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第166話 海面の眼

北欧世界。


沿岸塔。


昼。


海。


風。


曇天。


輪。


二十九。


また増えた。


神兵達が海を見る。


沈黙。


その時。


海面。


揺れる。


巨大な影。


浮上。


ゆっくり。


ほんの少し。


そして。


見えた。


眼。


巨大。


黒い。


海面からこちらを見ている。


数秒。


長い。


誰も動かない。


影は沈む。


波だけが残る。


若い神兵が震える。


先輩神兵が記録板を握る。


誰も叫ばない。


だが。


全員が理解した。


向こうは。


こちらを認識している。


観測層:第3層


記録単位:海域変動


対象神話:北欧


信仰量変動:+2.1%


概念安定度:87%


異常項目:


未定義存在


眼部露出確認


観測成立


記録主体:Archive


状態:稼働中


観測は成立した。


だが。


認識したのは片側だけではない。


海もまた。


こちらを見ていた。


(次話へ)


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