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第17話 それはそうですが



職業斡旋局を出たあと、俺たちは中央広場をゆっくり歩いていた。


昼間の熱気は石畳から少しずつ抜け、街全体に夕方特有の赤みが差していた。屋台の親父たちは売れ残った串肉を少し安くしながら片づけを始め、荷車を押す商人たちの声も昼よりいくらか穏やかになっている。酒場の扉からは、早くも酔っ払いの笑い声と焼いた肉の匂いが漏れていた。昼のレスタルムは金と荷物と交渉の音で動いているが、夕方になるとそこへ酒と疲労が混ざる。働き終えた人間たちが、ようやく一日の力を抜き始める時間なのだろう。


俺も本来なら今ごろ宿の椅子に沈み込み、「今日はよく働いたな……」などと自分に言い聞かせながら、安酒をちびちびやっている予定だった。


実際には、頭の中でまだ書類が踊っている。


労務登録。住み込み雇用。守秘契約。安全講習。試用期間。面接。給金相場。どれも今日聞いたばかりの言葉だ。途中から、それが職業斡旋局の話だったのか、薬師会の話だったのか、商業組合の話だったのか、少し怪しくなってきている。情報というものは入れすぎると頭の中で渋滞するらしい。しかも荷車と違って、横へ避けてもくれない。


「ロイドさん、魂が半分抜けてますよ」


隣を歩くリタが、こちらを見て苦笑した。


「半分で済んでるなら上出来だ。今日はたぶん三割くらいしか残ってない」


「それ、歩いていて大丈夫なんですか」


「足は残りの三割でも動く。問題は頭だな。今、何か重要な契約を出されたら、勢いで判を押しかねない」


「それは危険ですね。夕食を先にしましょう」


「ぜひそうしてくれ。今なら温かいスープだけで人に優しくなれる気がする」


最後に頼れるのは飯である。


少なくとも今の俺は、そういう境地にいた。契約も雇用も販売区分も大事だ。それは分かっている。分かってはいるが、腹が減った状態で考えると、世の中のあらゆる書類がこちらを敵視しているように見える。温かいスープと肉と、できれば少しの酒が入れば、労務登録という言葉にも多少は穏やかな気持ちで向き合えるかもしれない。たぶん。…いや少なくとも、今よりは幾分かましだろう。


「リタさん、さっき言ってた食堂は近いのか」


「広場を抜けた先です。魚の煮込みが美味しいですよ。あと、黒パンが厚いです」


「今の俺には、その情報が何よりありがたい」


「今日は難しい話をしないで食べましょう」


「その言葉、契約書にしてほしいくらいだ」


「それはまた書類が増えますよ」


「やめよう」


そんなことを言いながら広場の角を曲がった、その時だった。


「ロイドさん」


後ろから、落ち着いた女性の声が聞こえた。


聞き覚えのある声だった。


嫌な予感、というほどではないのだが、今日の流れからして、こういう時に聞こえる声が単なる世間話で終わるはずがない…と頭の中で直感しながら、俺はゆっくり振り返った。


セレーナだった。


薬師会の白衣姿のまま、夕暮れの街路に立っている。昼間に会った時と同じく、整った身なりと涼しげな表情をしていたが、その手には書類らしきものが挟まれた薄い革板を持っていた。白衣、革板、落ち着いた目。三つ揃った時点で、飯の前に聞いていい話ではない気がする。


「セレーナ主任」


リタが軽く頭を下げた。


俺も一応、会釈する。


「少し話があるのだけれど、時間は?」


「今なら脳が半分ほど死んでいるので、難しい話は勘弁してください」


「安心して。難しい話よ」


安心できない。


言葉の使い方を間違えている。いや、間違えていないのかもしれない。この人にとっては、難しい話を最初から難しいと言うことが誠実なのだろう。確かに嘘はないのだろうが、こちらの心には少しも優しくない。今日一日で正論と現実と書類を浴びすぎた俺には、もう少し柔らかい布に包んで渡してほしかった。


セレーナは俺たちの横へ来ると、広場の騒がしさを一度だけ見やり、小さく息を吐いた。


「単刀直入に言うわ。うちの研究生を一人、あなたの工房へ同行させてほしいの」


俺は数秒止まった。


今、何と言った。


研究生。


同行。


工房。


この三つの単語が、俺の疲れた頭の中でゆっくり並んでいく。


夕方の広場の音が、少し遠くなる。串肉を値引きする声も、酒場の笑い声も、荷車のきしむ音も、どこか別の場所の出来事のように聞こえた。同行。研究生。工房。三つの言葉が頭の中で並び、さっき職業斡旋局で見た求人票の文字列と、薬師会の鑑定書と、クラウスの工程表が勝手に合流し始める。


