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異世界ノススメ  作者: としょいいん


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第16話 侍女無双

メイ服、それは愛と涙で出来ている。その愛ゆえに文字数が増量とか……。

 オレの左手には龍の形をした痣がある。それは決してただの痣などではなく異世界の神にも等しい存在”黒龍”との契約の証だ(と思ってる)。あれはオレが厨……中二の時に交通事故に遭い生死の境を彷徨った(気になっている)時に異世界の龍神がオレの生命を惜しんで救ってくれた証だと思っている。


 あの時、異世界への転生を垣間見た(ような気がしている)オレは何時向うの世界へ再召喚されても困らないようにと、こちらの世界の知識を学び続ける宿命を負っている。


 さて、前回の(脳内)ハーレムパーティによる考察では、ハーレムに決して欠かす事の出来ない重要アイテムの存在が明らかとなった。


 ――そう、今回のテーマはメイド服である。


 メイド服、それは漢のロマンでありエターナルなマーベラスドリーム。これまで異世界へと渡った偉大なる先人たちの冒険譚ラノベには必ずと断言しても良いほどメイド服を纏ったあられもない姿の女子たちが登場している。


 これは慣れない異世界へ飛ばされて心の準備も整わぬままイキナリ魔王打倒といったストレスの多い偉業を成す為、神からオレたち勇者へと与えられる正当なる権利なのに何故それが理解出来ないのだろうか? それなのに前回の検証ではオレが望んで仲間にしたはずの女子たちの誰もが恥ずかしがって着て貰えない未来が見えたので、今回はメイド服の素晴らしさについて熱く語りたいと思う。


 先ず最初に、オレがこの先の人生においてどのような偉業を達成したとして、その冒険にメイド服が一切登場しない物語を残しても一体どこの誰が好んで読んでくれると言うのだろうか? このままでは本格的にマズイ気がする……。


 ここで「何故?」と問われても返答には困ってしまうが、兎にも角にもメイド服の無いハーレムパーティなんぞミルクと砂糖の入っていないカカオ100パーセントのチョコレートみたいなものだ。(”とても食べられな”いというオチだ。勿論いろんな意味でねw)


 それは古く中世の時代より王宮や貴族の屋敷でハウスキーピングをする為に考案された作業着の一種だったが、やがてそれが侍従している家格を表すユニフォームとして世に認められ、21世紀の現代では多くの腐……女子たちに支持され今では地位と名誉と市民権を確立した聖なるクロスなのだ。


 それなのに文化後進国の異世界だとメンバー女子達からあのような扱いを受けてしまうのは何故だ?


 確かにオレが好きなメイド服はヨーロッパで古くからあるエレガンスなクラシックタイプなどとは違って、どこかの原宿や幕張メッセなんかでよく見かけるちょっと……いや、かなりエロい感じのする最新デザインのものだ。


 首元のチョーカーはセパレートタイプで襟だけのものに革製の黒くて細いリボン状の飾りが付いているのが良い。当然だがブラから上の部分は通気性確保のため素肌のままとし、流麗な女性らしい鎖骨のラインを隠してはならない。このように露出すべきところは露出させて彼女たちの美しい素肌を余すところ無く表現する必要がある。


 また肩口付近についてもヴェールにレースを組み合わせたシースルー素材のヒラヒラが彼女らの柔らかそうな二の腕を優しく覆うのみとし、旧世代のデザインによくある無粋な長袖などいったものは極力省く方針で製作を進めて貰いたい。首筋から鎖骨を経由した女性特有の流れるような美しいラインを、肩から腕へと繋がるラグランジュポイントとも呼ぶべきこの部位を絶対に隠してはならない。


 当然だがウェスト丈はやや短めで”おへそ”もコンニチワしている方がいいに決まってる。パッツンパッツンでやや短めの上着の裾を、オレの目の前で無駄だと知りつつも両手で懸命に下へと引っ張っている可愛い姿を見たいというのは漢として当然の欲求だと言えるだろう。


 それとウェスト丈がミニなら当然の如くスカート丈もミニと(オレの脳内)法律で決まっている。


 衣装全体の配色としては黒で統一し部分的アクセントとして白いシルクなどを組合わせたデザインにする予定なので、スカートの外布も黒地の端部に白いレースが縁取るのは常識とされる。だがオレも漢だ、武士お情けでショーツがギリで隠せる程度ならスカート丈の調整をする事を認めよう。そしてその内側にレース状のインナースカートを何枚か纏えば彼女たちの羞恥心も幾何かは紛れるだろう。――見えそうで見えない……そんな前衛芸術的なギリギリラインのへの飽くなき挑戦を繰り返すのも漢として重要な使命の一つなのだから。


