表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/202

第96話:面会室の再会、あるいは一筋の光

 看守に促され、重い扉の向こうへ進むと、

 厚いアクリル板の先に九条エマが座っていた。

 彼女は私のやつれた姿を見て、悲しそうに微笑む。


「九条さん……。私、やっぱりダメでした。

 街を救っても、犯罪者になっちゃった」


 消え入るような私の声に、彼女は首を振った。


「いいえ、麗さん。世界中があなたの味方よ。

 あの虹色の奇跡を、みんなが見ていたんだから」


 彼女は、あの日渡されたペンダントについてや、

 世論が麗の釈放を求めて動いていることを、

 優しく、丁寧に私へと語ってくれた。


「源造さんがあなたを選んだ理由が、

 ようやくわかった気がするわ。あなたは、

 あの人の遺した力を、正しく使い切ったのね」


 面会時間の終了を告げるベルが室内に響く。

 九条さんは立ち上がり、最後に私を真っ直ぐ見つめた。


「大丈夫よ。私がついているし、源造さんも

 きっと、何とかしてくれるはずだわ。……またね」


 その確信に満ちた言葉を遺して、彼女は去った。

 

 一人残された私は、冷たかった自分の手が

 少しだけ温かくなっていることに気がついた。

 九条さんの「多分大丈夫」という言葉が、

 暗い留置所の中で、消えない灯火のように輝いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まあ我が国の法律はめんどいよね。 ただ麗ちゃんは高校生! 九条さんがここを突破口とするか? 両親が「実は…」と裏技か? バロが日本政府官僚のコンピュータネットワークデータをハッキングするか? 自衛隊の…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