合流し始めた途端、急に食欲が少し遠のいた。いや、腹はもちろん減っている。…減っているのだが、胃の手前で面倒の匂いがした。


「……はい?」


思わず、間の抜けた声が出た。


セレーナはそんな俺の反応を予想していたのか、特に表情を変えないまま、革板に挟んだ書類へ視線を落とした。


「住み込み。期間は未定。名目上は研究補助兼作業員。薬師会との連携役も兼ねる形にしたいわ。あなたの工房で実際の作業を手伝いながら、素材の変化や調合工程を記録し、必要に応じて薬師会へ報告する。もちろん、雇用条件や守秘の扱いは正式に詰める必要があるけれど」


「いや待ってください。急に情報が増えましたね。夕飯前に聞かせる量じゃないですよ、それ」


「あなた、人手不足でしょう?」


「それはそうですが」


「薬師会としても、あなたのポーションを一度鑑定して終わりにするつもりはないの。品質の安定性、素材の個体差、スライム核の魔力保持、粘液処理の方法、調合時の反応、完成後の経時変化。どれも継続的に観察する価値があるわ」


「完全に研究ですね」


「ええ。完全に研究よ」


言い切った。


ここで少しは「いえ、あくまで補助です」とか「あなたの負担を軽くするのが主目的です」とか、柔らかい布を一枚かけてくれてもよかったと思うのだが、セレーナはそういうごまかしをしないらしい。


リタが隣で、少しだけ困ったように笑った。


「薬師会側も、本気なんですね」


「当然よ」


セレーナは即答した。


「スライム素材由来で、ここまで安定した回復性能を持つ薬は前例が少ない。しかも、材料の入手性が高い。再現可能性があるなら、既存の回復薬流通そのものに影響が出る」


「また大きい話になってきましたね……」


俺は思わず遠い目になった。


俺としてはせいぜい「少し効きのいいポーション屋」くらいの立場でいたい。ところが周囲は、やれ流通だの、契約だの、研究価値だのと、どんどん話を広げていく。しかも厄介なことに、みんな真面目なのだ。冗談なら笑って流せるが、本気で言われるとこちらも適当に返しにくい。


セレーナは革板の端を軽く指で叩いた。


「それに、薬師会としても現場データが欲しいの。研究室で再現できることと、実際の工房で安定して作れることは違う。素材の保存状態、作業環境、気温、輸送時間、採取直後の処理。現場には現場でしか見えない情報があるわ」


「つまり、その研究生は監視役でもあるわけですか」


「記録役であり、観察役であり、補助員候補でもある。言い方はいろいろできるわね」


「監視役ですね」


「否定はしないわ」


正直すぎる。


俺は小さくため息をついた。


いや、薬師会の立場を考えれば分からなくはないのだ。鑑定して終わりでは意味がない。継続して品質を確認し、どういう条件で性能が変わるのかを追いたいのだろう。もし本当に再現性が取れるなら、それこそ回復薬の常識が変わるかもしれない。…らしい。俺はいまだに、そこまでの話だとは半信半疑なのだが。


「ただ」


セレーナは少しだけ視線を細めた。


「正直に言えば、研究だけが理由ではないのよ」


「他にもあるんですか」


「薬師会としても、現場に人を出したい理由はいくつかあるのだけれど」


…ふむ。つまり薬師会は、研究したいだけではなく、早い段階で現場へ人を食い込ませておきたいのだろう。今はまだ小さな工房でも、あとから「知らなかった」では済まなくなる可能性がある。だから今のうちに、人も記録も流れも押さえておきたい。たぶん、そういう話だ。


「単純に、研究室だけでは追えない部分が多すぎるのよ。あなたのところのポーションは、採取直後の素材状態から品質が変わる。薬草との反応も、保管環境も、加熱時の魔力の落ち着き方も、全部が現場依存に近い」


「まあ、そうですね」


「それに、今後は補助員を入れるのでしょう?」


「今日まさに、その話をしてきました」


「ならなおさら。人が増えれば、作業のばらつきも増える。薬師会側としては、どの工程が品質へどれだけ影響するのか、できるだけ早く把握したいの」


理屈としては分かる。


俺の感覚だけで回していた店へ、これから別の人間が入る。瓶洗い、薬草の下処理、素材洗浄。少しずつ他人の手が混ざれば、当然、品質にも揺れが出るだろう。薬師会としては、その変化を見たいわけだ。


「あと、あなた自身があまりにも感覚でやっているから」


「そこ、今かなり刺さりましたね」


「事実でしょう?」


否定できない。


ぷる、とか、ざらつく、とか、釜の空気が違う、とか。自分でも説明になっていないことは理解している。理解しているのだが、それで実際うまくいっている以上、どうにも変えにくいのだ。


セレーナは少しだけ肩をすくめた。


「薬師会の研究者を現場へ入れることで、“感覚”を少しでも記録へ落としたいのよ。どういう素材を避けるのか、どの状態で火を落とすのか、どんな失敗が起きるのか。そういうものを、横で見ながら拾わせたい」


