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94.『仄暗い水の底から』観た!!


 こんばんは、夏の深夜よりお届け、ふとんねこです。

 いやぁまたしても久々!!

 相も変わらず他サイトで活動中ですねぇ。


 さて本日は。

 ネットで『仄暗い水の底から』がYouTubeで二週間限定公開って知りまして、気になってたし夏だし観るかぁ、とさっき観てまいりました! 夜にホラーを見るドMプレイ。

 あっちこっちでホラー映画の傑作、と噂ばかり伺っていた作品でしたので「いつか見よう」とは考えていたんですが、なにぶんサブスクとか使っていないタイプの前時代的ねこなので、レンタルビデオ屋に行くのも面倒じゃなぁと放置しておりました本作。

 折角のチャンスということで視聴いたしましたとも。2002年の映画なんですね、ふとんびっくり。


 そんなこんなで、パソコンも出しっぱなしだったし丁度いいから感想でも書くかぁと思い立ち、こちらの執筆に参りました。いくつかのサイトで活動していてもエッセイ書いてるのはここだけですからね。


 それではさっそく。


 あっ、ネタバレあります!!!!





 見終えて一番デカい感想は以下!!


「“母親”像の解釈違いが凄まじいィィッ!!」


 もう始終突っ込みながら見てましたもん……


 ちびから目を離すんじゃねェ、屋上に簡単に出入できる上管理人がボケてるっぽいマンションを軽率に選ぶなァ、そばを離れるならきっちり「ここから勝手に出ちゃいかん」と言い含めろォ、判断力と決断力が弱すぎるゥ、明らか呪われしマンションなんだから離婚調停気にせず早よ逃げろォ、悪霊のターンな夜中に戦おうとすなァ、子が見つからねぇことの方が怖いはずなのに場所の怖さにのろのろしすぎだろォ、いくら擬態されてても抱っこした感覚で「ちげぇな?」くらいは勘づけェ、いっちばん大事な娘の前で悪霊キッズに「私がママよ」は一番いかん台詞じゃァ……エトセトラエトセトラ……


 いやぁ、主人公なりに色々理由があったのは分かるんですが、ふとんねこの中にある「母親」というものからあまりにもかけ離れすぎていて(ふとんの母と違うと言っているのではなく、母親とはこういう生き物では、という認識と違うという話)あまりにも「いやぁダメだろこのママ」っていう気持ちに……


 ホラーとしてはゾッとするし、水の演出もいいなぁって感じなんですが、主人公の挙動にいちいち「母親という生き物らしさ」が欠ける感じがしていまいちホラーにのめり込めず……マジでシンプルに娘ちゃんが可哀想……悪霊キッズ許すまじ。


 勿論ね、悪霊キッズこと美津子ちゃんは大層可哀想な子です。幼い身で一人孤独に溺れ死に、死後2年もの間誰にも見つけてもらえなかったのは勿論のこと、生前の彼女が抱えていた寂しさや孤独は凄まじいものだったと思います。そりゃ地縛霊っぽくなる。あのマンションと幼稚園にしか発生しないのは生前の彼女の世界がそこだけだったからでしょうねぇ。しかもどちらも寂しい思い出しかないっていう。


 だがしかし、他の子の母親を奪っていいかと言ったらだめでしょう、まあ、幼い悪霊に道理を説いたって仕方ないんですが。それに、それは本当のママじゃないですしねぇ。


 そして奪われる側の主人公も愚か、と感じてしまうふとんです。確かにあの状況で「マ゛マ゛ァ」してくる明らか悪霊な美津子ちゃんを拒絶したらそばにいる娘に襲い掛かるかもしれない、とそういう危機感から出た台詞なんだろうと推測します。ですが娘の前でだけは他の子を選んじゃいけなかったと思うんですよねぇ。あの瞬間娘ちゃんが受けた衝撃と悲しさは計り知れないものだったんじゃないかと。幸い、十年後の彼女はその時のことをあまりよく憶えていないようですが……


 悪霊とバトる時の基本は勇気・気合・決意・気迫そして筋肉、だと思ってるタイプの人間なので、あの状況で諦めるのではなく、たとえ子供の姿をしていても、容赦ない右ストレートをだな……「よく見ろォ俺はテメェのママじゃねェッ!!」という残酷な真実と共にな……

 ふとんの思う「母親という生き物」は「子供のためなら何でもできる」というマジもんの地球最強生物なので、自分の子供を守るためなら悪霊を跳ね除けてこそ、と考えちゃうんですよね……

 しかも主人公が折角一緒になって死んでやったのに成仏しねぇだと貴様ァ!! っていう衝撃もありましたねぇ、なに呑気に同居してんねん。恨み、怒り、未練とは違った形の地縛霊だから、母親を獲得しただけじゃ駄目だったんかな……あと何人かママ欲しい感じ??


 あとね、幼稚園のお迎え遅れるんなら即座に幼稚園に電話しろォ??

 それとまだ調停中なんだしどうやらDV男でもなさそうだから夫をうまく使えェ??


 貯水槽に死体沈んでたら確実に水に影響出るじゃないですか、実際に主人公は髪の毛見てますし。明らか生臭いなぁとか死んだ水だなぁみたいな苦情出ますよね?? そしたら業者は入るやろ……

 あと十年後の娘ぇ……どう見ても廃墟だろ、普通ここに暮らしてたらおかしくね?? てなるやろ……というか十年内装そのまま?? 主人公は死んだ判定が公的に出ているのか行方不明扱いなのかどっちなんだい……何にせよ中の荷物は引き払われません??

 出っぱなしの水道があったらすぐ止めませんか……?? そしてシンプルに駄目そうな幼稚園が十年後まで存続してんのふとんビックリ……


 最後のはまあ別として、ちょっとホラーとしては色々気になることが多すぎて、いまいち作品に入り込むことができないまま終わってしまった印象です。その辺がもう少しすっきりしてたら純粋に怖かったと思いますねぇ。主人公の弱さはラストの「子を守るために自分を差し出す」っていう決断の強さを印象付けるためのものではあるんでしょうが、つまりそれはラスト決まってからのキャラ造形ってこと……??


 やはり作者とふとんとの「母親という生き物」に対する解釈違いが凄まじかった、ということに。


 そんな感じですねぇ。古い映画ですし、読者さんの中にも見たことのある方いますかね。そしたら是非感想共有していただけるとふとん嬉しいです。名作と言われるものがピンとこないと「自分がヤベェのだな??」となるので世間の感想知りたい派。とにかくこのあとレビューサイト行きます。



 ではでは、何かありましたらその内また書きに来ます。

 それではその時までアデュー。次回、またお会いしましょう。


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[一言] お久しぶりです~(*'▽') 最近インしても皆様の活動のとこ見てなかったから、7月にもエッセイ更新されてたの見逃していました! 痛恨のミス! 恋愛なんで書けないの談面白かったです。 キャラ…
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