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下書きなしの一発ガキなので、誤字が多いのはご勘弁ください。
第五節 日本におけるメスガキ飼育文化の発展
日本列島におけるメスガキの存在は、弥生時代後期の遺跡から出土した人骨資料によって確認されている。
古墳時代には、豪族の住居周辺にメスガキ専用と推定される小規模な居住施設が設けられていた。
奈良時代の文献には「雌童」と呼ばれる存在が記録されており、現代のメスガキに相当すると考えられている。
平安時代には貴族の屋敷でメスガキを飼育する風習が広まり、室町時代には武家社会にも普及した。
江戸時代になると、庶民の間でもメスガキの飼育が一般化する。
当時の飼育指南書『雌童養育心得』には、次のような記述がある。
雌童はよく笑い、よく人を嘲るものなり。されど飢えれば泣き、寒ければ震えること、人と変わらず。飼う者はこれを忘るべからず。
この記述から、少なくとも江戸時代にはメスガキの福祉に対する一定の関心が存在していたことがうかがえる。
明治時代には近代的な生物分類学の導入によってメスガキの研究が進み、人類との生物学的な近縁性が明らかになった。
一方、分からせの風習は伝統文化として存続し、近代法制度の中にも一定の形で取り込まれた。
戦後にはメスガキの飼育環境改善を求める運動が活発化し、学校教育においても適切な飼育方法を学ぶ機会が設けられるようになった。
現在、多くの小中学校では、児童生徒の情操教育や生物理解を目的としてメスガキの飼育が行われている。
冷静になった僕は、いよいよメスガキを風呂に入れることにした。よくよく考えれば人間とは別の生き物なので、欲情したり、ましてやエッチな事をしたいなどというのは馬鹿げた事だった。
僕は制服を脱いで半袖半パンの部屋着に着替えると、シャワーのお湯を確かめる。多分、38度くらいでいいんじゃないかと思う。知らんけど。臭かったので適当にお湯が青緑になる良い匂いの入浴剤も入れておいた。
「じゃあ、洗っていくから。どこからが良い? 頭から掛けても大丈夫?」
「じゃあ……背中からでお願いします」
シャワーの蛇口を捻って恐る恐る、言われた通り背中からお湯を掛ける。
「ふぁ〜、気持ちいいですぅ〜」
「良かったね」
やはり、あの雑巾で体を拭くのとは全然違うのだろう。気持ちよさそうにする彼女にシャワーヘッドを手渡すと、僕はボディソープをタオルにかけ、そのままシャカシャカと泡立てた。
そうして、タオル越しにゆっくりと彼女の体を擦る。
「ひゃんっ!」
「くすぐったい?」
「いえ……大丈夫です……」
意外と力加減が難しい。少し力を入れながら満遍なく擦っていく。
「前は自分でやってもらっていい?」
「あっ、はい」
まあ、意識はしていないが一応。そういう勘違いを起こさないようにするのも飼育委員の務めだ。多分。
メスガキが前を洗ってる間、くしゃくしゃの髪をお湯で濡らして汚れをとる。ぼろっと頭皮が剥がれたかと思うくらいのフケみたいなものが出て、一瞬ゾッとした。洗い流したお湯の色が若干茶色くなっている気がする。
人のことは言えないがよくもまあ、こんなになるまで放っておいたもんだ。誰か一人くらい、この子を気遣ってあげても良かったんじゃないか。
無関心に放っとかれるのは、誰だって寂しいだろうに。
「拓海さん」
「何?」
「シャンプーも使わせてもらっていいですか?」
「あっ、ああ……。悪い」
考えるのは後でいい。そもそも僕にそんな事を思う資格があるとも思えないし。
シャンプーを手に取ると、泡立ててメスガキの頭をわしゃわしゃ洗う。
「痒いところない?」
「いえ、気持ち良いです」
「なら良かった」
泡立てたシャンプーの色がみるみる間に変わっていくが、それだけメスガキが清潔になったって事だ。なら良い事じゃないか。後で風呂掃除でもしておくか。
洗ってるうちに、ちょっとしたアレみたいな気分になってきた。あのアイドルの何とか君さんがテレビでやってるアレ。そのせいか、調子に乗って自分では決して使わない親のトリートメントまでふんだんに使う。しかし、いくらプッシュしても全然泡立たない。
適当に刷り込んでおいたら、ヌルヌルになった。よくわからなかったので一旦全部洗い直した。でもメスガキが何だか気持ちよさそうなので良かった。
そうして入念に、20分くらいしっかり洗って、ようやく湯船に入れる。メスガキは肩まで浸かるとふやけたような顔で、息を吐きながら目を閉じた。
静かだった。
僕は何か話しかけようかと思って、やめた。
何というか、これが今、この子にとっての至福の時間というやつなのだろう。それを邪魔するのは何だか悪い気がする。それに情に絆されて、またドキドキするような事は避けたい。あくまで飼育委員とメスガキの関係なのだ。
そう思っていたのに。
「拓海さんは入らないんですか?」
「えっ、僕?」
「だって、汗だくですよ」
確かに気がつけば汗だくだった。6月の下旬に自転車を2ケツして漕ぎ、今の今まで湯気の立った風呂でゴシゴシやっていたのだ。なんか、言われた途端に余計に暑い。
「でもさ、良いのかな」
「何がですか」
「メスガキと飼育委員が一緒に風呂に入って。なんとなく、変……じゃないかな?」
「嫌なんですか?」
「いや、別に嫌じゃないけど」
「じゃあ、一緒に入りましょう」
そう言ってメスガキは少しだけ僕に微笑んだ。それは、初めて僕に向けられた笑顔だった。
また、胸の鼓動が早くなる。
「じゃあ……お言葉に甘えて」
ドキドキしたまま服を脱いだ。一応、前だけは隠す。特に深い意味はないが、一応。
「お湯、温かいですよ」
メスガキに言われるがまま、二人で一緒の湯船に浸かる。うちの風呂は狭いので、足を三角座りで折り畳んで、足をお互いのスペースに組み入れて、それでやっと二人入れるくらいだった。
「ふふ、ピッタリです」
何が楽しいのか、メスガキが笑っている。
「いや、良かったの? 折角お風呂に入れたんだし、一人でゆっくりしたかったんじゃないの?」
メスガキは笑ったまま、足で僕の体をつついた。
「ちょっ、何すんのさ」
「だって、可愛かったんだもん♡」
その言葉に僕は思わず顔が熱くなった。
「いや! それはこっちのセリフだから!」
「えっ……」
メスガキの顔も赤い。
そうして向かい合ったまま1分、2分と時間だけが過ぎていく。
「そろそろ……出ましょうか……」
「おっ……そうだな……」
僕たちは二人同時に湯船から上がった。そしてその間、お互い体を拭き終わるまで一度も目を合わせる事はなかった。




