す、モモカさんの綺麗な黒い瞳から目を離せないままに美女に見つめられた恥ずかしい時間の中で何とか右手を下ろす事に成功した。
「それではご相伴に預かりますね。」
モモカさんはまるで何も見ていなかったような素敵な笑顔をニッコリ浮かべると一言断りを入れて大福を一口の大きさに上品な手つきで別けて優雅に口に運んだ、一口噛むと動きが止まる。
心なしか綺麗な目が大きく開いて左手が頬を押さえる何度か目が瞬いた、俺はそんなモモカさんを見て切り替えの速さと大人の女性の気遣いを感じ自分の恥ずかしい思い出が急速に癒されていくのを感じた、そうか此れが仕事の出来る女性の知性がら生み出された素晴らしい感性なのだなと感激した俺は自然とモモカさんに感謝の気持ちを覚えていた。
「お、美味しいですわ、何でしょう此の言いようの無い爽やかな風味の甘さは。」
大福が静かに素早く削られていく、落ち着いた俺の心は冷静に、もっと大きく別ければいいのになーと暢気な事を思いつつ覚えたての大人の気遣いをモモカさんにして好感度を稼ごうと目論んだ、落ち着いた大人の男の声を意識するのだぁ~~ムフフッ。
「もう一つ如何でしょうか?」
丁度大福が無くなる直前に高級給仕のように優雅に勧める。
「頂きますわ。」
モモカさんは落ち着いた声音で上品に話しニッコリ可愛く笑う。
おっと勧めておきながら使ってない匙が無いと気付く、慌てずに下から新しい匙を取り出したように見せて空間庫から匙を出すと大皿の上の大福を小皿に移し、匙はそのまま大皿に残す。
俺は格好良く小皿の乗った大福を丁寧にモモカさんに差し出す、モモカさんは真剣な眼差しで笑顔のままに上品に白い小皿に乗った大福を受け取ると、素早くそれでいて上品さを損なう事無く匙を動かし器用に大福を急激に小さくして行く、何をそんなに急いで食べているのだろうと何となく蓮華を見ると、蓮華が大口を開けて二口で大福を食べてしまう処を目撃してしまった、原因はあっさりと解明された。
何というか大人の女性の余裕を感じていたモモカさんの行動にしては少々意外で不思議に思い、意外さが落ち着いてモモカさんが食べている様子を見ていると小さく大福を千切って素早く食べる様子が可愛い小動物が欲張って頬をパンパンに膨らませる様子を簡単に連想させて、とても可愛かった。
モモカさんは頬をパンパンにしたリスで蓮華は元気一杯のワンコかな、食べる姿を可愛い動物に例えて見ていると心が癒されるな~~と日向でお昼寝するような穏やかな気分で綺麗で可愛い2人を見ていた。
大福は確かに美味で女性には特別な意味があるのかな~~俺は幾らでも大福を出せるので2人に大福を全部食べてもらうことに決めると、二人の可愛い食べる姿を眺める事にした、静かだなと思うと2人の食べる物音がモグモグモチャモチャと響く。
俺はモモカさんを気遣い大福が無くなる直前に大福を無言で乗せる普通給士に成った、モモカさんの姿勢も蓮華と一緒で綺麗に背筋が伸びている、モモカさんの胸元の服は凄く大胆に開いていて大きな胸の谷間は見えるが、ついさきほど目撃した下着までは見えなようだ、前屈みに成った時のみの珍しい光景だったのだろう。
そうしている内に蓮華は大福を15個、モモカさんも頑張って大福を5個あっという間に平らげた。
「私、恥ずかしい姿を見られてしまいましたわ。」
モモカさんは食べ終わると冷静な思考が戻って来たようで、お淑やかな仕草で本当に恥ずかしそうに両手で顔を隠した。
「いえ美女は何をしても様になっていると感心しました。」
「嫌ですわもうっ。」
その恥じらいの姿は俺の心にグッと来ますと少し嬉しい気持ちで自然と顔が微笑んだ。
「それにしても大福が美味しかったですわ、あれは何処のお店の物なんですか?」
少し潤んだ瞳でキッと強い意志を乗せて見つめられる、頬が微かに赤らんで色っぽい。
「あーあれは売り物じゃないんですよ、自分で作ったんです。」
「それは凄いですわ、では空さんは甘味処のお店を出すのですか?」
興奮した気持ちを抑えたような声音で聞かれる、キラキラした瞳はお世辞抜きで本当に嬉しそうだ。
「食事処も考えているんです複数の物を売り出す予定で、もちろん甘味も買えますよ。」
