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〜君の攻略法〜

前半はエマとその友人達の会話なので飛ばしたい方は⭐︎⭐︎⭐︎マークまで飛ばしてどうぞ。(内容は読まなくともストーリーには支障は出ないので大丈夫です)

「でさぁ、あのトサカ頭が邪魔してきてさ!誠也すっごい可愛い顔見てたのにっ!!!」


「はいはい、それで?」


「それで何もない。」


「はぁ?それだけ?てか手繋ぐんじゃなくて、腕組んでる時点でダメだよ。」


「だって…流石に手繋いだら、誠也もビックリするだろうし。手振り払われたらそれこそ私立ち直れない…」


そう言ってエマは机に突っ伏した。周りを囲っていた友人たちは一斉にため息をついた。

今は朝の自由時間。クラスで、誠也との進展を友人達と話しているのである。というより、話すよう迫られたと言った方が正しい。


「なんかさー、いっつも思うんだけど。エマって結構積極的で大胆なのにそーゆーとこは妙に相手に遠慮してるのが不思議だわ。」


「いやいや、私だって誠也と手繋ぎたいし!ハグだってしたいし!キスだってしたいし!あー早く誠也が私に告ってくれれば…!!」


「エマが告ればいいのに。谷口くん結構ウブ?だからさ、相手からの告白待ってたらそれこそおばあちゃんになっちゃうよ?」


「いやそれは…」


ない、とは言えなかった。いや多分そうだ。絶対告白してくれない。このままでは。


「エマ!あんた美人なんだからそれを生かしなさい!!こんな可愛い子に手繋いだり、積極的にアタックされて嫌だって思う男なんてこの世にはいないわっっ!!」



「そーだよ!絶対相手もドキドキしてるって!表情に出さないだけでっ!」


それが、そんなことはないのだ。幼い頃から積極的にアタックしているせいで、フランス人の両親を持つエマは、スキンシップが激しいとか、大袈裟なのは元々だと彼に思われているのだ。


「….」


キーンコーンカーンコーン 朝の会の始まりのチャイムだ。友人達は惜しそうな顔をしてそれぞれの席に座って行った。



         ⭐︎⭐︎⭐︎




休み時間、いつものように隣のクラスに行く。もちろん、誠也に会いに行くためだ。


「誠也ー、いる?」


また来たのか、という顔でこちらにやってくる。


「いるよ。なんだよ?」


「別にー、会いに来ただけー。もっと喜びなさいよ」


「いや、毎回来るせいでみんなに付き合ってるのかってしつこく聞かれるんだけど。」


「へー、そうなんだ。へー」


本人(エマ)は顔と声に出さないようにしているが、バレバレである。

顔が極限までニヤニヤしている。


「ねねっ、誠也。今日の放課後映画デート行こうよ?前から気になってるやつあるんだけど。恋愛モノで。」


サラッと「デート」という言葉を使っているところ、流石恋愛上級者である。


「なんだよ。デートは彼氏と行けよ。ミナト悲しむぞ?」


「…もう別れたんだけど」


「彼氏いないから暇なのか?()()、誰か紹介しようか?」


「…やっぱり行かなくていい。」


 エマが誠也以外の好きでもない男子と付き合ってた理由。それは、沢山の元カレのほとんどが誠也が紹介したからである。誠也の頼み事などにはめっぽう弱い彼女は断れなかったのだ。

 それともう一つ。元カレ達には申し訳ないが、誠也と付き合ったときの為に恋愛スキルを磨いておこうと思ったからである。もちろん、ファーストキスは誠也の為に取っておいてある。

 本当に彼らには申し訳ないが、全ては誠也(と付き合った時)のため。まさに、「恋愛は手段を選ばない」。


「ごめん、エマ。映画見に行こう?」


 誠也が後ろから声をかける。本当はコレを待ってたのだ。ワザと拗ねたふりをしたのも誠也に言わせる為だ。まぁ、実際に少し、というかかなりムカついたが。少しズルいかもしれないが結果良ければ全てよし、だ。

 相手の性格を熟知している幼馴染のエマならではの攻略法?である。


「…ハグしてくれたら許す。」


「ええぇっっ!!!」


カアァッと真っ赤に染まった顔で誠也が叫ぶ。

ほんとはキスしろと言いたかったのでこれでも簡単?(エマにとっては)な方ではあると思うのだが。


「ななななんでそうなるんだよ!!??」


「ふーん?みんなに言ってもいいの?誠也に傷つけられたって」


 これに上目遣いを付けたら100点だ。

結構ズルい方法である。きっとエマが言った瞬間、誠也はみんなに殺されるだろう。冗談ではなく。


「い、今?ここで?」


蚊の鳴くような声で誠也が尋ねる。


「そうだよ?そーじゃないと意味ないじゃん」


キョトンとした顔でエマが答える。

少し可哀想かなと思ったので、ハグしやすいように自分から腕を広げる。

 周りの視線が二人に集まっていることはエマは気づかない。


「ほらっ早く!」


「ハグしてよ」


急かすと、誠也は目をギュッとつむりエマに向かって腕を伸ばした…。

 周りの、男子の瞬殺しそうな視線と女子たちの興奮した視線をその身に一身に受けながら。
















第三話はかなり長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございます。m(_ _)m 次の四話は5/1(日)に更新予定です。よかったら是非読んでください。

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