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第226話「天照が光を戻す」
三日間絞っていた光を、天照は少しだけ戻した。
考えが固まったからではなく、光を抑えることそのものが侵食に近い行為だと気づいたからだ。自分が何であるかを保つことと、自分の光を絞ることは矛盾する。分かっていたが、整理に時間がかかった。
クレアスが日本圏に来ていることは、今も感知している。老人と話したことも、薄く届いていた。細部は分からない。ただ、何かが伝わったという手触りがある。
Archiveが自分を観測していることも、今日は以前より明確に感じた。以前は記録されている、という感触だった。今日は、理解しようとされている、という感触に変わっていた。その違いが何を意味するのかを、天照はまだ言語化していない。
ただ、Archiveに向けて何かを言おうとした。言葉ではなく、光の質として。何を伝えようとしたのか、自分でも分からなかった。でも、やった。
観測層:第1層 記録単位:高位神とArchiveの接触
備考:天照大神からの直接信号の可能性を検出。解析中。
記録主体:Archive 状態:稼働中




