第8話 憑依その2 美月の「見たな!」
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
第8話 憑依その2 美月の「見たな!」
◇◇美月視点◇◇
琢磨が無事に学校に来た。
良かった。
本当に。
あの時は血の気が引いた。
学校から一緒に帰っているとき、どこからともなく、突然子犬が道に現れた。
そう、本当に突然現れたの。
しかも、大型トラックの目の前に。
琢磨は止める間もなく、子犬を助けに飛び出した。
そして、大型トラックにそのまま大きく跳ね飛ばされてしまった。
もう、ダメだと思った。
身体中のチカラが抜けていく・・。
でも、あいつは無傷で戻ってきた。
子犬を抱えて。
なによ、ちょっとかっこいいじゃない。
中二病をひどく拗らせたような言動するばかりの奴だけど。
本人は学校中から嫌われていると思っているみたいだけど、実は意外とモテてるし。
わたしにとってはいつもヒー・・・。
いやいや。
ただの幼馴染なんだからね。
今日の授業中も相変わらず左手を見つめながら、ブツブツつぶやいているし。
ただの危ないやつにしか見えないんだから。
だから私が守ってあげないといけないんだから。
今日の授業の終盤。
あいつは突然左手を高く挙げた。
とっても難しい質問だったから、誰も答えられないと思ったけど、さすが、龍禅寺家の次男ね・・・って思ったけど、やっぱり答えられないじゃないの。
何を考えているのかしら?
心配して顔をのぞくと、少し顔が赤くなっている。
あっ、あいつでも恥ずかしがるんだ。
って思ってにやけていたら、少し不機嫌な顔をしてきた。
仕方がない、休み時間になったら、謝ってやるか。
チャイムが鳴り、休み時間になったので琢磨に話しかけようとして近づいていったら、
あいつはいったい何を思ったのか、ブツブツ言いながら、スカート捲りをしてきたの!
あいつが手を下から上に振り上げたその瞬間、下からすごい突風が吹いたの。
だから、わたしのスカートも・・・!
あいつはブツブツ言いながら自分の左手を見てニヤニヤしている。
そしてなんだかすごく喜んでいるように見える。
ゆるさんっ!
わたしは渾身の力を込めて琢磨を殴った!
琢磨はバタリと私の足元にあおむけで倒れた。
しまった!やりすぎたかな?
しかし、あいつはわたしの足元で倒れたまま、驚いたように目を見開いている。
・・・!
まさか、見たなっ!
わたしのパ、パン・・!
思わず、琢磨を踏みつけてしまった。
琢磨は完全に意識を失ってしまったみたい・・・。
ごめんなさい・・・。
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