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さっく・あうと  作者: 音色利揮
決着の日、九月一日
48/51

47話  犯人

 エレベーターは一階を通り過ぎ、地下に向かった。


チーン


 扉が開くと、松浦は驚いた顔をした。


「こんな場所が……………どうやって知ったんだ?」

「全部の犯人が教えてくれました」

「…全部って」

「ロボットを見てませんか?壊れた」

「あれも全部誰かが!?」

「そういうことです」


 松浦含め七人は歩いて少し長くて白い廊下を歩いて行った。

 ドアの前に立ち、暗証番号を入力するパネルを見た。


アンショウバンゴウ ヲ イレテ クダサイ


 パネルに数字がない。入力できる五桁は全て英語、アルファベットしかなかった。それを見た六人はまたもや考える。


焦らずゆっくりと考えよう。


 洸介は冷静になった。焦ったら何かと間違えるのでゆっくりと心の中で唱えた。メモリを見つめる。デジタルフォントで書かれた数字たち。


「最後の数字は何だったの?」

「黒色の『3』」


落ち着け、何故デジタルなのかにも意味がある。考えろ今……………


「…ん……………」


 和貴はおもむろにカバンから裏紙と筆箱を取り出した。筆箱からシャーペンを取り出してカチカチと芯を出した。すると、その紙に書き始めた。


「わかったのか?」

「いや、複雑で一回に考えることが多すぎる。だから実際に書いてみた」


 書かれた紙を見てみる。ちゃんと反対になっているところは反対になっている。これが正解なのに、なにもわからない。

 その紙を見た円得は何かひらめいた。


「そういうことか…これを無理矢理アルファベットに見立てるのか!」

「…?ん?」


 先生を含めた六人はまだ何を言っているのかわからなかった。円得は和貴が書いた数字の下に何かを書き始めた。


S L E E P


「数字の『5』は『S』、他のもアルファベットとして見たら…」

「なるほど!よくやった!!」

「じゃあ暗証番号は…!」


ピッピッピッピッピッ


アンショウバンゴウ ガ イッチ シマシタ ドア ヲ ヒラキマス


SLEEP(寝てろ)


 ドアが開いた。でも喜んでいる場合ではない。息をハアハアとして緊張した。

 開いてまた廊下を歩き、奥のドアを開く。


ガチャ


「はやかったね」

「ミント!!てめぇよくも!!」

「は?会長?なんで」


 洸介はドアを開けて民都の後ろ姿を確認した瞬間、腹いせに何かを投げつけた。

 民都はクルクル回る椅子に座っていて、こっちを向いた。ムカつく顔をしている。殴りたい。


「波律もかよ」

「まあまあ、残念だな。見つかっちまった」


 波律も2-Dの生徒の一人だった。なので全員顔を知っている。

 主犯はこの二人、民都と波律だった。一番衝撃を受けているのは先生だった。


「まあ落ち着けって…ここにある赤いボタン…なんだと思う?押してみる?」

「…待てみんな。俺はここに来たから知ってる。これは押したらすぐに爆発するやつだ」

「なんで言っちゃうのかな…まあいいや、時限爆弾だし」


 ネタバレをされて民都は口をとがらせた。やっぱ殴りたい顔をしている。


「押させるか」

「真原君、君には止められないよ」


…なんだ…急に眠気が……………


「洸介…右腕……………」


 洸介はまだ正気があるうちに右腕を見た。すると白い注射器が刺さっていた。


「いつのまに…」

「私が作った刺さっても何も感じない注射器。どう?気づかなかったでしょ?」


あああムカつく…でも、眠すぎてなにもできない。ここでとめなければいけないのに…


「ていうか、そっから動いたら押すね」

「へっ……………へへ」

「何が面白いんだ?」

「そうなのか。ささっていることにきがつかないのか。あっはは。そうだよなぁ!」


 そういって洸介は眠りについてしまった。

01:01:01

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