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エッセイとフィクションのはざまで ゴミ袋 ②
エッセイとフィクションのはざまで
ゴミ袋 ②
誰の何の政策だったのか
もう記憶の彼方だけど
さくさく動き出していく
許可は取らない
全国で統一の無いゴミ袋を買う
意外と高い
こっそり枚数減ってない?
意外と重い
いつの間にか薄くなってない?
選べないカラーに
知らないキャラクター
同じような表記に違うサイズ
前のはどれだったかと毎回の溜息
ゴミになる物とゴミ袋を一緒に買って
ゆっくりと歩く
シュレッダー二台目を注文して
ゴミ屋敷の中から出てきた
昔の黒い袋の束
なにに使う?
黄色と青の袋の下に一応置いたけれど
三十年もしたら
そんな光景もただのゴミかしら
劣化するもんね
同じLサイズ表記の服が
入ったり入らなかったり
横長と縦長のLサイズに溜息をつきながら
細かい数字と格闘してぽちっ
もう重たいゴミ袋は背負えない




