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第167話 消えた祝詞

ケルト世界。


森外縁。


夜。


霧。


祭壇跡。


神兵達。


今日も保存作業。


残すため。


忘れないため。


老神兵が祝詞を読む。


途中。


止まる。


沈黙。


続きが出ない。


紙を見る。


書いてある。


だが。


意味が繋がらない。


若い神兵も確認する。


同じ。


別写本。


同じ。


祝詞。


半分が死んでいる。


文字は残る。


意味は残らない。


森奥。


狼。


十六匹。


並ぶ。


近い。


だが。


越えない。


待っている。


まるで。


結果を確認するように。


観測層:第4層


記録単位:祭祀侵食


対象神話:ケルト


進行度:増加


異常分類:


文化侵食


意味侵食


継承侵食


備考:


祝詞機能停止を確認。


記録主体:Archive


状態:稼働中


保存しても残らない。


それが今の敵だった。


(次話へ)


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