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第117話 朝の保健室
現実世界。
朝。
小学校。
保健室。
雨。
窓を叩く小さい音。
保健教師が記録を見ていた。
最近。
増えている。
眠れない。
同じ夢。
朝の倦怠感。
机。
紙。
簡単な聞き取り。
『黒い鳥』
『海』
『見られている感覚』
似ている。
少しずつ。
その時。
男の子が椅子に座る。
少し眠そうな目。
保健教師が聞く。
「また夢?」
小さく頷く。
「でも」
男の子が窓を見る。
「最近、少し怖くない」
沈黙。
理由。
分からない。
だが。
名前を言う。
家を言う。
家族を思い出す。
少し落ち着く。
そんな話が広がっていた。
保健教師が静かに書く。
『自己確認 有効例』
『恐怖軽減 小』
外。
電線。
黒い鳥が一羽。
止まっていた。
だが。
鳴かない。
ただ。
見ていた。
授業開始の鐘。
朝は今日も始まる。
少し不安で。
少し静かなまま。
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