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さっく・あうと  作者: 音色利揮
決着の日、九月一日
46/51

45話  メモリ探し、再開

 洸介は一階、祥平は二階、仔美は三階、円得は四階、和貴は五階を探し回った。同じ教室でも何回も探し回った。

 トールには出会ってないものの、もうすぐ四時間が経ってしまうところだ。つまりもう六時手前まで来ている。


どこなんだよ一体…メッセージも来てないし………いや諦めるかバカたれ。


 もう長時間探したのに見つかってないことに苛立ちを覚えるが、グッと我慢してひたすら探す。


まじで見つかってくれ…




 二階の体育館、体育館倉庫を探しても見当たらなかった。祥平は悔しくて壁を殴る。手が赤くなってしまう。


…見つけなきゃ。


 冷静になって、また一から探し出した。




 三階の生物室、いろいろしまってある棚の中にも見つからない。


ほんとうに何処にあるのよ…


 ここにはないかもしれないと思って、仔美は生物室を後に他の教室に行ってしまった。




 四階の物理室、大量の机の中や裏まで見たのにまるである気配がない。


探せ探せ探せ………………


 探せば必ず見つかるという強い意志を持ち、円得は探し続けた。




 五階の音楽室、ピアノの中からチューバの中まで探したのにまだ見つかってない。


………………………


 ひたすら邪念を思うより無心になって、和貴は探し出した。




 経過時間は三時間五十六分。誰も一言も発してないが、見つからなかったことがわかった。再集合してみたが、みんな落ち込んでいる。


「…もう、終わった」

「こんだけ探してもないんだろ?じゃあないよ」

「プールは?一階担当」

「行ったけどなかった」


 ここまで来ると探しいない場所を探す方が簡単だ。探してない場所をどんどん上げていくが、全部拝見済み、もうなすすべがない。


校庭とかの校舎外は論外だろ?外に出るはずない。ロボットだって外に出ても意味をなさない……………………外……………そと?


「…あ!」

「どおした」


 洸介は勢い良く立ち上がった。それに他の四人はびっくりしてしまう。


「何か思いついたの?」

「いや、可能性としては低いけど探してない場所はある………でも、さすがにないかも……………………」

「こーちゃん、いいから教えて」

「……………一階から五階でもなく探してない場所……外は論外だと思ってたけど」

「それは?」

「五階の一個上…屋上だよ」


 洸介の発言で誰もが息をんだ。

 全員が勝手に捜索外にしていた普段立ち入り禁止の幻の場所。それは屋上だ。




 エレベーターに乗り、一階から一気に屋上まで行く。その間の時間はとても長かった。ある確証はないが、もうそこにしかない。そこ以外はあり得なかった。


チーン


 ドアが開く、急いで出てみる。そこにはロボットの姿があった。四時間探してもいなかったトールだ。五人はバックから武器を取り出そうとするが、手が止まってしまう。


「栖春!!」


 ロボットの奥にはいなくなった栖春の姿があった。屋上の落ちるギリギリに寝っ転がっている。両手両足を縄で縛られているので身動きが取れない。だが目隠しはされていないので冷静ささえあれば落ちることは無い。


「みんな!!」

「動くな落ちるぞ!」

「分かってる!俺は自力で何とかするからこいつをどうにかしてくれ!」


 ラスト一体のロボット、トールとの勝負がここで始まった。

 五人は武器を構えたと同時にトールも走る助走をつけた。そして互いの方向に向かって、同時に走り出した。

 

01:59:21

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