LINE
暫くスマホを握ったままだった。
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天井を見る。
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これからどうなるんだろう。
夏休み中に退院出来るのかな。
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二学期は、、、
学校は、、、
進路は、、、
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今考えても答えなんて出ない。
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分かっている。
分かっているのに。
そんなことばかり考えてしまう。
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「……。」
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その時。
ブルッ。
スマホが震えた。
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画面を見る。
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古畑亮。
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香葉はゆっくり画面をタップする。
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朝からいくつもメッセージが届いていた。
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今日も暑い☀️
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「……。」
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思わず少し笑う。
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いつも朝一番のLINEはこれだ。
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続いて。
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ちゃんと食べてるか?
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溶けてないか、、、。
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香葉
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-_-
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病院だって言ってるのに。
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更にスクロールする。
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午後。
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夏休みの課題面倒だな
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今日クラスLINE何か盛り上がってるな。夏休みなのに。
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相変わらずだ。
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本当に。
どうでもいい報告ばかり。
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でも。
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それが少しだけ嬉しかった。
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そして。
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一番下。
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ついさっき届いたメッセージ。
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どう?
体調悪い時でも既読くらいは付けろ
返信なんていつでもいいから
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「……。」
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香葉は画面を見つめる。
胸の奥が熱くなる。
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返信なんていつでもいいから。
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その一言が。
今の香葉には妙に沁みた。
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返事を求めているわけじゃない。
元気になれとも言わない。
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ただ。
そこにいる。
それだけ。
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学校にいても。
病院にいても。
変わらずに。
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「……ばか。」
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小さく呟く。
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本当に暇人だ。
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でも、
少しだけ、、、
救われている自分がいた。
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香葉はスマホを握り直す。
何か返そうかな。
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そう思ったのは、
今日初めてだった。




