レク終了
集合写真を撮り終える。
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「解散ー!」
担任の声。
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「ありがとうございましたー笑」
「先生またやろー!」
「卒業までに一回な笑」
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クラスメイト達が笑いながら校庭を後にする。
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香葉もみんなの後ろを歩く。
校舎へ向かう。
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濡れたシャツ。
濡れた髪。
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夏の風が少し気持ちいい。
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「……。」
ふと空を見上げる。
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青い。
本当に夏だ。
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階段を上る。
廊下を歩く。
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周りでは相変わらず賑やかな声。
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「海行こうぜ!」
「補習あるんだけど、、、」
「頑張れ、、、笑」
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そんな会話が聞こえる。
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香葉は少し笑った。
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そして。
ふと思う。
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夏休みになったら。
みんな進路に向けて真剣になるのかなぁ……。
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大学。
将来。
夢。
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それぞれの道。
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でも。
「……。」
付属校だからなぁ。
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みんな受験勉強というより、
学部決定試験の準備か。
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外部受験組以外は。
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そう考えると少し可笑しい。
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進路の話をしていても、
どこか空気が違う。
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それでも。
二学期になれば。
きっと今とは変わる。
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文化祭。
進路。
卒業。
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少しずつ終わりへ向かっていく。
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高校生活そのものが。
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「……。」
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香葉は廊下の窓から校庭を見る。
さっきまでみんながいた場所。
もう誰もいない。
水たまりだけが残っている。
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みんなで楽しめるのも少なくなるなぁ……。
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そんなことを思った。
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その時。
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「浜中。」
後ろから声。
振り返る。
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やっぱりいた。
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古畑亮。
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「何。」
「帰る?」
「まだホームルームある。」
「そうだった。」
「忘れるな。」
「楽しかったから。」
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亮は笑う。
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香葉も少しだけ笑った。
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そうだ。
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楽しかった。
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本当に。
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だからこそ。
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終わりが近付いていることを、
少しだけ寂しく感じるのかもしれない。
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高校三年生の夏は、
思っていたよりも早く過ぎていきそうだった。




