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タピオカ

数秒後。


通知。


……今さら確認?

むしろ浜中が強がってない方が安心するんだけど。

だから無理して平気なフリしなくていい、、、。

弱い時くらいちゃんと頼れ。


香葉は目を閉じた。


病院に来てからずっと怖かった。

検査。

先生の話。

退院できないこと。

先の見えない不安。


全部、一人で抱え込もうとしていた。

でも、“頼っていい”って言われるだけで、こんなに苦しくて、安心するんだと思った。


香葉は涙で少し滲む画面を見ながら、小さく笑った。


少しだけ泣いたあと。


香葉は鼻をすすりながら、スマホを打つ。

少しでも、“いつもの感じ”に戻りたかった。


退院したらタピオカ


送信。


数秒後、すぐ返信が来る。


はいはい

検診頑張ったご褒美な

……いやもう検診のレベル超えてたけど


香葉は思わず吹き出す。


するとさらに通知。


でもちゃんと退院したら行こ。

浜中黒糖派だっけ?


その“退院したら行こ”が、妙に嬉しかった。

ちゃんと“退院した後”を当たり前みたいに言ってくれる。未来の話をしてくれる。


それだけで、少しだけ前を向ける気がした。

香葉は涙の跡が残る顔のまま、小さく笑った。


「……黒糖派です」




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