自宅到着
車は浜中家の前に停まった。
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担任がエンジンを切る。
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「着いたぞ。」
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香葉はゆっくり顔を上げる。
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まだ身体が重い。
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でも。
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見慣れた家が目の前にある。
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「ありがとうございます。」
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小さく頭を下げる。
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担任は先に車を降りた。
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玄関へ向かう。
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ピンポーン。
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呼び鈴。
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しばらく待つ。
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反応はない。
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もう一度。
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ピンポーン。
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やはり反応はない。
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「まだ帰ってないか、、、」
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担任が腕時計を見る。
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「職場から向かってるって言ってたからな。」
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香葉は玄関横の壁にもたれた。
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少しだけ息を吐く。
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担任は振り返る。
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そして車の方を見る。
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「古畑。」
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「はい。」
窓を開けて答える亮。
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「付き添ってくれ。」
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「え?」
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「まだお母さん帰宅してないみたいだ。」
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亮はすぐに車から降りる。
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香葉
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「いやいや、、、」
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「もう自宅だから大丈夫です。」
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担任
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「今日一日で何回聞いたかな、、、」
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香葉
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-_-、、、
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担任
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「大丈夫じゃないからここにいるんだろ。」
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反論できない。
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その時。
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担任はふっと笑った。
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「浜中。」
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「はい?」
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「たまには頼れ。」
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香葉は少し俯く。
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担任は続けた。
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「好きな人には自分の弱さ見せろ。」
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香葉
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、、、、、、-_-、、、-_-、、、
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亮
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-_-
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数秒。
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沈黙。
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香葉
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「だから違います、、、」
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担任
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「そうか?」
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香葉
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「そうです。」
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亮
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「そうです。」
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また同時。
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担任
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笑笑笑
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「息ぴったりだな。」
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香葉
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「先生!」
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担任
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「悪い悪い。」
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全然悪いと思っていない顔だった。
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その時。
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一台の車が家の前に入ってくる。




