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親より先に死んだ俺【改稿版】  作者: 田舎浪漫


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第32話「カオス」


「ハッハッハ」


 俺は思わず変な笑いがでた。そこにはローマにあるパンテオンに似た神殿があった。とても幻想的で神々しさを感じる。だが…


 何で神殿の前にデロリ◯ン駐車してんの?


「ここが、刻の神殿ね」


「「ええ、お姉様、2人を呼んできますわ」」


 あれ?デロリ◯ンを知らなくてスルーした?もし知らなくても神殿と不釣り合い過ぎてツッコみたくならない?


 良かった。マミは、通常運転だ。


「何これ〜カッコいいー!」


 そうそう、カッコいいよな、だが、あんまりベタベタ触るなよ。壊したら大変だ。


 ボキッ!


《ピコーン! 器物損壊です△85ポイント》


 おっと、他のメンバーは何してるかな?


 クルス、何でアカリをおんぶしているんだ?


 マリンは…良かった。サプレッサーを付けた銃で射撃訓練をしているだけだな。


 そして、気付かないふりをしていたが…何故かドラゴンに戻っているレンレン。デカい。今更だけど、ドラゴン姿のレンレン初めてみたわ。魔法少女仕様の服もでっかくなってるし。ピンクのフリフリ着たドラゴンって何なんだよ!


 まだ過去と未来の精霊に会ってもいないのに何このカオス!?ツッコミは俺しかいない。頑張れ俺。頑張れ元ニート。よし、自分を励まし、皆に声をかける。


「はーい、全員集合!!」


 皆が一斉に振り向き俺の方に集まってきた。俺は順番に声をかけていく。


「エマ、キアラにノッテも。その乗り物が何か知ってる?」


「知らないわ」


「だよな、ちょっと問題があるから、まだ2人の精霊呼ぶのは待ってくれ」


 3人は素直に頷いてくれた。良かった。


「次マミ!人のものを勝手に触らない、壊さない」


「あ、あーし壊してないしー壊れてたし?」


 うん、バレバレだ。だが一旦スルーする。マミなら直せるだろ。


「クルス、何故アカリをおんぶしてるんだ?」


「眠いからと頼まれた」


「よし、落とせ!」


 アカリが「痛いっすー」と叫んでいるが無視だ。


《ピコーン! 傷害罪の教唆ですよ△582ポイント》


「マリン。その銃はどうした?」


「エルフフロンティアのお土産屋さんで買ったわ。私にピッタリな武器ね」


「…射撃訓練を今はしないでくれ」


 後でエルフフロンティアには抗議しないとな。誰でも買えたらダメだろ。


「さて、一番の問題児、レンレン。なぜドラゴンに?というかデカすぎて会話しづらいから人化してくれ!」


 ドラゴン姿のレンレンに叫びながら話しかけるとレンレンは人の姿に戻って話しだした。


「ほら〜、コーセーキュン。私って種族はエンシェントドラゴンだけど〜元々大精霊だったじゃない?だから久々の故郷に来たら〜テンションあがっちゃって〜ドラッちゃったわぁん」


……ドラるな。


「それでレンレン、大精霊だったってどういうこと?今は違うのか?」


「今は違うわん。ねえ、キアラ、ノッテ?」


レンレンに振られた双子は、なんとも言えない顔で頷いた。


「「……ええ。当時は三悪精霊の一角として君臨しており、精霊界の問題児筆頭でしたわ。あまりの暴虐ぶりに、精霊王に精霊界を追い出された馬鹿ですが……」」


 ああ、だから元大精霊か。


「あの頃はまだ、私の中の魔法少女が目覚めてなかったのよねぇん。反抗期だったのよん」


 今も、目覚めてねーよ。お前の攻撃全部物理だからな!俺は心の中でツッコミを入れた。


「えー、レンレンっち今も目覚めてないじゃん?攻撃全部物理じゃん」


 …マミそういう所あるよな。俺は口に出さなかったのに。


「「そういえばレンレンは永久追放でしたよね?ここに居て大丈夫なのですか?」」


「大丈夫よん。あのモーモーうるさい、あいつが来たら焼いて食べてやるわん」


 モーモーうるさい?なんかフラグを感じるな。


「呼んだか?」


 な。だが声がした方を振り返るが、誰もいない。レンレンの言い方だとデカい牛が来るかと思ったんだが。


「コーセー下よ」


 うん?下?


「………カエルじゃねーか!!」


「カエルじゃない。我はウシガエルだ」


「…マミあっちで遊んであげなさい」


「はーい。あーし、カエルで遊ぶの初めてだしー」


《ピコーン! 悩みましたが…やはり逮捕・監禁ですね△666ポイント》


 牛じゃないウシガエルがマミにドナドナされていった。ウシガエルが叫んでいるが今は構っていられない。


「で、エマ。問題のこれだ」


 俺はデロリ◯ンを指差す。


「これ、俺がいた世界の映画に出てくるタイムマシンにそっくりなんだよ。時空旅行してる馬鹿の仕業か、あるいは……」


 その時、神殿の扉が内側から勢いよく開き2人の男性が出てきた。この2人が多分、過去と未来を司る大精霊なのだろう。キアラとノッテに聞いていた通り個性的だ。紫の全身タイツだし。


「キアラ、ノッテこの2人が過去と未来を司る大精霊で間違いないか?」


「「え?違うわよ。そんな変態知らないわ。誰かしら?」」


「我は精霊王で偉大なんだぞー。子供の相手をさせるでなーい」


 クソが。マミから逃げ出した精霊王が戻ってきた。今はオマエのターンじゃねえ。俺はカエルをレンレンに放り投げた。うん、レンレンそのまま踏んでてくれ。


《ピコーン! 今度は明確に逮捕・監禁ですね△666ポイント》


「この2人は精霊でもないのかしら?」


「「お姉様、変態はシカト一択に限りますわ」」


 すると、扉の前に立っていた謎の二人組が、ギャーと叫び声をあげた。え?何でマリンは銃を突きつけてるの!?


《ピコーン! 脅迫罪。今日は多いですね△223ポイント》


「待て待て待て、マリン早まるな!何があったんだ!?」


「この二人は部外者なのでしょ?それに、私たちに殺気を向けてきたので、ご退場頂こうかと。二人がいなくなれば少しはこのカオスがおさまるかと」


「死体が増えたら余計にカオスだよ!」


「……ねえ、コーセー。もう帰って休日の続きを楽しまない?」


 エマ。やっぱり俺たちの気持ちは通じ合うんだな。俺も帰りたい。


「あー、エマ様〜。その2人は神界から派遣されたタイムパトロールの人達ですよー」


 アカリが新情報をぶっ込んできた。今、言う?


 もうヤダ。カオスが止まらない。判定さんうるせーし。


《ピコーン! 今まで多少見逃していましたが……心も覗いてますよ?△1000ポイント》


 …生きづらい世の中だ。


 あっマミ、ホントに直した?


徳ポイント:△540,931ポイント

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