「ふふっそれは嬉しいですわ、必ず買いに行きますね。」
モモカさんは目を細めて自然に笑った、アレ今までに見た事が無い笑顔だぞ。
「はい、お待ちしていますね。」
ガッチャと音がすると藤子さんが部屋に入って来た。
「お待たせいたしました、代わりののお召し物が用意できました。」
木の長椅子の横に来た藤子さんから服を渡される。
「それでは私達は席を外しますね、お着替えが終わりましたら外に声をお掛けください。」
2人は静かに部屋を退室していった。
「それじゃあ着替えようか。」
俺は上半身を蓮華は上半身と下半身の服を脱いだ、いつもは一瞬で着替えるので蓮華の着替える動作を見るのは新鮮だ。
蓮華は俺に見られている視線を気にも止めず流れるように着替えて行く、上着を脱いだ時に現れたポヨンと変形する胸、スカートを脱ぐ時には前屈み成り重力に引かれて自然に出来る胸の形の美しさと胸の谷間、蓮華の下着姿は唯見惚れるほど美しかった。
見惚れている間に蓮華の着替えが終わった、俺も慌てて着替えを終らせる。
「蓮華良いかな?」
「はい良いですよ。」
扉を開けて外にいる2人の美女と見少女に声を掛けた。
「着替え終わりました。」
藤子さんとモモカさんが部屋に入り、改めて木の机を挟んで対面の木の長椅子に並んで座った、俺と蓮華も並んで木の長椅子に落ち着いて座る。
「それでは此方が取引に関する書類です、一枚目が土地の権利書、二枚目は我が社との正式な取引をしたと言う証明書、三枚目は景観保持目的のための保護指定建造物の保持関連の契約書です。」
藤子さんが丁寧に落ち着いた声で説明してくれる、さまざまな事を教えて貰いながら署名をしていく、正直長い説明に飽きて来た。
それぞれの権利書、証明書、契約書は3枚ずつ用意されて1枚は自分に1枚は松枝商業蓮社に1枚は国に保管されるらしい、何故か眠く成り、ぼんやりした頭で真面目に聞いているふりをする、うんうんムニャムニャ。
眠りそうなりながら閃く、説明を蓮華に聞いて貰えば良いのだと思い、合図を蓮華の太ももを撫でる事で伝える、蓮華の足は少しビクンッとして反応すると、蓮華は俺の顔を見て静かに頷いた。
目の前に急に現れた画面に映っているのは木の机の下のモモカさんと藤子さんの短いスカートと綺麗な白い太ももだった、ぼんやり見ていると少しづつ太ももとスカートの空間が空いていくではないか、ちょぉ~何でスカート捲り!?目が急激に覚めた。
此れは相手が下を見たら気付くでしょと思いつつも目が離せず真剣に見てしまう、ん~いまいち暗くて見えるよーな見えないようなー感じだ、相手の太ももはピッタリとくっ付いているので例え見えても下着の見える範囲は狭く水着を見ている気分に成ると冷静に分析する俺は観察と考察に隙が無い集中力を発揮していた。
藤子さんの黒の透けた下着を見てしまい喜んだ事は記憶に新しい、つまり俺は藤子さんの事が少し好きに成っていたのだ!俺は素直な気持ちで考えた藤子さんの黒の透けた下着を見せる相手は恋人の筈だ、ならば俺が恋人に成れるように藤子さんの好感度を努力して稼ぎ口説き落とせれば黒の透けた下着を見た事の責任は結果的に取った事に成るし俺も幸せ藤子さんも幸せの良い恋人関係を築けるのだと素敵な事を思いついていたのだ。
やはり此れほどの美女達は正面から口説いて恋愛を楽しむべきだと思い蓮華を見て微かに首を左右に振る、蓮華は真面目な顔で頷いた。
良かった俺の真心は蓮華に伝わったのだとほっと安心した、画面を見ると少し浮いたままのスカートが映ったままだ、うん?疑問に思って見ていると本当に少しづつだが下着が動いて微かに画面に近付いているではないか、ちょー!!!それは無茶だよー♪と思いつつも楽しい気分に成っている心はノリノリで叫んだ。
蓮華を止めるべきか此のまま見守るべきか究極の決断が迫っていた、この決断で女性にばれた場合は確実に俺の運命は変ると確信していた、ゴクッ自然と唾を飲み込む、でもムフフッ自分の顔がだらしなく笑いそうになるのを我慢する。
見たい気持ちと冷静な思考が心の中で触れ合う、いやいや恋愛せずに下着を脱がしてどーするのだ?刹那的な考えで恋人に成れる可能性を放棄するのか?2人の感触を下着がゆっくり動く事で誤魔化しているようだが、そのまま上手く下着を引っ張れたら相手のスカートから出て膝に出現する下着。
