44話 柔らかい体
「残るはインターだけ…」
「ささっとやっちゃお」
時間はまだある。この調子だと何時間か余ってクリアできる。
「あと一個さ…どっかにまた落ちてたりしないかな?」
「そんなバカなことある?」
円得は楽をしたいので、教室を探し回ろうとした。ロッカーを開けたり……………………
ガチャ
「…あ」
バタン
「…何してんの?」
「いるいるいるいる」
「落ち着けって」
ロッカーの中を見て、すぐに閉めてしまった円得。何故か顔が青ざめている。どうしたのだろうと思っていると、ロッカーのドアが突然勢いよく開いた。
「ゲ!」
「インター…!」
中に入っていたのは探していたインターだった。体が柔らかく他のロボットが入れないところにすんなり入れるので、ロッカーにも入れてしまう。
五人は武器を改めて持ち直した。インターは素早く変則的な動きをするのは学習済みだ。なので冷静に対処するべき。そう、冷静に…
「落ち着け冷静にな」
「分かってる」
「どこ動くのよコイツ!」
「どうするんだ」
冷静に……………………
五人は口では言ったが、冷静さを保てなかった。ていうか口にも出ている。足がブルブル震えだしている。
それはそうだ。このロボットだけ違う。四足歩行だし、何より
「なんでナイフ持ってんだよ!」
前足にはナイフがあった。完全に殺しに来ているのだ。それに怯えない人などいない、完全に勢いがなくなってしまった。
が、なくなっていない奴が一名いた。
「えい」
和貴は容赦なく金属バットを振り下ろして、インターに見事命中させた。それを見ていた他の四人は口を大きく開いた。唖然としていた。空いた口がしばらく塞がらなかった。
「怖いもん無いのかよ」
「いや、早く済ました方がいいじゃん」
「……………………まあいいか」
そんなことはどうでもいい、すぐにでも阻止しなければいけないのにそんなこと話している暇はない。すぐに頭を外して目と目の間を確認した。
「は?」
「ない??なんで」
何もなかった。穴は確認できたが、肝心なフラッシュメモリがないのだ。
その事態に五人は焦る。何故ないのかがわからなかった。
「なんでだよ……………………」
ここまでの努力が無くなりそうなのだ。この広い学校の中で再び見つけなければいけないのだ。苦労するし、そんなことしていたら時間がない。
「…探すぞ」
皆が絶望する中、立ち上がった人がいた。
洸介だ。洸介は前向きになった。挫けてはいけないと思っている、思わないといけないのだ。
「絶対学校内にある」
「…そうだよ。ここで諦めてどうするの」
「…だな」
穴の大きさ的にトールのSDカードと同じくらいだ。
「SDカードを見つけろ」
洸介の言葉で、全員は散らばって探しに行った。
最後
現在時刻は二時ピッタリ。午前六時までのこりあと四時間。
6:00:00




