第5話 あれはなんだ?
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
第5話 あれはなんだ?
アレは一体何なんだ?
突然、黒い鉄の塊から降り立ってきた男。
人族とは思えない覇気を身にまとっていた。
そう、あれはまるで、古龍のような・・。
全盛期のわしとタメを張る位の圧を感じるのう。
この脆弱な身体じゃ正直しんどい。
『そうだ、親父。俺はこの豆の介を飼うことにした。』
『むっ、なんだ?その可愛い生物は?豆柴犬ではないか。』
あの男がわしを見つめてくる。
笑顔のようだが、目は何かを見透かすような眼差しをしている。
あの男は、わしの頭を撫でてくる。
その瞬間!
「くっ!」
大量の何か魔素のようなものが、わしの身体に流れ込んでくる!
脆弱な身体が悲鳴を上げている。
くぅ、小便が出てしまう。
『あらあら、マメちゃんがうれしょんしてるわよ。さすが斗真さんね。』
ちがうわ!
『なに!俺でもそんな反応はしてくれてないのに!豆の介、どういうことだ!』
うるさい!
・・・。
『やはり、な』
あの男はつぶやいたようだ。
あの男はわしに顔を近づけて小声言ってくる。
『豆の介。琢磨のことを守ってやってくれ。あいつはこれからのこの世界に必要な男だ。そして、お前の世界にとってもな。』
なに?
わしの世界?
どういうことだ?
おいっ!教えろ!
『今は、それでいい。事故の時もきっとお前が守ってくれたんだな。ありがとう。』
男はもう一度わしの頭を撫でてくる。
すると今度は、この世界の知識が流れ込んでくる。
・・・頭が割れそうだ。
斗真と呼ばれるこの男は、しばらくわしの様子を見ていた。
わしの様子が落ち着くのをみると、何か、黒装束の者たちと何かの打ち合わせをしている。
しばらくすると、庭に黒装束の者たちだけでなく、白装束の者や、この館で働く者たち全員が集まり、整列したようだ。
斗真はよく通る声で語り始めた。
『みんな、いつも龍禅寺家のためにありがとう。ついに、約束の日が近づいてきたようだ。あのダンジョンが世界中で発見された。そして、どこかと繋がっているようだ。すでに鬼の存在も一部で確認されている。日本皇国も例外ではない。これから激動の時代が再びやってくるはずだ。準備を怠ることの無いよう励んでくれ!』
『はっ!』
斗真は満足そうにうなずくと、空飛ぶ鉄の塊に向かって歩き始めた。
『琢磨!無事でよかった!次に会うときは、もっと男として成長した姿を見せてくれ!優梨愛も次こそは時間を作ってデートしよう!』
『わかったわ。私も研究をがんばるわ。あなたもお役目をまっとうしてくださいませ。』
『うむ。では、私はもう行く。また会おう!』
そういうと、あの男は鉄の塊に乗って飛びたっていった。
◇◇
・・・。
数時間後・・・。
『では、私も行くわね。研究が佳境に差し掛かっているの。もうすぐひと段落つくから、その時は琢磨ちゃん。また、家族でのんびり旅行にでも行きましょう。皆さんも琢磨ちゃんのことよろしくお願いしますね。』
『はっ!』
館で働く者たちが一斉にうなずく。
優梨愛は琢磨にそっと近づくと、優しい笑顔で抱き寄せながら、
『琢磨ちゃん、大丈夫!研究はうまくいってるわ。もうすぐよ。きっと、また会えるから。』
タクマは若干寂しそうな笑顔で見送っていた・・・。
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