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担任

それからしばらくして――


店の自動ドアが開く。


担任だった。


店内を見回している。


「きた先!」


亮が手を上げる。


「こっち!」


担任はすぐに二人の元へ歩いて来た。


「浜中、大丈夫か?」


香葉は小さく頷く。


「はい……。」


担任は少し安心したように息を吐いた。


「お母さんには連絡したから。」


「……。」


「職場からすぐ自宅に向かうそうだ。」


香葉は再び小さく頷く。


担任は続けた。


「浜中、家まで送るから。」


そして亮を見る。


「連絡ありがとう。」


亮は少し照れくさそうに頭を掻いた。


「いえ。」


担任は頷く。


「古畑も付き添え。」


「え?」


「ここまで一緒だったんだ。最後まで付き添え。」


亮は苦笑する。


「分かりました。」


そうして三人は店を出た。


担任の運転する車に乗り込み、タピオカ店を後にするのだった。

担任の先生は、北原誠(きたはらまこと)。生徒からは"きたせん"と呼ばれて親しまれている。

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