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親より先に死んだ俺。異世界で徳を積んで無双したい【改稿版】  作者: 田舎浪漫


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第29話「以心伝心」

[コーセー]ヤスオお前転生者なのか?


[ヤスオ]そうだよ。それがどうかしたか?


[コーセー]言えよ


[ヤスオ]鑑定もあるし分かると思ったんだがな。それに、転生者じゃなきゃ蜂の戯言なんか信じねー


[コーセー]確かに。マリンのことも知ってたな?


[ヤスオ]あっ、今ショーナンにいるのか?深海の水買ってきてくれ。水割りに最高なんだ


[コーセー]分かったから教えてくれ。この国を襲った奴らはどうなったんだ?


[ヤスオ]実行犯は皆殺しにした。黒幕は証拠がなくてな


[コーセー]黒幕?


[ヤスオ]ああ、聖教国フェニキアだ。まあ気をつけろよ。名前通り宗教国家だ。


「コーセー、さっきから何してるのよ?」


「ああ、ヤスオとメッセージのやりとりしてたんだ。ヤスオはやっぱり転生者だったよ」


「そう。帰ったら色々聞かなきゃね」


 あの話し合いの後、俺たちは客室を用意してもらいそこで寛いでいた。


 マリンは、家族だけで話したいこともあるだろうしな。なんせ400年ぶりだ。


 俺が帰ったら、母ちゃんや親父は向かいれてくれるだろうか?うーん怒らる未来しか浮かばないな。ヤバい。徳ポイント貯めて、帰るの怖くなってきた。


 そうそう。ポイントといえば、マリンが両親と和解したことを判定さんは、何故か高く評価してくれた。


《ピコーン! 家族との蟠りを解消。魂の輝きを取り戻しました。100ポイント獲得です》


 マイナス生産工場のレンレンには是非、マリンを見習って欲しいものだ。


「そういえばマミはどこにいったのかしら?」


「何か作りたいレシピが浮かんだって厨房に行ったぞ」


 噂をすれば何とやらだな。マミが満面の笑みを浮かべて戻ってきた。


「エマっちー、コーセーっち出来たよー!」


「マミ、何ができたのかしら?」


「飴ちゃーん!めっちゃ可愛く出来たよ〜」


 良かった。飴だったか。正直ヤバいものでも作りに行ったんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていたんだ。それにしても俺には普通の飴に見えるけど…可愛いかこれ。まあ、有り難くいただこう。


「マミ、サンキューな。いただきます。おー、あの苺の味か。甘くて美味しい」


 あれ?エマは食べずに俺をじっと見ているが食べないんだろうか?もしかして飴が嫌いなのかもな。美味しいのに。


「エマ、食べないと人生の半分…は言い過ぎか。10分の1は損してい………」


 あれ?おかしい。体が熱くなってきた。


「マミ。あの薬はどんな効果があるのかしら?」


 薬?飴じゃないのか?


「あちゃー、エマっちにはヤッパリ、バレたか。チェッ。エマっちがカーイクなるの見たかったのになあ」


《ピコーン! 騙し討ちで薬はダメです。マミをしっかり教育しましょう△124ポイント》


「当たり前よ。急に飴だなんて怪しすぎるもの」


「この飴ちゃんはね。舐めたら10分の1サイズ&2頭身になれるんだー。この国の人みたいになれるよ」


 おーそれは確かに見たいかも。エマだったらな!あー自分が縮んでいくのが分かるよ。徐々に視界が下がっていくし。……白か。小さくなるのも…


 ガシッ!


 エマに身体を鷲掴みにされ鋭い視線を向けられた。これは、じ、事故なんだ。


「コーセー?あなた一体どこをみているのかしら?」


 くっ、やっぱりバレてるよな。


「キレイな白でした」


 まあ見えちゃったのは仕方ないじゃないか。


《ピコーン! 仕方なくありません。ガン見してましたよ△253ポイント》


「マミ。見なさい。あなたの飴で縮んだだけでなく変態になってしまったわ」


 くっ、殺せ。


「とにかく、その飴は没収よ。もう作ったらだめよ」


「うー、あーしの最高傑作だったのに…」


「そういえば、マミは魔法陣も見て来たんだろ?どうだったんだ?」


 国王と話をしたときに分かったことがある。それは悪意を持てない様にする結界は2頭身に変わって行く副作用があるとロザリーから説明を受けていたらしい。


 そう。やっぱりロザリーが関わっていた。ロザリーとの交友は数日だったが…自信を持って言える。あいつはちょっとマッドサイエンティストだ。というわけでマミに確認をお願いしたのだ。「錬金の極み」のスキル持ちなら何か分かるかもしれないからな。


「副作用はホントだったよー。魔法陣は錬金術よりだったから解析出来たんだけどね。あーしもロザリっちも錬金術師だしー」


 ロザリーさん。疑ってすいませんでした。


《ピコーン! 言わなくても分かりますよね?信じる心が大事なのです△346ポイント》


 今日小さいマイナス多いな。反省しなくては。俺は成長する男なのだよ。


「あー、それでね。飴ちゃんなくても後3日くらいここに居たらあーしたちも2頭身になれるよー。楽しみだね〜」


 マミが素直ないい子で良かった。ダメな大人は黙ってた情報だ。


「コーセー」


 うん、名前を呼ばれただけで、エマの気持ちが分かる。以心伝心だな。


「ああ、明日朝イチで帰ろう」


 マミの抗議は全力でスルーした俺たちだった。



徳ポイント:△538,709ポイント

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