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気にせず
香葉は返信画面を開く。
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『今どこ?』
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短いメッセージ。
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きっと。
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いつものホーム。
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いつもの場所で待っている。
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そんな光景が簡単に想像できた。
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「……。」
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木陰にもたれながら空を見上げる。
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暑い。
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本当に暑い。
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身体も重い。
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正直。
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今すぐ座り込みたい。
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でも。
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少し休めば大丈夫。
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きっと。
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そう思いながら文字を打つ。
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ちょっと休んでから行く。
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気にせず先に、、、
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送信。
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既読。
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早い。
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絶対スマホ見てたでしょ、、、笑
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思わず笑う。
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数秒後。
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、、、
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亮
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『却下。』
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「は?」
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即座に返信が来る。
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、、、
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亮
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『ホームいるから。』
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『待ってる。』
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香葉
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『だから先行ってって、、、』
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亮
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『却下。』
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香葉
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『暇人。』
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亮
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『結構忙しい。』
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香葉は吹き出した。
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木陰で一人。
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笑ってしまう。
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本当に。
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変な人。
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でも。
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少しだけ。
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安心した。
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誰かが待っている。
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それだけで。
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もう少し頑張れる気がした。
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香葉はスマホをしまう。
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深呼吸。
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そしてゆっくり歩き出した。
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駅まであと少し。
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本当にあと少し。
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だけど今日は。
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その距離が少しだけ長く感じた




