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第149話 誰も知らない祠

現実世界。


朝。


山道。


曇り。


湿った空気。


市役所職員達が調査に来ていた。


古地図。


現地確認。


そのため。


資料には載っている。


写真もある。


だが。


妙だった。


山中。


小さな祠。


確かに存在している。


今も。


そこにある。


だが。


誰も知らない。


近隣住民も。


神社関係者も。


古老も。


覚えていない。


職員が写真を見る。


祠。


写っている。


だが。


何の祠か分からない。


由来も。


祭神も。


残っていない。


その時。


上空。


黒い鳥。


七羽。


旋回。


低い。


職員の一人が写真を撮る。


保存。


残す。


理由は分からない。


だが。


今はそうしていた。


失われる前に。


(次話へ)


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