47話 犯人
エレベーターは一階を通り過ぎ、地下に向かった。
チーン
扉が開くと、松浦は驚いた顔をした。
「こんな場所が……………どうやって知ったんだ?」
「全部の犯人が教えてくれました」
「…全部って」
「ロボットを見てませんか?壊れた」
「あれも全部誰かが!?」
「そういうことです」
松浦含め七人は歩いて少し長くて白い廊下を歩いて行った。
ドアの前に立ち、暗証番号を入力するパネルを見た。
アンショウバンゴウ ヲ イレテ クダサイ
パネルに数字がない。入力できる五桁は全て英語、アルファベットしかなかった。それを見た六人はまたもや考える。
焦らずゆっくりと考えよう。
洸介は冷静になった。焦ったら何かと間違えるのでゆっくりと心の中で唱えた。メモリを見つめる。デジタルフォントで書かれた数字たち。
「最後の数字は何だったの?」
「黒色の『3』」
落ち着け、何故デジタルなのかにも意味がある。考えろ今……………
「…ん……………」
和貴は徐にカバンから裏紙と筆箱を取り出した。筆箱からシャーペンを取り出してカチカチと芯を出した。すると、その紙に書き始めた。
「わかったのか?」
「いや、複雑で一回に考えることが多すぎる。だから実際に書いてみた」
書かれた紙を見てみる。ちゃんと反対になっているところは反対になっている。これが正解なのに、なにもわからない。
その紙を見た円得は何か閃いた。
「そういうことか…これを無理矢理アルファベットに見立てるのか!」
「…?ん?」
先生を含めた六人はまだ何を言っているのかわからなかった。円得は和貴が書いた数字の下に何かを書き始めた。
S L E E P
「数字の『5』は『S』、他のもアルファベットとして見たら…」
「なるほど!よくやった!!」
「じゃあ暗証番号は…!」
ピッピッピッピッピッ
アンショウバンゴウ ガ イッチ シマシタ ドア ヲ ヒラキマス
「SLEEP」
ドアが開いた。でも喜んでいる場合ではない。息をハアハアとして緊張した。
開いてまた廊下を歩き、奥のドアを開く。
ガチャ
「はやかったね」
「ミント!!てめぇよくも!!」
「は?会長?なんで」
洸介はドアを開けて民都の後ろ姿を確認した瞬間、腹いせに何かを投げつけた。
民都はクルクル回る椅子に座っていて、こっちを向いた。ムカつく顔をしている。殴りたい。
「波律もかよ」
「まあまあ、残念だな。見つかっちまった」
波律も2-Dの生徒の一人だった。なので全員顔を知っている。
主犯はこの二人、民都と波律だった。一番衝撃を受けているのは先生だった。
「まあ落ち着けって…ここにある赤いボタン…なんだと思う?押してみる?」
「…待てみんな。俺はここに来たから知ってる。これは押したらすぐに爆発するやつだ」
「なんで言っちゃうのかな…まあいいや、時限爆弾だし」
ネタバレをされて民都は口を尖らせた。やっぱ殴りたい顔をしている。
「押させるか」
「真原君、君には止められないよ」
…なんだ…急に眠気が……………
「洸介…右腕……………」
洸介はまだ正気があるうちに右腕を見た。すると白い注射器が刺さっていた。
「いつのまに…」
「私が作った刺さっても何も感じない注射器。どう?気づかなかったでしょ?」
あああムカつく…でも、眠すぎてなにもできない。ここでとめなければいけないのに…
「ていうか、そっから動いたら押すね」
「へっ……………へへ」
「何が面白いんだ?」
「そうなのか。ささっていることにきがつかないのか。あっはは。そうだよなぁ!」
そういって洸介は眠りについてしまった。
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