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第118話 低くなる空
北欧世界。
沿岸塔。
昼。
曇天。
風。
見張り神兵が空を見る。
最近。
鳥が低い。
皆が言う。
数字ではない。
感覚。
だが。
確か。
その時。
黒い鳥。
今日は明らかに低い。
塔より高い。
だが。
以前ほど遠くない。
若い神兵が息を呑む。
「近いですね」
先輩神兵が海を見る。
「近い」
「でも来ない」
短い返答。
沖。
輪。
また現れる。
五つ。
すぐ消える。
何も出ない。
だが。
少しずつ。
増えている。
塔下。
補給隊。
漁師。
子供。
動いている。
怖さ。
ある。
それでも。
止まらない。
神兵が紙へ記録する。
『鳥高度低下 継続』
『海面反応 小増加』
『接触なし』
空。
海。
静かな緊張。
沿岸塔は今日も立っていた。
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