「つまり、俺の頭の中を掘り返したいわけですか」


「かなり正確ね」


嫌な正確さだった。


俺は思わず空を見上げた。夕焼けが綺麗だ。できればこのまま空の話だけしていたい。だが現実には、薬師会が俺の“なんとなく”を記録しようとしている。


「もちろん、それだけじゃないわ。人手不足の解消にもなる。記録係として動ける人間がいれば、あなたの負担は多少減るでしょうし」


「研究生って、瓶洗いとかするんですか」


「必要ならするわよ。研究者は、現場を知らないまま理論だけ組み立てると碌なことにならないもの」


「薬師会にもそういう常識はあるんですね」


「あるから苦労してるの」


その返しは少しだけ人間味があった。


俺は小さく息を吐く。


なるほど、と思う部分もある。単なる監視や研究だけなら、薬師会は定期的に見に来ればいい。わざわざ“同行”という形を取るのは、実際の工房の空気を見せたいのだろう。素材の状態、作業の流れ、補助員との連携、失敗の出方。机の上では拾えないものが、現場には山ほどある。


「……それに、薬師会の中だけに閉じ込めておくより、外へ出したほうがいい段階に来ているの」


セレーナは少しだけ言葉を選ぶように間を置いた。


「薬師会の研究室って、基本的には閉じた環境なの。資料、設備、過去の論文、既存理論。全部が揃っている代わりに、研究者同士の視点も似通いやすい」


「まあ、同じ場所で同じものを見ていれば、そうなりそうですね」


「ええ。特に優秀な人間ほど、自分の理論だけで世界を組み立て始めることがあるわ」


セレーナは夕方の広場を見ながら続けた。


「でも、薬というものは本来もっと泥臭いの。素材の状態、季節、保存環境、作業者の癖、現場の判断、客の使い方。研究室の中だけでは拾いきれない“揺れ”が必ずある」


「……現場慣れさせたい、と」


「それもあるわ。薬師会の若い研究者は、完成した素材や整理されたデータばかり見がちなの。けれど、あなたの工房は違う。採取したばかりのスライム素材があり、個体差があり、失敗もあり、その場で判断している部分も多い」


「失敗も普通にありますからね」


「その“普通にある失敗”を知らないまま理論だけ積み上げると、研究は歪むのよ」


なるほど、とは思った。


薬師会の研究室は、きっと綺麗なのだろう。整理された机があり、品質の揃った素材があり、記録も管理されている。だが、うちの工房は違う。泥のついた素材が運び込まれ、瓶が足りなくなり、湿気で薬草の状態が変わり、たまにスライム粘液が床へ落ちる。俺はそういう“面倒込み”で毎日やっている。


「それに現場へ出れば、人と関わることになるでしょう?」


「……まあ、そうですね」


「研究室の中だけにいると、どうしても“結果”だけを見てしまうの。けれど実際には、その結果の向こうに生活がある。怪我をした冒険者、薬を買いに来る村人、限られた予算、忙しい工房、人手不足。そういうものを知るのは、研究者にとって無駄ではないわ」


彼女はそこで、ほんの少しだけ言葉を切った。


夕方の風が白衣の裾を揺らす。


広場の向こうでは、荷車を引く音と酒場の笑い声が混ざっていた。けれどセレーナの視線は、そういう街の喧騒ではなく、もっと別の場所を見ているようだった。研究室の机の上か、積み上がった論文か、あるいは人付き合いに失敗している若い研究者の背中か。


「薬師会の中には、才能だけで走れてしまう人間がいるの」


静かな声だった。


「知識を覚えるのが早い。理論を組み立てるのも上手い。結果も出す。だから周囲も期待するし、本人も“自分は正しい”という感覚を強く持つようになる」


「まあ、優秀だとそうなりそうですね」


「ええ。でも、研究は一人では完結しないのよ。素材を運ぶ人がいて、現場で作る人がいて、失敗を片づける人がいて、薬を使う人がいる。その全部を無視して理論だけを積み上げると、どこかで歪む」


セレーナは少し困ったように笑った。


「だから時々、研究室の外へ出す必要があるの。現場を見せるために。理論通りにいかない素材や、人の都合や、作業の手間や、“効率だけでは回らない部分”を知ってもらうために」


リタが小さく「ああ……」と納得したような声を漏らした。


たぶん商業組合にも似たような人間がいるのだろう。帳簿だけ見れば正しいのに、実際の店へ立つと客と揉めるタイプとか。


セレーナは肩をすくめた。


「特に薬学系は、研究室の中だけで完結できてしまう分、外を知らないまま育つことがあるのよ。優秀であればあるほど、“現場が理論に合わせるべきだ”と思い始めることもある」


