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第104話 静かな確認

ギリシャ世界。


資料室。


夜。


紙束がまた増えていた。


北欧。


ケルト。


現実世界。


小さい報告。


夢。


駅。


鳥型。


境界。


接触距離。


全部、小さい。


だが。


増えている。


神兵達が紙を運ぶ。


以前より人も増えた。


戦場ではない。


それでも。


最近、ここは忙しい。


神兵が苦笑する。


「最近、戦うより書いてますね」


別の神兵が紙を揃える。


「でも死ななくなった」


小さい声。


沈黙。


アテナが記録を見ている。


その時。


窓が少し黒く揺れた。


“観測”。


誰も騒がない。


アテナが静かに書く。


『資料室』


『観測反応 小』


『接触なし』


風。


紙が揺れる。


外は黒い。


それでも。


誰かが港を守り。


誰かが森を見張り。


誰かが神社へ登っている。


世界は壊れていない。


静かに。


耐えながら。


呼吸していた。


(次話へ)


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