アレ?ばれずに脱がすの無理だと言うか座っている状態の下着を引っ張るとお尻の重みで無理じゃないか?はっ!おーいぃ~気づくよ気付いちゃうよ~、真実に気付き慌てる気持ちが湧き上がった。
蓮華の太ももに左手を伸ばして急いで指で文字を描く、蓮華此の試みはあまりにも成功する確立が低い、よって本件は未来の解決すべき課題であると思われると素早く書いた。
蓮華の右手が俺の左太ももに伸びてきた軽い感じで撫でられた、うひゃくすぐったい~~だー伝わってないのだ~~。
諦めずに蓮華の手を握る、蓮華もギュと俺の手を握り返してくれた蓮華の手の温もりを感じた俺の心はフッと思った、俺が蓮華を信じなくてどーするのだ他の誰が蓮華を信じてくれるのだ?例え他の人が蓮華を信じられなくても俺だけは最後まで蓮華を信じるのだぁ~~、だって俺は蓮華の事が大好きになっているのだから、蓮華の目を信頼の篭った目で見つめた頼もしく頷く蓮華に気持ちが通じ合った気がした。
画面を冷静に見ると下着がスカートから出ない位置で止まり奇妙な事に下着が変な形に変わって行く、画面に字幕が流れて此れは本体の補助を受けた空間特性の書き換えですと流れていった、下着の生地の変化は横の部分が焦らすように少しづつ中心を目指して面積を減らしていった、蓮華と繋いでいる手が汗ばんで自然と手に力が入る。
太ももが閉じられているスカートの中は本当に狭い限られた空間で太ももに挟まれた逆三角形の隙間の中で下着の見えている面積が小さくなってゆく、おおお微かに空間が光った。
モモカさんの下着は肌が見え無いまま肌に食い込んで色っぽく見えた、藤子さんの透けている筈の下着は何故か皮の黒の光沢を放つ材質に変わっていき肌が見え無いまま肌に食い込んで色っぽく見えた、この光景は水着が僅かに食い込んでいる様子に似ていた。
蓮華に気持ちが少し伝わっていたのだ、ふふっまた一つ俺は大人に成ったのだ、尊い経験積み重ね今日も俺は生きていく何だか偉大な事を成し遂げた達成感は俺の胸に凄い自信を満たしていた。
蓮華を信頼の眼差しで見つめ、しっかり目が合うと自分の顎を引き頷く、蓮華も真面目な顔で頷く、うん蓮華の気持ちが伝わって来た気がする、今の気持ちはやりましたね隊長だ。
画面の中でゆっくりと戻って行く下着に心の中で下着にビシッと敬礼する俺、今日も女性の大事な部分を守ってくれている偉大な存在に敬意を示す。
やがて無事に帰還するのを見届けて敬礼を解く、今日もご苦労様です人知れず頑張るあなたの事はこの胸に記憶しました。
「って聞いていますか?空さん。」
「もちろんですよ、全然聞いてません。」
爽やかな気分で自然に笑う、心の中は感謝で満たされていた、2人は素敵な美女と美少女だ、この2人に出会えた事に感謝を、又二人の美を保つ見えない努力に感謝を、2人の美しい身体に感謝をする。
「質問なんですがモモカさんの名前に意味はあるんですか?」
感謝する相手だ、名前の意味があるなら知っておきたい。
「桃の花で、桃花ですよ。」
「なるほど綺麗な名前ですね。」
「ありがとう御座います、空さんに褒めて頂いて嬉しいですわ。」
桃花さんは自然に柔らかく微笑む。
「空さんの名前の意味はあるんですか?」
聞かれたので自分なりの空の感触を伝える。
「ソラは空気ですね、空の底は地面に触れて、空の高みは昼は光を夜は大地の影を抱きしめ、大地の横に広がる空はどこまでも広く私達に触れている、そんな感じの名前だと思います。」
「まあ空さんは詩人ですのね、夜は大地の影なんですか?」
「ははっ人に影が出来るなら大地に影があって、それが夜だと考えると何だか不思議な感じがして良いと思いませんか?」
「そうですわね、昼は大地に私達の影が落ちる、夜は空の高みに大地の影が落ちている、そう考えると不思議ですわ。」
桃花さんの感性の理解力が高い、和やかに会話が進む。
「ですからお店が始まるまでに私がお店の登記に参りますわ。」
「ええ分かりました、よろしくお願いします。」
「はい、お任せください。」
桃花さんは自信の溢れた笑顔で俺の目をしっかりと見つめていた。




