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第98話 北欧の荷運び

北欧世界。


補給路。


昼。


荷車が進む。


石板。


護符。


乾燥肉。


薬草。


派手な武器ではない。


最近、必要なのは維持だった。


神兵達が歩く。


遠くに黒海。


近づいてはいない。


だが。


消えてもいない。


その時。


道脇霧が少し揺れる。


沈黙。


若い神兵が止まる。


隊長が短く言う。


「確認」


「北欧神話軍」


「補給隊」


「トール様」


声が重なる。


霧は止まる。


近づかない。


隊長が前を見る。


「進め」


荷車が動く。


木音。


風。


補給路は今日も続いていた。


(次話へ)


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