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LINE
香葉はしばらく画面を見つめていた。
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返事をしよう。
そう思う。
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でも。
何て送ればいいんだろう。
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大丈夫。
そう書く気にはなれない。
大丈夫じゃないから。
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怖い。
そう書く勇気もない。
心配させたくない。
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「……。」
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指が止まる。
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何度か文字を打つ。
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消す。
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また打つ。
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そして、、、
結局。
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ごめん、、、
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たった一言。
送信
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「……。」
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香葉は思わず苦笑した。
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変なの。
さっき
「ばか。」
って小さく呟いていたのに。
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返信では。
「ごめん。」
なんて送っている。
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本当に変。
何に対して謝っているんだろう。
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LINEを見なかったこと?
心配させたこと?
それとも、、、
病院にいること?
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自分でも分からない。
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でも、
古畑には
なぜか謝りたくなった。
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心配を掛けている気がして。
待たせている気がして。
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スマホを胸に抱える。
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すると。
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既読。
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、、、
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早い。
早すぎる。
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暇人。
絶対暇人。
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思わず笑いそうになる。
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でも、
その小さな笑顔は、
今日一番自然な笑顔だった。