 それでは諸君! 次はいよいよスカートより下の聖域へと議題を進める事としよう。


 これから先のエリアでは”太もも”のみを露出させてそれ以外の部分を隠す事に拘りがある”ニーソ派”の先生方と、生脚には編上げショートサンダルのみを至上とし全てを曝け出す事に人生を賭けた”ナマアシ派”の諸先輩らによる壮絶なる戦いが君たちを待っているから覚悟を決めて進んで欲しい。この戦いに勝利した者だけが秘密の楽園へと続くヴィクトリーロードに足を歩み入れる事が許されるだろう。


 ただ一概に”ニーソ派”と言っても実際にはいくつかの宗派に別れている事を諸兄らはご存じだろうか? これは高度に宗教的発想を必要とする概念で、例えばあの短いスカートとニーソに挟まれた太もも部分、それは一般的に”デリケートゾーン”とか”デンジャラスゾーン”と言った呼称が用いられるがその極限宙域に己の生命を賭ける者たちが存在する。


 見えそうで見えない……まるで被虐主義者のようにインビジブルなショーツを探し求める視線に対して、一寸先も見せないように計算され尽くされた絶妙な長さのスカート丈の奥より生えている二本の美しい御神体オブジェクト


 その付け根部分のみを露出させるのが良いのか? それもその全てを包み隠さずに太陽の下に顕現させる事こそが神の御心に添った正しい行いであるのか等については、今もこの世を生きる凡百の修験者たちに正しき答えを求めるのは少し酷な話であろう。   


 だがこの者たちに共通認識があるとすれば、それは何時とも知れない女性たちの脚を組み替える瞬間において、今か今かと永遠の時を待ち続ける神にも等しい精神力がそれに当たるだろう。この一点のみにおいては先祖伝来の宿敵同士であろうと共に手を取り合う未来があるとオレは信じている。


 同じ”デンジャラスゾーン”において決してその姿を見せる事の無いスカート内側の神秘には目もくれず、敢えてその下にあるニーソの締め付けによって適度に緊張状態となった太ももの筋肉組織のみを凝視し、そこから宇宙……いや、三千世界の秘密を解き明かそうと今日も孤独な戦いの日々を送る者たちの存在も忘れてはならない。


 中には”膝”などに対して異様な執着心を持つマイノリティな者たちも存在するが、”太もも”と同等レベルで世の修験者たちの目を釘付けにしてしまうご神体とも言うべき存在が女性の身体にはあと二つある。


 その一つは”腓腹筋”などと誤った名称で呼ばれる事もあるが、太ももと並んで女性らしさを演出する流線形のカーブのみで構成された神の創作物――人それを”ふくらはぎ”と呼ぶ。


 この至高のオーパーツについても布で隠すのか、それとも包み隠さずに素肌のまま露出させるのっが正しいのか? これについても人類創成期の頃から常に激論が戦わされてきた永遠のテーマの一つと言えるだろう。


 歩いたり走ったりする度に筋肉の動き伝わって来てはエネルギッシュな躍動感が見ている者を魅了する。そんな魔性の魅力に憑りつかれた者たちも過去に多く存在し、一度足を踏み入れれば決して後戻りが出来ないという失楽園的な身体器官とも言える。


 そして最後は”足首”についての議論が残っている。


 ここでもニーソ派などが言うソックスによって素肌の潤いを護りその色彩によって彩られた輪郭のみを楽しむ方が良いと考える芸術的主張派と、やはりこの部分においても何も纏わず女性の素足の美しさを堪能すべきだと言う原理主義派が真向から対決しており、その議論すべき事柄の多さには思わず身体が震えるような恐怖と感動が押し寄せて来る思いがするだろう。


 更にこの問題を難しくしているのは”靴”の存在が後押ししている側面もある。


 その難易度たるや中堅のエヴァンジェリストでも判断に迷う事があり、もしここでニーソの上から編み上げのサンダルなど履かせてしまえば、その段階でその者の人生には終末の鐘が鳴り響くと言っても過言ではない。その者が悔い改めてその後にどれだけ渇望したとしてもその悪行は瞬く間に知れ渡り、もう二度とどの宗派からも見向きされる事は無く、悪くすれば石を持って追われる身となるだろう。


 何故ならサンダルとは例えそれがロングの編み上げであろうとショートであろうと女性の素足に直接触れるべき創作物だからだ。


 この部分の茶道にも繋がるワビサビのような微細な機微とでも表現すれば良いのだろうか? ただの知識のみでは無く魂の理念として解する事の出来ないニワカどもには、本人の安全及び精神衛生上の観点から速やかにこの業界からの退避を勧めておこうと思う。




『よくぞここまで……まだその服を着て来ているのか勇者よ』


「あれからガンバってはいるんだけど、どうしても脱げなくて……」


『イヤそうな割には頭のプリムからニーソまでフル装備になってるのは何故なのだ?』




 ……オレの苦悩は続く。


(;´・ω・)「とうとう超えてはイケナイ壁を越えてしまったようですね?」

( ゜Д゜)「元々あっち側の人間だがや……」

これまでの戦績

1勝11敗(不戦敗10・完封負け1)

1引き分け・無効試合3

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