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最終章:あとがきと蛇足

この度は、作者の完全処女作である本作を最後までお読みいただき、ありがとうございます。


思うようにPVも伸びず、ブックマークもつかず、感想コメントもありませんでしたが、これが現実の自分の評価なのだと、しっかり認識しております。


感想コメントという形ではないですが、感想や気になる点を教えてくれたネット上での友人であるCさんとAさんには、この場を借りて御礼を言わせていただきます。ありがとうございました。



さて、最後に蛇足ではありますが、作者の遊びと気づきにくい設定を明かしておきます。


──────


■主人公の名前


タク は「TAC」から来ています。逆から読むとCAT(猫)。そう、転生後は猫になることを名前が示しています。


ナム は「NAM」から来ています。逆から読むとMAN(人間)。同様に転生後は人間になることを示しています。


マイ だけは、ちょっと異なります。逆から読んだMAIとMAIを組み合わせると「I am MAI」になります。これは、転生前も転生後もマイはマイだとも読み取れますし、「私は私」という不変なものを示しています。


そして、猫の気持ちを解析する装置「NAMTAC」。これは、タクとナムの名前の由来のヒントとして後付けしたのですが、マイが「-M」を書き足すことで、「My CAT and MAN」とも取れる、作者が意図していなかった不思議な効果がありました。



■登場人物の「役割」


彼らが旅の途中で出会った人々もまた、世界を修復するための重要なパーツとして配置されていました。


・ジョージ・ダイモン卿

由来は「事情(じじょう)」と「問題(もんだい)」。

彼が持ち込んだ「事情」と「問題」が、三人の最初の物語を動かしました。


・イセッタ

由来は「大切(たいせつ)

ダイモン卿にとって、そしてランティアにとって最も「大切」な存在です。


・ランティア

由来は「ボランティア(献身的)」から。

自らの命を顧みずイセッタを守ろうとした彼女の「献身」が、魔物化という悲劇と、それを乗り越える絆を生みました。


成瀬(なるせ)ライ・チカ

双子の名前は本当に苦労しました。

「聖なる力」→「なるせらいちか」は物語のバグであるロールレを浄化するための、最大級のアンチウイルスとして存在していました


・ロールレ

由来は「ERROR(エラー)」の逆読み。

何度も「ローレル」とミスタイプしました。

蠅と融合することで、この世界で唯一の「倒すべき相手」の役を引き受けてくれました。


■二十年という時間の対称性


タクが前世でナムを看取った「二十年」という時間は、現世でのタクニャ(猫)の寿命へと反転しました。 「看取る覚悟」と「生きていく理由」が入れ替わったこの二十年は、彼らが本当の意味で互いを理解し、意思疎通するための必要な時間だったのかもしれません。



■マイだけが二十年前に転移した本当の理由


私も異世界転生物は好きで、何作か読んでいるのですが、転生後にその世界に「馴染む」のは本当に大変だと感じています。

この作品は「読み切り」のようなテンポの良さを目指していたので、その「馴染み」を表現するには、ちょっと退屈な時期を書くことになると思い、マイには悪いですが、異世界の基盤を確立するために、「一足先に二十年前に転生」してもらいました。

そしてこれは、思わぬ効果をもたらします。

その結果、彼女は誰よりもたくましく、そして誰よりも長く二人を待ち続けた「三人の精神的支柱」という、本作に欠かせない深みを持つキャラクターになってくれました。

構想段階では、存在しなかったマイですが、今では私の一番のお気に入りキャラです。


──────


さて、これにて本当の完結です。


初心者作家として、自分の未熟さを棚にあげるのは目をつぶっていただいて、多くの方がこの作品を目にしていただき、できるだけご都合を排したこの作品の最後に入れた、超特大のご都合ワード「めでたし めでたし」にニヤリとしてくれることを願っています。


本当にありがとうございました。

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