自作
「そういえば。」
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「ん?」
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「そのパンツ。」
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香葉
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、、、、、、
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亮
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「新しくない?」
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香葉は思わず吹き出した。
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「遅い、、、笑笑」
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「気付いてた。」
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「絶対今気付いた、、、笑」
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「バレた。」
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亮は素直に認めた。
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香葉はパンツのレース部分を摘まむ。
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少しだけ誇らしげに。
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「自作だよ。」
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「え?」
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亮の目が丸くなる。
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「この前の編みかけのレース。」
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「あ。」
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亮の脳裏に浜中の部屋が浮かぶ。
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机。
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ボストンバッグ。
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そして。
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編みかけのレース。
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「完成したの?」
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「したよ^_^」
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香葉は嬉しそうに笑う。
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「自作のパンツに合わせてみた。」
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亮は改めてパンツを見る。
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ベージュのワイドパンツ。
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揺れるレース。
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既製品にはない雰囲気。
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「……。」
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香葉
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「何。」
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亮
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「普通にすごい。」
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即答だった。
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香葉は少し照れる。
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「そう?」
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「そう。」
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亮はレース部分を指差す。
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「これ全部編んだんだろ?」
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「うん。」
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「気が遠くなる。」
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「失礼、、、」
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「褒めてる。」
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香葉は笑う。
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亮はもう一度パンツを見る。
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そして。
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「浜中っぽい。」
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「何それ。」
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「何か。」
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言葉を探す。
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「派手じゃないけど目を引く。」
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香葉は少し黙る。
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予想していなかった感想。
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でも。
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嫌じゃない。
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むしろ。
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ちょっと嬉しい。
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「ありがとう。」
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今度は素直に言った。
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亮は頷く。
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「将来そういうの作る人になる?」
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香葉は窓の外を見る。
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流れる景色。
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夏の空。
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そして小さく笑った。
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「なる。」
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その返事には迷いがなかった。
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亮も笑う。
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「じゃあ今のうちにサインもらっとこうかな。」
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「まだ早い、、、笑」
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車内に二人の笑い声が溶けていった




