神代封呪録・第五章 試練 第二節 共生 第九話 家族6
神代封呪録・第五章 試練 第二節 共生 第九話 家族6
防衛大臣である神代蒼真は、車の中で、秘書の池田から、今日の予定を聞いた。
今日、午前は、国土交通省と打ち合わせが一件。厚生労働省と打ち合わせが一件、午後は、討魔庁と打ち合わせが一件、テレビ取材が一件雑誌の取材が二件入ってます。
詳しい内容は、こちらを、ご確認下さい。
池田は、綺麗に整頓された資料を蒼真に渡した。
「いつも助かる、ありがとう」蒼真は言った。
「雑誌?初めてだね。何の雑誌?」
「女性自身」です。
「女性自身か。政治家の僕を取り上げてくれるなんて、ありがたいね。」
「診療所の待合室に置いてくれる?」
「はい、承知しました。
話していると、国土交通省に着いた。
「神代大臣、到着しました。
「うん、ありがとう」
神代大臣と池田は、国土交通省の大臣の執務室に向かった。
ノックをすると、応答があったので、入室した。
「お世話になっております、神代です。」
「総理大臣から聞いてます。全面的にバックアップさせて頂きます。」
「南町の住居の評判は如何ですか?」
「はい、みなさん、喜んでいます。」
「実は、南町に住みたいと予約が殺到しており、順番待ちになっています。南町に、もっと、住居を増やして頂けないでしょうか?」蒼真が聞くと、意外な答えが返ってきた。
「南町だけでいいのですか?」
「えっ!?
「私は南町だけでなく、東町や北町や西町等にも作るべきだって思っています。」
蒼真は、喜んだ。
「ありがとうございます!とても嬉しいです。」
「診療所も、全拠点に作り、電子カルテを使った医療ネットワークも考えてます。」
「医療ネットワーク?」
「例えば、このまえ、赤鬼さんが、脳梗塞の手術をされたと聞いています。
今、定期的に、東京病院通院されていますが、東京病院まで行くのは大変だと思います。
なので、南町から、東京病院のカルテを閲覧出来れば良い思ってます。南町のお医者さんがわからなければ、東京病院にテレビ電話で繋いで診断するのも良いと思うのです。
如何でしょうか?」
「素晴らしいです!!是非実現させて下さい!
「勿論です。まずは、南町の住居を増やしましょう。ただ、時間がかかるので、仮設住宅から作るのでは如何でしょうか?
「はい、是非、お願いします」
「一緒に頑張りましょう!
「ありがとうございます!」
蒼真は嬉しかった。
次々、自分の構想が広がっていった。
蒼真は、三輪さんに、次に向かうよう指示した。
次は、厚生労働省だった。
蒼真は、池田と大臣の執務室に向かった。
蒼真は、ノックした。
応答があったので、入室した。
「失礼します。本日、妖の雇用について相談させて頂きたく、お伺いしました。
「どうぞ、座って下さい。
厚生労働省の大臣は、蒼真と池田に座るよう指示した。
「総理大臣から、聞いてます。全面的にバックアップさせて頂きます。」
「ありがとうございます、とても、嬉しいです。」
「妖の雇用の件ですよね?
「はい」
私の方では二案考えてあります。一つ目が妖採用です。人間で言えば障害者採用の義務化です。
妖も同じように考えています。一般企業は、妖を5パーセント以上採用しなければいけない法律を作ろうと思ってます。
「素晴らしい!」蒼真は、思わず大声をあげた。
「でも、採用まで時間がかかるというデメリットがあります。このため、人間が使っているハローワーク制度を採用しようと思います。また、わざわざ、ハローワークに行かないで、各拠点に、ノートパソコンを使って、求人内容を確認出来れば良いと思ってます。
今、触ってみますか?」
「はい」
ノートパソコンを起動させた。
すると、パソコンにマイナンバーカードを挿入するメッセージが出た。
「あとは、キーボードで、希望の職種を入力するだけです。
南町には、無線LANがあると聞いてます。
だから、このパソコンを設置するだけで仕事が見つかります。
妖、人間、隔たりなく仕事を探せる
これが、私の考える二案目です」
もし、良ければ、このパソコンを今日、持って帰られますか?
「はい、ありがとうございます」
蒼真は、喜んで持ち帰った。
三輪さん、次、討魔庁、宜しくお願いします。
「はい、承知しました」
会議室に入ると、妖の被害状況が記載された資料が配布されていた。
東京都→3件
南町→0件
西町→1件
東町→1件
会議が始まった。
ファシリテーターが話を進めた。
今月の妖の被害は5件でした。
5件は、全て、共通しており、食べ物の万引きでした。
食べる物に困っていたとのことです。
蒼真は言った。
「みなさん、今までと
比べれば、もの凄い減ったと思います。しかし、私は、思います。
0件に出来ると信じています。
どうか、お力を貸して下さい。
蒼真は、頭を下げた。
そして、蒼真は、テレビと雑誌の取材を受けた。
自分の思いと、今後の未来に向かって熱く語った。
その熱い思いは、国民の皆に届いた。
内閣支持率は、90パーセントから95パーセントに上昇した。
第九話 了




