神代封呪録・第五章 試練 第二節 共生 第十話 家族7
神代封呪録・第五章 試練 第二節 共生 第十話 家族7
神代蒼真の朝は早かった。
今日は、五時に起きた。
妻のレイカも夫に合わせて、五時に起きた。
いつもの朝食を手慣れた手付きで作った。
メニューは、食パン、ベーコン、スクランブルエッグ、コーヒーだ。
蒼真は、いつも、美味しく食べてくれる。
そんな姿を見るのがレイカは幸せだった。
そして、今日は、気づくかな...とワクワクしながら、蒼真を、見ていた。
ちがう!今日のコーヒーは、いつもと違う!
ブルーマウンテン!?
正解!!よく気づいたわね!
全然違うよ、ありがとう!!
時刻は六時を迎える頃になっていた。
蒼真は、アイロンがけされたワイシャツとスーツに着替え、鞄を持ち、玄関に向かった。
レイカ恒例のネクタイチェックである。
大丈夫!行ってらっしゃい!!
行ってきます!
蒼真が玄関に出ると、黒いメルセデスベンツが止まっていた。車の隣には、運転手兼警護の三輪と、秘書の池田が並んでいた。
「神代大臣、おはようございます!」
あぁ...二人とも、おはようございます。」
秘書の池田がニヤついていた。
なんだろう...何かあったのか?
蒼真は、車に乗り込んだ。
蒼真は、池田に聞いた。
「神代大臣、ありましたよ」
...何があったのだろう...あっ!?
「あったのか!?」
「はい、南町で掘り当てました!
温泉ありました!」
「わぁー!嬉しいな!これで、南町は観光スポットになる!南町全員、職場が見つかった!
全員、喜ぶぞ!
蒼真は、一軒、一軒、訪問して、温泉を掘り当てたこと。温泉を経営する従業員として働けることを説明してまわった。
みんな、とても、よろこんでいた。
そして、蒼真が一番喜んでいた。
また、町に、ハローワークのパソコンを設置したことも説明した。温泉の経営に携わらなくて良いことも説明した。
蒼真は、赤鬼を一番心配していた。
赤鬼も喜んだ。
みんなと一緒に働けるなら、温泉で働きたいと言った。杞憂に終わった。
それから、蒼真は、赤鬼に医療ネットワークについて説明した。
次回から、東京病院に行かなくて良い。南町の診療所で診てもらえることを説明した。
赤鬼は泣いた。
正直、東京病院は、遠いので、我慢していたことを蒼真に告げた。
薬局屋も作るから心配しなくていいよ。と付け加えると、また、泣いて喜んだ。
第十話 了




