46話 勝負
トールは全速力で走り、洸介たちの方向に向かってくる。
「せーので避けるぞ。オーケー?」
「「「「オーケー!!」」」」
残念ながらトールに勝ち目はない。ロボットの戦いはこれで四回目、ぶっ壊すのにも飽きそうな時だ。戦い方とロボットの弱点を知っている五人にしか勝ち目はない。
「こいつはスピードを落とすのが苦手…すぐに止まれず壁に突っ込む」
「そろそろだ…」
「来る…!」
「せーの!!!」
五人は左右適当に飛んで避けた。トールは急に反応はできず止まれなかったので、エレベーターのドアに体当たりをした。
「やれ!」
「任せて!」
一番近かったのはバールを持った仔美だった。洸介のやり方と同じように目の部分の穴に引っ掛けて思いっきり引っ張った。
ミキミキと音を立てた後、遂に頭が取れた。力が余って仔美は後ろに転がってしまった。
「痛…」
「大丈夫か」
「うん…」
「栖春!」
「和貴!縄解いてほしい」
「わかった」
みんなが頭を取ったところを最後まで見て動かないことを確認したら、仔美の怪我を心配し出した。後ろに転がって頭をぶつけたので、大丈夫か安否を確認した。
和貴は一番早く栖春の元へ向かって栖春の安否を確認した。よほど心配だったのか、いつもやるきのなさそうな顔をしていたのに目つきがマジになっている。
「ありがと」
「いいよこれくらい」
「それとさ…コレ」
栖春はポケットの中から小さい何かを取り出した。黒色の四角い何か。それが何かわかった和貴はすぐに洸介を呼んだ。
「洸介!これ」
「…!ナイス!」
正体はSDカードだ。
これですべてのフラッシュメモリが揃った。つまりは謎がやっと解明できるのだ。いままでのメモリも取り出し、床に並べる。
「暗号ってなんだっけ?」
「待ってて、写真見せる……………………これ」
祥平は昨日の十時くらいに洸介とお話しした例の暗証番号の写真を見せた。
その時、屋上の扉が開いた。誰もいないはずのこの校舎の内側から誰かが出てきた。
全員は扉のほうに目線を送る。意外な人物だった。
「お前ら…何してるんだ」
「松浦センセー…」
「いや、これには訳があってですね
「黙れ。全員指導だ」
学校一怖いと言われているハズレ中のハズレの先生、松浦だった。こいつが真犯人だとは五人は思いたくもなかった。だが、真犯人を知っている栖春は冷静に話した。
「違う、先生じゃない犯人は」
「犯…人?何の話だ」
「それを知りたかったらついて来てください」
「なんだ誤魔化そうとしてるの
「いいから来てください!!!!!!!!」
本気で声をあげた栖春に周りの五人も、松浦までびっくりしてしまった。
「わかった。落ち着け」
「…エレベーター乗るぞ」
栖春は何とか説得を成功して先生に今起こっていることを見せることにした。五人は栖春と共に立ち上がり、エレベーターの中に入った。
ピッピッピッピッピッピッ
「おい…何して
チーン
「見ててください」
エレベーターは下に向かっていった。
01:09:33




