〜教えてよ〜
〜エマ視点〜
エマはうつむいた。だがそれは、顔がニヤつきまくるのを見られないためだった。
ではなぜニヤついていたのか。
(誠也可愛い!可愛い!!なにそれピュアなの可愛いぎる…!!! ごめんって何ごめんって!!)
誠也が可愛いすぎて心の中で叫んでいるのであった。
「ごめん。」
誠也の小さく不安げな呟きが聞こえる。
ハッとした。勘違いさせてしまったんだろうか。
「ごめん誠也!」
顔の表情筋をなんとかリセットさせ、誠也を見上げた。映画を観るために部屋を暗くしているから表情がよく見えない。嫌そうな顔をしているのだろうが。嫌われたかもしれない。一気に高ぶっていた気分が急降下した。
「あんなことしてごめんね。誠也が嫌かもしれないって考えなきゃいけないのに。」
突然、誠也に腕を掴まれる。その掴む強さに驚いて彼を見る。目を凝らすとかろうじて見えた。何か言いたそうな表情だ。
「…何でもない。」
彼の掴む手に解放されるが、何となく寂しさを感じる。
(教えてよ…やっぱ嫌われちゃったのかな。)
不安に襲われる。彼に嫌われるなんて死んでもやだ!
「お願い、嫌いにならないで。図々しいと思うけど。もう絶対にしないから、約束する。」
誠也が呆気にとられていた。
「俺がなんでエマを嫌いになるんだよ?ちょっと待って。なんか流れが掴めないんだけど。」
今度はエマが呆気にとられた。微かな安心感と共に恥ずかしさが出てくる。取りあえず話題を変えようと、口を開いた。
「もう映画終わっちゃったけど、次は何観る?」
⭐︎⭐︎⭐︎
(…怖い。何これこんなん見て誠也平気なの!?!)
隣をチラリと盗み見る。…平気そうだ。それどころか笑っている。
(笑うの?これ!?ホラーだよ!?めちゃくちゃ怖いのに!!!!ホラーって笑う要素あったっけ?ないよね!?!)
心の中で叫ぶ。半泣きになりながら画面に目を戻す。
趣味が合わない。全くもって合わない。
(これからは映画デートはやめよう。)
とても大切な事?を学んだのであった。
「きゃぁぁぁっっっ!!!!!!」
「あははっっっ!ぷっ、なにそれ!!」
「きゃぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
とても大切な事である。
最後までお読みいただきありがとうございます。
趣味が合う合わないっていうのは大切だよなーって思いながら六話を書きました。(´∀`)
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初心者で、私の技量が足りないところも沢山ありますが、これからもよろしくお願いします。