「うわぁ、ちょっと怖いですね」


「怖いわよ。だから外へ出すの」


その言い方で、少しだけ嫌な予感がした。


研究者同士の“外へ出したほうがいい”は、だいたい穏やかな意味ではない。才能が余っているか、人間関係が詰まっているか、その両方かだ。


俺は慎重に聞いた。


「……その研究生、何か問題でも?」


俺がそう聞くと、セレーナはすぐには答えなかった。ほんのわずかに視線を広場の向こうへ逃がし、露店の煙でも眺めるような顔をした。その時点でだいたい答えは出ている。人を紹介する場で問題がない相手なら「ないわ」と言えば済む。そこで沈黙が挟まるということは問題がある。ただしそれをどう包んで渡すかを考える程度には、厄介な問題なのだろう。


「嫌いなものは徹底的に嫌うわ。好きな研究には寝食を忘れる。他人をあまり信用しない。頭の回転が速すぎて、周囲の理解が追いつかないと、相手を置いて先へ進む。ついでに、普通の人間を無能扱いしがち」


「うわぁ」


「ただし、実力は本当に高い」


「うわぁ……」


評価の上下が激しすぎる。


俺は思わず顔をしかめた。今の説明だけで、もう小さな作業場に置くにはかなり角が多い人物像が見えてくる。研究にのめり込むのはいい。頭がいいのもいい。実力が高いなら、薬師会としては手放しがたいのだろう。しかし人を信用せず、周囲を置いて走り、普通の人間を無能扱いしがちな相手を、瓶洗いと薬草刻みとスライム粘液の前処理がある青ぷよ薬房へ放り込むのは、釜に火を入れる前から泡が立っているようなものではないか。


「……才能はあるわ」


「今、言葉を選びましたね?」


「非常に優秀よ」


「質問の置き場所をずらしています」


「薬学専攻を主席で修了している。魔導学術院でも歴代最高水準の成績を残したわ。素材反応学、魔力伝導論、薬効安定化の分野では、すでに若手研究者として名前が出始めている。論文も多いし、発想も鋭い。頭脳だけなら、間違いなく本物よ」


「性格は」


セレーナは、ほんの少しだけ額を押さえた。


「最悪寄り」


「正直だな!?」


「嘘をついても、会えばすぐ分かるもの」


それはもう、本当に問題児ではないか。


普通、人を紹介する時は、もう少し柔らかい布に包むものだ。「少し癖がある」とか、「研究熱心すぎるところがある」とか、「周囲との歩調を合わせるのが苦手」とか、世の中には便利な言い換えがいくらでもある。それを、セレーナは最悪寄りと言った。薬師会の主任にそこまで言われる研究生とは何者なのか。いや、何者なのか分からないからこそ、会う前から胃のあたりが重くなるのだ。


「念のため聞きますけど、その最悪寄りというのは、具体的にはどのあたりが?」


「自分の興味があるものを見ると、相手の都合を忘れる。説明が早すぎる。こちらが返事をする前に、次の仮説へ移っている。会話をしているようで、頭の中では別の実験手順を組んでいることがある。納得できない理屈には、相手が上司でも遠慮なく切り込む。あと、他人の調合品を見ると、悪気なく欠点を十個ほど並べる」


「それ、薬師会の中でも嫌われません?」


「嫌われているわ」


「そこも正直だな!?」


「好かれていると言っても、翌日には本人が全員の前で誰かの調合ミスを指摘して帳消しにするもの」


想像できてしまった。


薬師会の整った研究室で、白衣を着た若い研究生が、誰かの作ったポーションを光に透かしながら淡々と欠点を並べる。その場の空気が冷え、言われた相手が固まり、周囲が止めるか迷っている間に、本人だけが「事実を述べただけですが」と言う。会ったこともないのになぜか姿が浮かぶ。たぶん、そういう種類の人間なのだろう。


「ただし、実力は認められている。だから余計に扱いが難しいの」


セレーナはそこで少し声を落とした。夕方の広場のざわめきの中でも、その声だけは妙に静かに届いた。


「才能がありすぎる人間は、時々、周囲を見なくなるのよ。自分の頭の中で答えが出てしまうから、他人がそこへ辿り着くまでの手間や感情を置いていく。あの子は典型的にそれ。理屈は正しい。目もいい。薬師としての勘もある。でも、人と一緒に働く経験が足りない」


さっき職業斡旋局で聞いた話が、思わぬ方向から戻ってきた気がした。


人を雇うなら、仕事の腕だけではなく暮らし方や性格まで見なければならない。分からない時に聞けるか。勝手な判断をしないか。周りと揉めた時に立ち止まれるか。ギデオンが言っていたことだ。まさかその数刻後に、薬師会から「腕は本物だが性格は最悪寄り」という研究生を提示されるとは思わなかったが。


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