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アラフォーオタク女は転生悪役令嬢だけど愛の伝道師のあるじ  作者: まめ大福


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前世の知識と勘

悪役令嬢に転生したけど、国外追放になるイベントまではまだまだあるので、対策をしたいね

まずは食事を何とかしたいな

 とりあえずは調理工程時に使う塩のタイミングと量で、今までと違ってもっと美味しくなる事を証明しないといけないけど、厨房に女性は入れないみたい。厨房は男性の職場らしい。

 フロラン兄様にお願いして、料理長に伝えるしかなさそうだ。兄様の部屋に行ってみると、フロランお兄様は勉強をしていた。

 アマリリス「フロラン兄様、厨房の料理長さんに試しにやってほしい事があるんですが、お兄様からお願い出来ないですか。」

 フロラン「アマリリス、それは無理な相談だね。貴族たる者、厨房に入るべからずだよ。」

 アマリリス「そうなんですか。今以上に美味しく食べられるかもなのですがね。」

 フロラン「それなら、父様にお願いすれば、どうにかなるかもな。」

 アマリリス「分かりました。父様にお願いしてみます。」


 アマリリスはフロラン兄様の部屋を見回すととても質素だけど何故かナルシス殿下の肖像画が飾られていた。

 フロラン兄様とナルシス殿下は同い年で学友であった。アマリリスは前世の勘が働いた。真央は生粋の腐女子でその勘が訴えかけていた。ナルシス殿下×フロラン兄様だと思った。それも、フロラン兄様の片思いっぽいと勘が訴えていた。


 アマリリス「フロラン兄様、ナルシス殿下との剣術の稽古は楽しいですか。」

 フロラン「ああ、いつも充実した稽古だよ。」と素晴らしい笑顔で話されていた。アマリリスは月に1度の宮殿での王妃教育の時に、いつもフロランが付き添いで来ていて、ナルシスと稽古をしていた事を思い出した。

 フロランは学園内でも、いつもナルシスの片腕として側にいた。これはフロランにとってのご褒美と言えるものだとアマリリスは思った。フロランはイケメンなので女性からいつも声掛けを受けるがいつも完全な無視をしている。一方、ナルシスはアマリリスという婚約者がいるので色目をかける女性はいなかった。でも、アマリリスはナルシスの本性を知っているただ一人の女性である。ナルシスはアマリリスを婚約者として見ていない。婚約者がいたら変な声をかけられる事が無いという事で、王様からの婚約者の打診があった時は素直に受け入れていた。

 一方のその当時のアマリリスはとても浮かれていたという記憶があった。今のアマリリスは前世での情報とキャリアウーマンとしての人を扱うスキルを駆使してうまくやる自信があった。


 次の日になり、アマリリスは父様が王宮に行く前の挨拶の時に、料理での塩の使い方を記したメモを渡していた。

 ジャスマンはアマリリスから預かったメモを王宮に行く道中に見ていた。

 ジャスマン「アマリリスがくれたこのメモを使って料理を作ってほしいという事か?」ジャスマンはそのメモを大事にポケットに入れて、王宮に着くと王様の所に行っていた。


 王の執務室にジャスマンが入って行き、溜まっている書類を整理しだした。書類の半分を整理した頃に王が執務室に入って来た。王様の名前はアーロン・アユース殿下である。

 アーロン王「ジャスマン、其方の娘は大丈夫だったか。宮殿で倒れたと王妃から聞いたぞ。」

 ジャスマン「アーロン殿下、何事も無く元気です。心配をお掛けしました。」

 アローン王「ジャスマン、いつも言ってるだろ堅苦しい言葉遣いは止めろと」

 ジャスマン「いつ、誰が聞いてるかも分からない所では砕けた言い方は出来ません。」

 アローン王「もう良い。娘が大丈夫でよかった。」

 ジャスマン「アローン殿下、毎日食事が旨くないと言っていたでしょう。」

 アローン王「今朝も旨くなかった。」

 ジャスマン「一度このメモに書いてある様に料理を調理してみますか?」

 アローン王「何か変わるのか?」

 ジャスマン「分かりませんが、物は試しですよ。」

 アローン王「そのメモを写して、料理長に渡して、昼食はその通りに作ってもらう様に」

 ジャスマン「はっ。分かりました。」と言って、メモを別の紙に写して厨房に持って行き、料理長に渡して来た。


 昼になり、王が昼食を食べると、今までの料理が美味しくないのがよく分かった。メモにあった様に作った料理が肉や野菜の旨味を引き出して、とても旨かった。

 アローン王「この料理は見た目は一緒だが、全く別の料理だ。旨い。」

 ジャスマン「そんなに違うのですか?」

 アローン王「全く違うぞ。ジャスマンも食べてみろ。」言われるがままにジャスマンも食べると

 ジャスマン「何て旨いんだ。これをアマリリスが考えたのか?」

 アローン王「其方の娘が考えたのか?」

 ジャスマン「今朝、ここに来る前にアマリリスに渡されたメモなんです。」

 アローン王「ナルシスの婚約者のアマリリスか。いい妃になるな。」

 ジャスマン「有難きお言葉です。」

 アローン王「これから、この料理を作る様に料理長に言っておいてくれ。」

 ジャスマン「はっ。」


 ジャスマンは王宮から戻ると、自身の屋敷の料理長にもメモを渡して、明日からこのメモを参考に料理を作る様に伝えた。

前世での知識を生かして料理を改革したいな

腐女子って死語?アラフォーオタク女がBLが好きなので勘が働くんだよね

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